園長ぶつぶつ
https://www.donryu.net/
2024-03-14T01:25:51+09:00
-
text/html
2019-01-08T00:00:00+09:00
保育の新と真より(フレーベル館 保育ナビ1月号)
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=3116#block55-3116
1
-
text/html
2018-09-06T00:00:00+09:00
自然の力から感じる
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2996#block55-2996
1
-
text/html
2018-07-06T00:00:00+09:00
仏教保育とは (仏教園の機関誌の仏教保育カリキュラムに載せました)
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2957#block55-2957
1
<div>
<div>仏教保育とは仏教の考え方や仏教の教えに基づいた保育をすることです。え!私は仏教の教えなんか知らないわ!という人も中にはいるのではないでしょうか?そういう方は仏教をむずかしく考えないでくださいね。考え方というより行うことが仏教であります。行うことを実践といいます。ですからあれこれ言う人のことは仏教者とはいいません。もし仏教とは○○である!などと言う人がいたら、本当かしら?と思っていいでしょう。まず、その人の行っていることが大事ということです。</div>
<div>子どもは朝、園にやってくると元気に挨拶をしませんか?「おはよう!」と言ったり、ポンと先生のお尻をたたいたりするはずです。そう!この元気なのがいいですね。元気は見ればよくわかるのですが、なにかじっくりと取り組む姿もいいですね。保育者はよく「前向き」なんて言葉を使いますが、その前向きな積極的な姿を「明るい」なんて言います。</div>
<div>常にこの元気で明るいのが、自分からも他者からもそう見えることが、まず大切なことであると思います。たまに内状は明るくなくても、そう振る舞うことが大切です。人はくよくよしたり、ぷりぷりしていてはいけません。そうしていると、余計にくよくよや、プリプリになってしまうからです。</div>
<div>次にすることは「正しく」です。正しくないことをすると、みんなが寄って来なくなるからすぐにわかります。だから正しくは簡単なことです。能書きを言ったり、仏教ぽいことを語ったり、時にはお経を読んだりしても、正しくないと人は寄って来ません。子どもはこの正しいを見抜く力があると思って間違いないでしょう。王様は裸だ!と見抜いたように、あの人はなんか変だよと思われ、そばに来られなくなったら、正しいことをしていない人と思っていいのです。</div>
<div>何度も言っていますが仏教とは行為と結びついています。お金をくれると言ったり、都合のよい事を言う人が世の中には居るものですが、それは本当には正しくないものが多い。そのうちに皆が離れていってしまいますからわかります。</div>
<div>さてそれに加えて大切な「仲よく」することがあります。この仲よくはなかなか難しいことです。3歳児の子どものケンカを良く見ていますと、その原因は物の取り合い、場所の取り合い、人の取り合いですね。「先生、あの子ずる込みをした。」と列などで割り込みをされて順番をとられた子は訴えます。2歳の頃の自我が芽生えた子どもはなんでも自分のものにしたくなりますから、この取り合いは当たり前の事で、そのこと自体は決して悪い事ではありあません。でも園で生活していく中でこうした振る舞いが、相手にとってどんなふうに感じられるかということをわかっていくのが、この「仲よく」の中身です。ちがった言い方をすると視点が自分から相手にも向かうことを意味しています。</div>
<div> 仏教保育を進めていくことは、この「明るく」「正しく」「仲よく」をすることです。頭のなかで唱えることでなく、子ども達と一緒に実践することです。この一緒というのが案外難しいのです。それはあなたの生き方が、生活が出ます。ですから毎日の生活を、(そう休日も)この3つの「明るく」「正しく」「仲よく」してくださいね。それが一番の早道であると思っています。</div>
</div>
-
text/html
2018-06-01T00:00:00+09:00
どういきるか!
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2940#block55-2940
1
<div>当学園の理事長、小林龍雄先生が5月13日に亡くなわれました。この事はすぐに皆さんにお伝えしてあります。沢山のお悔やみありがとうございました。子供達も密葬のときお見送りできました。幼稚園の運営は園長以下教職員と理事・評議員の方々がこれからもしてまいりますのでご安心ください。</div>
<div>さて人の一生は今は大変長いものになりました。生を受けてから死ぬまでそれはそれは沢山のことがあります。その時間をどう生きるかはその人にかかってくると思います。常にその人らしく、正直に胸を張って生きていくことは思いのほか難しいことです。その生を全うして誰からも愛され、よき人生の先鞭者であるようになりたいものです。ここにおきましても一言皆さんに御礼申し上げます。</div>
<div> </div>
-
text/html
2018-05-01T00:00:00+09:00
ハラスメント一考
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2902#block55-2902
1
<div>財務省の事務次官がハラスメントで罰せられた。ハラスメントはしている方は分からないらしいが、立派な犯罪である。ともかく人に何かを言う時には気をつけることは言うまでもない。財務省のお偉いさんは女の人が聞いていやと思うような言葉を言ったようだ。セクシャル・ハラスメントという。その他にも自分の会社の地位や他の立場をちらつかせものを言うパワー・ハラスメント、消費者という立場で様々な理不尽なクレームを言うコンシューマー・ハラスメントというのもあるようだ。モラル・ハラスメントというのもある。上から目線でさも家庭や社会で正しいことを教えてやる式の偉そうハラスメントである。どちらにしてもハラスメントはくどい!ということだ。自分が優位に立つ事で成り立っているからである。</div>
<div>防御の仕方は録音だそうだ。録音がいいとか悪いとかはここでは問わないことにしたいが、そうしたハラスメントをしないことに越した事はない。園長と言うもの年齢も立場も経験もどうも加害者に近くなっているので自戒をこめて言っておくのである。</div>
-
text/html
2018-04-01T00:00:00+09:00
平成30年が始まります!
