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園長ぶつぶつ

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平成30年が始まります!

2018-04-01
学校にとって新しい年は、4月から始まります。卒園式、卒業式が終わり、新しい子ども達が沢山入園してくるわけです。それには桜の花が一役かってくれますね。晴がましい季節の到来を告げるように満開の花が咲いてくれます。世界の新学期は9月からのところが多いようですが、この桜の季節をはずせないという意見もたくさんあり、日本の新学期は4月のようです。
さて常常、私は幼児期の教育の大切さを述べていますが、それ以上に大切なのは家庭です。もっと言えばお母さんの存在です。こういうと女性にばかり責任を押し付けないで!と叱られてしまいますが、ママの役割は大きなものがあります。でもこうも言えるのです。ママは大切だから、周りが息を抜くことができるようにサポートしてね!と言うことです。幼稚園がその一つになればいいな。と園長としてはいつも思っています。それの一番は友達を作る事です。なんでも言い合えるような友達です。こんなことを聞きました。転勤してきてまたゼロからのスタート、なんて思ってた頃がなつかしい。幼稚園楽しかったよ!そんなことを言ってもらえるのママの声です。親参加の数々の行事、ママの遠足、ママランチ、誰が先生か、ママか分からないような幼稚園にこれからもなっていくつもりです。どうぞよろしくね!

幼児期に大切にしたいもの

2018-03-22

 幼児期この時期は人生の中でもとても大切な時です。この時期にどのようなことをしたり、受けたりすることが、その後の長い人生に影響を与えることが、いろいろな研究で分ってきました。

例えば、アメリカの経済学者のヘックマンと言う人は(2000年にノーベル賞を取りましたが)しっかりした幼児期の教育を受けた人は、アメリカ社会のなかで、生涯に納める税金も多く、刑務所なんかにも入らないし、持ち家の比率なども高いことを長い実際の調査から述べました。アメリカという社会の特殊性もありますがここで言いたいことは、そのくらい小さいうちの教育の影響は、長じた時よりも影響が大で、投資効率・経済学の点からしても、高等教育にお金をかけるなら小さいうちにかけるべきだ!の学問的論理的な裏付けになりました。

今日本の幼児教育の無償化に関する国での論議もこの影響を受けています。

ただしここで言うところの「幼児教育」が問題であります。

皆さんは幼児教育をどのように思っていますか?

呑竜幼稚園をお選びいただいている方には言わなくても良いかもしれませんが、

幼児期に大切にすべきことは、子どもの「主体性」であります。もっとやさしい言葉で言えば、「やる気」、「自分から」であります。「内発的動機」などと言う人もいますが、こういうときには脳内の神経伝達物質のドーパミンが出ているのだそうです。まあ脳学者の説はともかく、そのような体験が大切なわけです。

「自分から」の反対にあることは「言われてする」であります。

笛の合図で何かすることも同様です。まあオリンピックのように千分の一秒でも早く出るときでしたら別でしょうが、並ばされて笛の音ピーで出るようなことは「言われて」です。だから頭の中のドーパミンも出ません。

自分からの姿が一番よくあるのが「遊び」です。遊んでいる子はお金を貰っていません(笑)お金をもらわなくても出来ることが「遊び」です。

立って歩けるようになった子は自分から歩きますね。砂場の砂のさらさら具合を知った子は砂を手に持ちます。砂を手からこぼすのは遊びです!そこで大切なのは自分からすることです。小さな子でも自分で出来ることを味わってしています。そのことを、「主体性を学んでいる」なんて誰も言いませんが、汚してもいい服を着せて裸足で歩かせることを気の利いた親ならしています。

勿論、教育をしっかり受けた保育者はしています。

でもそれって「教育ぽく」ないのも事実です。日本の社会の中で教育というと

永らく、教え込んでわからせる・出来るようにしてあげることが教育と言われてきたからです。勿論それもあるのですが、幼児期に大切なことは、いわゆる早い時期からの やらせ・教え込みでないこともわかってきました。

読み書きそろばんを代表的な「認知的能力」といいますが、それ以外の「非認知的能力」が人生も、これからの学業も左右するということがヘックマンさんらの研究で分ってきたのです。

それをうけ2020年から大学の入試もただの覚えこみの問題が減ってくるのだそうです。覚える記憶するだけならコンピューターの方が正確ですから。

「非認知能力」とは、いろいろあります。最後まで責任をもってやりきること。仲間と協力できること。コミュニケーションの力。感情をコントロールする力などですが、それらは今までの幼児教育が進んでとりいれやってきたことです。(そうではないことをしている園もあり、残念ですが)そのことをしっかりとする幼児教育が今も昔も大切であると実証されたのです。小学校で困らない為ではなく、人生の「あと伸び」の為には土台である幼児期をどう送らせるか。を考えてあげたいものです。

