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園長ぶつぶつ

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日光を好きにさせたい

2016-06-06
毎年、年長児は日光の戦場ヶ原に出かけ、赤沼から湯滝までおよそ5.2キロを歩きます。今年も行って来たわけですが、私は子供達にこの場所が大好きになってもらいたいと思っています。山は山らしく、川は川らしいのがこの場所だからです。ここを歩き通した子供達にはご褒美に鮎の塩焼きを振る舞います。そんな記憶がうっすらと残っているなら、きっとこの場所が好きになってくれると信じています。記憶がある事は素晴らしいことです。それも楽しい記憶、人にはこれがどんなにか必要です。そんなこともあり、毎年ここに出かけていくわけです。今年もみんなしっかり歩けました。心地よい疲れが残りましたが、良き一日をおくれたことに感謝です。お母さんたちも6名来てくれましたが、お疲れ様でした。

こどものとも60周年

2016-05-05
今日はこどもの日です。そんなわけで、「こどものとも」という月刊の絵本が今年で60周年を迎えたことをお話します。60年間の間には、720冊の絵本が生まれ、その中には「ぐりとぐら」や「おおきなかぶ」もあります。幼稚園の2階には絵本室がありますが、ここにはたくさんの「こどものとも」からの絵本もあるのは言うまでもありません。絵本の効用についてはここでは述べませんが、ゆったりとした時間を、小さな子供ともつことは大切なことです。親がゆったりしていると子供は嬉しいものですから。正月やお盆など親戚中が集まって会食していると、その子供たちは寄ってきます。そんな雰囲気が好きなんですよ。外で遊べといっても茶の間に寄ってきます。子供はこの空気の流れみたいものを感じるのでしょう。そこで絵本はいい媒体になりますね。60年前はまだテレビはありませんでしたから、子供が見る世界はこの絵本でした。ハイビジョン、4Kよりも印象豊かだったと思いますよ。だって他はなにもないのですから。絵本は自分のスピードでみられる媒体です。これが大事な事をわからない人がいます。わからないのでなく、教えないのが悪いのでしょう。だから言いますが、これがイイのです。見ていると消えない。そして読んでもらうことが鉄則です。変な例ですが、耳かきと同じで、自分でするよりしてもらうほうが心地よいと言えばわかるでしょう。大好きな人が、自分のために時間をあけて手間をかけて面白い世界に連れて行ってくれる。これ最高ですよ。福音館という会社が作ってきたのですが、まさに子供に福音を与えてくれるものです。子育てはコンビニではだめです。手間暇かける必要があるわけです。でもお母さんが一人で手間暇かけることはない!これ私の言いたいことです。旦那さん、幼稚園、サッカーコーチ、隣のおばさん、ママとも。こうした人を全部動員することが大事です。最近はiPadを持ってるとゲームしたいなんていう子もいますが、これ預けて静かにしてればいいなんて思わないでね。だって手間暇かけていない、(少しばかりのお金はかかてもね。)そんなわけで今日はこどものともの事を言いましたが、幼稚園からはその福音館で出している「母の友」も紹介しています。4月号にはそのことがのっています。スマホばかり見ないで本も読んでね。とお願いしておきます。

新年度雑感

2016-04-30
テレビのNHKスペシャルで子育てについて放送しています。また保育園に入れなかったお母さんのブログのことで国会さえも右往左往しています。子どもが少なくなった少子化のこと、小さい子の預け先がなかなか見つからない待機児のことなど、本当に今、子どもをめぐる多くのことが語られて動いています。今私は日本経団連の中のある会(私立幼稚園経営者懇談会)で、ワークライフバランス FOR チルドレン・グロース(子育てのための働き方)というテーマで小さな冊子をつくっています。配る相手は会社の社長さん、議員さんであります。勿論多くのお父さんお母さんにも分けます。これから男も女も どう仕事をしてどう子どもを育てるかを真剣に考えないといけないからです。保育園を作ることは大切ですが、午後9時や10時まで、はたまた泊まりまでして子どもを預かるこの日本国は世界の非常識であります。イギリスの保育者が来てそのような保育所を案内をした方が言っていました。小冊子を作るために多くの保育所を利用した方ともお話をしています。子どもを主語に置かず 子育て(主語は保護者です)ばかり言っているのは、子どもの権利という観点からもおかしなこと。日本の常識は世界の非常識ですというわけです。なるほど、子育てという言葉は巷に溢れているが、子育ち(子どもが育つ環境や親のあり方)は無い気がしますね。幼稚園の先生は子どもの声をもっと代弁して下さい!と言われ、なるほどと思っているわけです。今、当園には育児休暇の先生が3人います。哺乳類である人間は乳を飲む0歳代までは 親と子が一緒に居て欲しいので、しっかりと育児のためのお休みを取れる幼稚園にしていきます。また、働く人の為にも、先生の為にもそれ以後は一緒に園に来られるような施設もこれから作って行こうと思います。それは子どもを育てる事と働くことを可能にして行くということです。月曜日の代休も 働く保護者の為にはその意味で今年は大幅に減らします。最近よくテレビに出て解説している、猪熊弘子女史は「受け皿」という言葉は嫌いと言っています。保育園が受け皿なんて、そんな皿には子どもはのせたくないのが親ですよ。と言っています。入れればそれで良かったなんて、あいていれば良かったということではないはずです。ですから当園は「質」を求めて行きます。働くための「受け皿」でなく。子どもがまっとうに育つ保護者との共有の場の「質の向上」を求めていきたいのです。私の言動はそこから行くことになると思います。(ここでいう働くは、主として外での賃金労働を言っています。私は 子どもを育てる事は、働くことを超えた人としての責任ある行為と思っています)

