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活動と行事 早期教育

早期教育や○○式教育について

親の判断でいいでしょう。子どもは言えばやりますから。集団では特にやります。やればある程度できるようにはなります。しかしそれらのことを行った際の、その後の子どもの姿を追った縦断的(その子達の育ちを時間的に追う)な研究結果はありません。例えば文字を早く読んだり書いたりできることと小学校6年や高校3年のときの学力の相関などの研究結果はない。と言うことです。実際に大人でひらがなが読めない人は日本ではほとんどいません。ですからひらがなを覚える時期は多少早くても遅くても同じです。しかしその後の読書量で語彙の獲得はかなり違ってくるのは明らかです。ですので幼児期には本を読んでもらい、本を好きになるような体験は必要と思います。体の動きについても同じです。卒園までに跳び箱が全員跳べる必要はありません。縄跳びしかり、鉄棒しかりです。でも年長児は自分で(特に自分でが大切)目標をたててそれに挑むようなことも出来ます。いやそのような体験は必要です。ですから幼児期の園生活の中で「頑張って出来てよかったね!体験」があることは必要なのです。それは自己有能感にも影響します。しかしそれは一律に同じことでする必要はない。(人には得て不得手があるからです)ある学者先生は早期教育に対して皮肉も込めてこんな風に行っています。①効能はほんとうか?②コスト(お金と時間)は妥当か③副作用はないか。そして私は子どもに一日26時間があれば、なんでも試しにやって見ればと答えます。結論として24時間しかない幼児期の大事な時間を削ってまでそれをする意味はないと考えます。

家庭では出来ない体験ができる

集団で大きな物をつくる。子どもだけで温泉に泊まる。銭湯に入る。料理や大工遊びをする。警察や消防署に行く。編み物、縫い物をする。沢山の積み木で基地を作る。人形劇を見る。合唱・合奏をする。素敵な演奏を生で聴く。美術館へ行く。博物館へ行く。自分で野菜を植える。採った野菜を食べる。ゆず茶を飲む。抹茶を飲む。ハーブティーを飲む。お餅を七輪で焼いて食べる。そんな家庭では出来ない体験がどれだけ出来るかどうか。単にありきたりの行事のチェックで終わらないようにしましょう。

文字・数は教えてくれたほうがいいの

幼稚園教育の基本が書いてある幼稚園教育要領のなかでは、文字や数は日常生活の中で興味や関心をもてるように指導してくださいと言っています。それは字がかけると便利だと感じる。お手紙が書けると(つもりも含め)なんか嬉しい。こんな気持ちを味わうことです。要はこのような気持ちを土台として小学校で文字・数を勉強していきます。勿論興味・関心を持ったときは知識を得る最高のときですから、そのときは幼稚園でも教えていいのです。いや教えるべきでしょう。しかしみんなで一斉にあいうえおから書いていきましょうというやり方は幼稚園ではとりません。それよりも「年賀状を書いて出しに行こう!」という活動をします。字のかけない子は絵を描けばいいのです。住所は先生が書けばいい。そこで文字にふれあい文字に対する興味がもてるようにするのが幼稚園としての保育内容です。しかしワークで一斉に字を教えている園もあるのも事実です。

給食がいいの お弁当がいいの

まずこのことを考えるときに子どもにとってなのか私(ママ)にとってなのか考えてみる必要があります。キャラ弁づくりが趣味のママにとってはお弁当をなくされたら人生の張り合いがなくなるでしょうし子どもも楽しみが減ります。また子どもにとってはおかずやデザートで自分の好きなものが入っていたときなど(サクランボの出始めのときなど)自慢しまくっている姿が見られ母の愛を感じているのだろうなと思います。お弁当では残されるのが悲しいので、子どもが好むものばかりになってしまい偏食になるのではないか。月曜日(?)は疲れているので給食がありがたい。こんな意見もあります。こうしたご意見を受けて多くの園が多様な対応を考えています。結論としてはお弁当と給食のどちらの良さも子どもが享受できるシステムがいいでしょう。幼児にとって食事は体だけでなく、心の栄養を与えるものだという認識が園にあるかどうかが問われます。