 

その意味で お母さんのお父さんの働き方と大切な子育ての有り方の小冊子を

私の属する私立幼稚園経営者懇談会で責任者として作りました。その呑竜幼稚園版もありますので多くの方に配っています。そこには後戻りできない幼児期の有り方についても記載をしています。ご利用くださればと思っています。

 

作品展

2018-02-04
作品展は好きな行事ですね。子どもの発想力や表現力が十分に出ますね。あの建物の部屋を埋めるのは結構大変です。高いもや大きな物も作るのですから。今までの蓄えもですが、先生達の構想力も問われることになりますね。そして一つづつにエネルギーが詰まっていてこそ面白い作品になるのです。子どものエネルギーですよ。これから生きていく子ども達は何かを生み出すことのできる人にならなくてはなりません。ものを覚えることはAIやコンピューターがします。だから世界の幼児教育は、覚えさせたりやらせたりの教育はダメとはっきり言っています。「読み書きそろばん」ができることを認知機能の訓練。と言いますが、非認知機能こそがこれから求められる。なんて今言われています。非認知機能とは、仲良く協力できる力。最後までやりぬく力、コミュニケーション能力、集中度。など簡単に言えば、出来る出来ないで測れない能力力のことを言います。そんな力を伸ばすのには物を作り出すような、こうした生み出す行為が必要ですね。こういうことがっしりした子が、これからの子なんですよ。そういうこと呑竜ではずっとやってきましたが、時代がうちにやっと近づいてきた感じです。それはともかく楽しい行事が今年も出来ました。皆さんご協力ありがとう!

研究と実践

2018-01-04
無藤隆先生は幼児教育などを専門分野とする日本のなかでの学者です。この間フェースブックで「実践者の信念がたいてい陳腐な理由」と言う文章を書いていた。ある実践者が「わたしも実践者ですが陳腐ですか?」と聞いていた。先生の答えは「研究者は言葉で勝負する。実践者は実践で勝負する。実践者が言葉の世界に出たら言葉を鍛え直さないといけない。研究者が実践の世界に関わったら実践のセンスを学ばなければならない。と思います」と答えている。
題名の割りにその答えは陳腐でありますが、私の中では学問って実践のためにあると思っています。学問はこれからの可能性になる。やっていることの裏づけになる。ヒントになる。整理になる。これは間違いないことですし、私も参考にしてやってきました。学者先生が附属幼稚園の園長をやっている。もしくはその実践のビデオや写真なんかみると書いてあることよりも参考にならないことも知っています。実践知という言葉は範囲が限られたものの知識という言葉です。組織などはその実践知の多くを集められますがやはり限られています。私たち実践者はそれを超える為にはということを考え、やらなくてはねばならないでしょう。実践者の信念が陳腐なのは、自分たちがしていいることを超えたものを考え、実施できなくなる時でしょうね。学者が今あることの追従であってはいけないのと同じです。

発表会の幼児教育的な見方

2017-12-11

皆さん、今年の発表会はいかがでしたか!?

子ども達の姿にきっと頬を緩ませたことと思います。

 

終わって先生達向けに少し書いたものがあります。

本来は内部資料ですが 出すことにします。

この頃、うちの生活発表会は劇が多くなりました。25年くらい前はスライドで幼稚園面白場所見つけ!なんてのをやったこともあります。まあ、子供達も劇遊びをしたがっているようですから。悪くはないです。劇遊びは決めるまでが楽しい。多数決は野蛮な決め方と思っているのでそうはしないようだ。意見の調節はそうは簡単でない。そこが面白いところで、クラスたよりなどで親に教えて下さいね。劇は毎日変わるから良いのよ!とおもっている。変わらなければ練習になるよ。子供達が良い事思いついて劇に入れ込む作業がイイね。年長になるとナレーターという役もあるようだ。ナレーターは自分の言葉で話す役なので、紙を読むなんてカッコ悪いよ。多様な表現をして欲しい。振りは自分から湧いてこないとね。これを引き出すのは保育者の醍醐味でしょう。大道具、小道具も一緒に作りたいね。先生がリードしても勿論イイよ。小道具があると言葉もうかんでくる。動きも出るよ。特技は磨きをかけて会場を唸らせろ。イイ気分で将来俳優になる下地だ。こうした発表会は園によっていろいろです。うちは劇を見せるのでなく、劇を通して育ったものを見せて欲しいな。それでこそ幼児期の教育になります。出来栄えねらいなら劇団○○!の子役たちにしてしまいますよ。そこが違うところと十分わきまえてください。宝塚に進んだ子もうちの幼稚園にはいます。その子が楽しんで発表会をしていたことは、言うまでもありません。楽しくなければ幼稚園じゃない!はこんなところでも使えますよ。ご苦労様でした。

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