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園舎・遊具等

最高・最強の幼稚園はない

これが最高の幼稚園です。という人がいたら「ほんと?!」と思わざるを得ません。A子ちゃんにとって良くとも、B男君には合わない場合もあります。大規模園が向いている子もいれば、家庭的なこじんまりした園が居心地のよい子もいます。鼓笛隊に挑戦したい子もいれば、絵本を読む時間が限りなく楽しい子もいま す。ですからこういう幼稚園が最高です! と言い切ることは相手が多様な子どもですからできないのです。親は自分の子どもの事をよく見て、幼稚園を選んで決めるといったスタンスが大事なのです。

園舎は子どもの生活の場です

学校の小さくなったような園舎と家庭の大きくなったような園舎だとすれば、後者の方が良い。実際廊下があり同じ大きさの四角い部屋が続くといった園舎を建てる幼稚園は減ってきています。このことは遊びと生活の中で子ども達を育てるといった本来の幼稚園教育の基本にもあっています。キリスト教の幼稚園で祈りの部屋というのを見たことがありますが、清楚で静寂で素敵でした。かつての日本建築では仏間でしょうか。畳の部屋や調理の部屋(場所)食堂なんかがあるのもよいと思います。各部屋に個性があることも大事だと思います。また、窓から四季の移り変わりが感じられること。自然の光と風がはいることも望みたいチェックポイントです。

古くても行き届いている園舎

園舎が新しいか古いかはまったく問題になりません。それよりも掃除やメインテナンスが行き届いているか否かをチェックしましょう。部屋の隅が汚なかったり、戸が外れやすい、廊下に釘が出ている、天井にくもの巣。これでは管理不十分です。保育も行き届かないところがあると思って下さい。新しさだけで選んではいけません。

耐震・防火は命につながります。

子ども達が生活する時間帯に地震があることもあります。隣からの火災にあうことも無いとは言えません。建物の構造上の耐震と防火に関しては十分にチェックすべきです。また地震時の遊具・家具の転倒や移動にも防御策がとってあるかチェックしましょう

遊具は自分で動かせるものがいい

  公園の遊具って動かせませんよね。だから 遊び方が決まっています。とても素敵な外国製の総合遊具でも何回か遊ぶと飽きてしまうものです。ここは登るところ。ここは降りるところ。と決められている のでは遊び方はそれまでなのです。でも昔の子ども達の遊びを見ていると、空き地や林に板や縄などがあれば次から次ぎへ、立てかけたりぶら下がったりして遊 んでいました。子どもながらに操作できるもの。つまり動かせる遊具は子どもにとって魅力的なものなのです。また、工夫しだいで面白くもできるのです。です から組み立てられたり、動かせえたりする遊具や素材があることが大切です。具体的に言えば、積み木や大型のブロック、りんご箱にシーツ、竹の棒だっていい のです。そんな大人から見れば一見「ガラクタ」を置いてある園は子どもの味方です。

園庭はグランドとは違います

園庭は広いと狭いなら広い方がいいでしょう。ただし学校のようなグランドではだめです。起伏がある庭の方が子どもには良い。多少の凸凹もあった方が良いと 思って下さい。水溜りができますから。草が生えている場所も必要です。虫が来るから。園舎から庭へすぐに出られることもチェックしましょう。樹木は多い方 がいい。
さくら、もみじ、イチョウなどの紅葉の木やケヤキなどの新緑が美しい広葉樹など、落ち葉の掃除が大変でも植えてあることをチェックしましょう。

絵本をチェック

絵本の数や種類は勿論のこと、その絵本が大事にされているかを見てください。古い本は補修されているでしょうか。また読む場所にたいする配慮がなされてい るかも見ましょう。自分の世界に入れるような適度な静かさの空間を作ろうとしているかは、その園が子どもの世界を大事にしているかどうかのバロメーターで もあります

チューリップ 植えてあるかな

チューリップや水仙に代表される球根の花は春になると出てきます。サクラソウのような宿根草の植物も毎年自然と季節に咲き始めます。こうした季節の移り変 わりが感じられる庭がある幼稚園はOK!草花に興味を持っている保育者はじっくりと子どもを育てることができます。それは土の下にある小さな芽を大事に し、毎日の水遣りを忘れない人だからです。お花のない部屋でも平気な保育者では生活に潤いがない。まして枯れた花が花瓶にあるようなら気が回らないという 証拠です。

飼育動物がいるか

小動物を飼って毎日世話をするなかで子ども達に育つものはたくさんあります。また新学期には動物に餌をあげたり抱っこして心の安定をはかる子もいます。で すから幼稚園にとって動物はなくてはならない保育の要素です。でも小屋の掃除や休みのときに世話などはたいへんです。子ども達のために動物がいるかどう か。これは保育に対する姿勢があらわれるところだと思ってください。

バリア・フリーでなくていい。全部見渡せなくていい。

お年寄りに施設には段差などないバリア・フリーが必要です。しかし子ども達には無用。それでは注意力がつきません。歩き始めた子どもは坂が大好きです。子どもは飛び石・縁石のところを敢えて行きます。京都に山の幼稚園というのがあって、園舎は坂のはるか上。卒園までに子どもは逞しくなります。また子どもの大好きな場所に隠れ家がありますね。全部見渡せ身を隠すところもない環境は味気ないものです。子ども達に「裏の隅っこ」を確保してあげる配慮が必要です。

「かわいい」だけでいいの

子どもが好きな キャラクターってあります。アンパンマンは永遠の人気ですね。ディズニーは企業戦略で子どもの心を奪い取って久しい。それはそれでいいのです。しかしそれ だけしかないのは寂しいものです。子ども達の感性を揺さぶるものは地球上には他にもたくさんあります。園の内外に置かれたり飾られたりしているものは要 チェックです。「綺麗」「面白い」「不思議だな」「気味悪い」など「かわいい」以外のものもあるといいですね
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