画用紙の色、大きさを見る

絵の事を考えてみましょう。8つ切りの白の画用紙しか使っていない。画材はいつもクレパス。それでもお絵描きしていると思っているなら大間違い!子どもって絵の具なら大きな紙でのびのびと描くし、細いサイン・ペンで書くなら小さくていい。コンクリにチョークで描くのも楽しいもの。ガラスに描ければ心が躍る。雪の絵なら、黒っぽい画用紙が描きやすい。こんな多彩な活動なのにいつも同じでは 個性なんか伸ばせません

制作物をチェック

絵でも工作物でもかまいません。展示されているものがみな違うものでしょうか。仮に出来栄えが良くとも同じようなものがずらっと並んでいるのは感心できま せん。子どもの個性は大事なものです。個性や創造性と言われるものは「一応〇〇を作りました、描きました」では育てる事のできないものです。そこにその子らしさが現れることが大切です。廊下に同じような大きさの紙に同じような絵が貼られているならば「同じように出来るということ」を重視する園であると思って下さい。それはそれで大切な事でもありますから。


子どもを見れば 幼稚園がわかる。

子どもを見ればその幼稚園がわかります。 それは子どもが主役であるかどうかということです。主役であるということは子どもに意志(WILL)があるということ。もっと端的に言えば「やりたいこと」があるということです。「昨日の続きで砂場でケーキ屋さんをしよう。」「一番バスの子を集めてドッジボールをするぞ。」そんな気持ちで登園してくる子 は主役です。朝早くからの見学が許されるならば登園最中の園を見るのがよいでしょう。何するでもない眠そうな顔の子ばかりなら主役はいません。先生がいるところでは遊んでいるようだけれどそれ以外は停滞しているようならこれまた主役ではないでしょう。こうした姿は最初から見られるわけではありません。入園や進級まもない頃はそうはいかないからです。先生の仕事はみんなを主役にすることとも言えます。特に3学期は誰もが「勝って知ったる僕の(私の)園」となっていれば言う事ありません

朝の遊びは 多様な場所で多様なことをしているか

幼稚園は自分で選ぶ遊びと先生が投げかける活動の調和が大切です。自分で選ぶ遊びは特に朝登園してからの時間にとられますがその時、いろいろな場所で思い思いの遊びが出来ているかは大切です。選択肢がある。また選択できる環境が準備されているかを見ましょう

雪の日の対応
関東圏内は雪は滅多に降りません。なのでいったん雪が降ると交通が乱れますし、事故も多発します。園のバスも運行に危険がともなうことも出ます。ただし、この地域の雪は大変貴重な教材であります。幼稚園での雪遊びは雪合戦、雪だるまづくり、などですが、友達と一緒の雪での活動は大切です。園児の安全確保は勿論図りながら、こうした貴重な体験を積極的に行う強い意志が園にあるかが問われると思います。

サッカーは何歳から始めたらよいか

サッカーを始める時期は年中さんからで遅くありません。ただこの始めるとはサッカークラブなどに入るということを言います。ボール遊びはもっと小さ いときからしています。最初はやわらかく小さなボールを与えます。タオル地などで出来ているものがいいでしょう。転がして手で取ることから始まりますから1歳前でもお父さんとできると思います。最初からキックな んてさせないでください。動いてくるボールを捕球するあそびは親子のコミュニケーションとしても楽しいです。そして鬼ごっこのように右に左に庭を走る事です。グランドのように平らな場所でなく凸凹しているところの方が良いでしょう。でんぐり返しや後ろ走り、片足とびなどいろいろな体の動きをします。キックはこうしろ。なんて教えるのはまだ早いのです。またサッカー選手にしたければ、特にキャッチボールはお勧めです。ボールをキャッチ出来なければヘディングなんて出来ないからです。要はいろんな遊びをすることです。年中になってもサッカークラブだけでなくいろいろな事をさせる方が良いでしょう。サッカーをしながら沢山のスポーツを中学生くらいまでしていることが理想だと思います。

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