小学校低学年に育てたいこと 家庭版2

2016-02-01
前回の続き
6、ほめること
子どもの自信や自己肯定感は特に難しいことに挑戦して、頑張る力の土台になります。幼児期から児童期にかけて、遊びや学習の活動で、自分が出来ると思えることがあれば、それが形成されます。
ただ、出来たが分かりづらいと厭になってしまうことがあります。それは年とともに増えます。そんな時に大人がほめることは意味があります。具体的に前と比べてどこが良くなっているか指摘しましょう。やる気と自信がでます。
 
7、正の自己イメージを形成する
認められほめられることは、先にも述べましたがやる気と自信をつけます。児童期に入ると、個別の自己のイメージが重要になってきます。運動が得意だ。手先が器用だ。本が好きだと自分の特徴に気付き始めます。自分の良さに気付くと自分に対する正のイメージがつき、自分はそれでいいのだし頑張れば出来るだろうと思えるようになります。これは逆上がりや縄跳びなど一律ではないのです。その子のことをよく見てあげて、ほめることは自己イメージに関連します。
 
8、本を読んでやること
言葉の力を増すためには、まず大人とのやり取りが豊かであること、そして本を読むことです。本は言葉を豊富にし、印象的場面での言葉自体の使い方を知って行きます。読める子でも大人が読んであげることも大事です。目でみつつ耳から声として言葉が入ってくることも大切にする時期です。
 
9、宿題を見ていること
宿題は勉強というよりも学校の勉強を家庭でも関連づけることがねらいです。そして学習の習慣をつけることです。中身は易しいわけですが、子どもがその習慣をつけるのは案外難しいことです。そういった折に大人がそばについて叱るのではなく、励ましたりほめたりすることで、子どもはやる気をつけて習慣となっていけます。
 
10、学習習慣を整えること
宿題も含めて、学校での学習はある程度家庭でもそれを補う勉強をすることは不可欠である。学校の時間が足らないということもあるだろうが、それ以上に単純なドリルとか、調べとかは家庭でやってほしいことである。と同時に生活そのものの規律をきちんとすることが大事で、その後の学習を支えることになる。朝起きてご飯を食べる。早めに寝る。準備をする。などが出来やすくし、習慣を確立する手助けは家のものがすることである。口でうるさく言うのではなく一緒になりすることも大事です。
 
11、友達関係を育てること
小学校にいくと友達関係が広がる。幼児期の友達は一緒にいる仲間であったが、児童期に入ると真似をしたり、共に行動する仲間になる。仲間意識がグループとして生まれる。そうしたことを理解し、目の届くところでの大人の配慮は欠かせないことである。
 
12、広い付き合いを可能にすること
仲が良い子や親同士の関係のみならず、近所や年上、年下など多様な人とかかわりを持とう。おとな同士のかかわりも見せることが大事だ。

小学校低学年で育てたいこと 家庭編1

2016-01-21
幼児期から児童期に移る子ども、小学校では本格的な勉学が始まりますが、家では親に依存しつつ自立を始める時期です。幼稚園ではその基礎を作りますが、それが子どものものになるために、家庭ではどんなことをしなくてはならないか。無藤 隆先生の説から園長が解説します。
 
1、自覚して集中する力を養う
 
何を学ぶか理解すること。今はこのことを分かるようにするという自覚が必要となる。集中することが大事であるが、このことは幼児期の遊びこむ体験がベースとなる。何事も夢中にならなくては集中でできないわけである。私がよく言う、遊ばない子は馬鹿になりま!の言葉の意味はここにあります。
 
2、多様な感情を経験すること
 
幼児期には喜怒哀楽を体験しておく。さらに児童期にはそれがさらに複雑化する。ゲームで勝っても負けた友達のことを考え控えめにするなどが必要となる。人生においてマイナスの感情を持つことも大事だ。そうしたことを親が避けさせてはならない。また、そのときの親の支えも大事な役割です。過保護は多様な感情を経験できなくなる。
 
3、感情をコントロールすること
 
幼児期から児童期にかけてとりわけ発達するのが自分の感情のコントロールする力である。
かっとなっても穏やかにまとめる。悔しいけれどまた頑張る。つまらなくても先をみて持続する。幼児期はこれらを友達の遊びの中で経験するわけである。まだうまくできないが。それをさらに活かすことが児童期に、学校では必要となる。
 
4、ゆったりした時間を大切にすること
 
手早くすることを求める。時間割にそったことをする。これも大切です。しかしゆったりとした時間の中で一つのことに集中したり、試したり、不思議がったりすることも大事なのです。その時間を確保してあげないとノーベル賞は取れないでしょう!(笑い)
 
5、あこがれを育てること
 
子どもが学ぶことは、こうなってみたいという「あこがれ」が先行してそれに支えられて進みます。
幼児期はそれをごっこ遊びで表現します。小学校にはいるとそれだけでは満足せず、テレビやゲームなどで代理の満足を得る子もいます。大人の、または年長者のしていることを見せたり、させたりすることは大切になってきます。ですから、うちのNSCやサッカーではつにね「あこがれ」があります。
 
6、ほめること
 
子どもの自信や自己肯定感は子どもが特に難しい事に挑戦して、頑張る力の土台となります。幼児期から児童期にかけて、遊びや学習の活動で、自分ができるとおもえることがあれば、それが形成されます。
出来るか出来ないかが分かり易ければいいのだが、年齢とともにそうではないものも出てくる。その時に褒めることは意味がある。それも具体的に。どこがうまいか、前よりよくなったか。先を見せる。そうなればやる気が出るし、自信もつき頑張れる。
 
残り半分はまたお伝えします。
 
 
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