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2874#block55-2874
1
<div>学校にとって新しい年は、4月から始まります。卒園式、卒業式が終わり、新しい子ども達が沢山入園してくるわけです。それには桜の花が一役かってくれますね。晴がましい季節の到来を告げるように満開の花が咲いてくれます。世界の新学期は9月からのところが多いようですが、この桜の季節をはずせないという意見もたくさんあり、日本の新学期は4月のようです。</div>
<div>さて常常、私は幼児期の教育の大切さを述べていますが、それ以上に大切なのは家庭です。もっと言えばお母さんの存在です。こういうと女性にばかり責任を押し付けないで!と叱られてしまいますが、ママの役割は大きなものがあります。でもこうも言えるのです。ママは大切だから、周りが息を抜くことができるようにサポートしてね!と言うことです。幼稚園がその一つになればいいな。と園長としてはいつも思っています。それの一番は友達を作る事です。なんでも言い合えるような友達です。こんなことを聞きました。転勤してきてまたゼロからのスタート、なんて思ってた頃がなつかしい。幼稚園楽しかったよ!そんなことを言ってもらえるのママの声です。親参加の数々の行事、ママの遠足、ママランチ、誰が先生か、ママか分からないような幼稚園にこれからもなっていくつもりです。どうぞよろしくね!</div>
-
text/html
2018-03-22T00:00:00+09:00
幼児期に大切にしたいもの
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2870#block55-2870
1
<div>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span lang="EN-US" style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝"> 幼児期この時期は人生の中でもとても大切な時です。この時期にどのようなことをしたり、受けたりすることが、その後の長い人生に影響を与えることが、いろいろな研究で分ってきました。</font></span></font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">例えば、アメリカの経済学者のヘックマンと言う人は(<span lang="EN-US">2000</span>年にノーベル賞を取りましたが)しっかりした幼児期の教育を受けた人は、アメリカ社会のなかで、生涯に納める税金も多く、刑務所なんかにも入らないし、持ち家の比率なども高いことを長い実際の調査から述べました。アメリカという社会の特殊性もありますがここで言いたいことは、そのくらい小さいうちの教育の影響は、長じた時よりも影響が大で、投資効率・経済学の点からしても、高等教育にお金をかけるなら小さいうちにかけるべきだ!の学問的論理的な裏付けになりました。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">今日本の幼児教育の無償化に関する国での論議もこの影響を受けています。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">ただしここで言うところの「幼児教育」が問題であります。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">皆さんは幼児教育をどのように思っていますか?</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">呑竜幼稚園をお選びいただいている方には言わなくても良いかもしれませんが、</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">幼児期に大切にすべきことは、子どもの「主体性」であります。もっとやさしい言葉で言えば、「やる気」、「自分から」であります。「内発的動機」などと言う人もいますが、こういうときには脳内の神経伝達物質のドーパミンが出ているのだそうです。まあ脳学者の説はともかく、そのような体験が大切なわけです。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">「自分から」の反対にあることは「言われてする」であります。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">笛の合図で何かすることも同様です。まあオリンピックのように千分の一秒でも早く出るときでしたら別でしょうが、並ばされて笛の音ピーで出るようなことは「言われて」です。だから頭の中のドーパミンも出ません。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">自分からの姿が一番よくあるのが「遊び」です。遊んでいる子はお金を貰っていません(笑)お金をもらわなくても出来ることが「遊び」です。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">立って歩けるようになった子は自分から歩きますね。砂場の砂のさらさら具合を知った子は砂を手に持ちます。砂を手からこぼすのは遊びです!そこで大切なのは自分からすることです。小さな子でも自分で出来ることを味わってしています。そのことを、「主体性を学んでいる」なんて誰も言いませんが、汚してもいい服を着せて裸足で歩かせることを気の利いた親ならしています。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">勿論、教育をしっかり受けた保育者はしています。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">でもそれって「教育ぽく」ないのも事実です。日本の社会の中で教育というと</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">永らく、教え込んでわからせる・出来るようにしてあげることが教育と言われてきたからです。勿論それもあるのですが、幼児期に大切なことは、いわゆる早い時期からの やらせ・教え込みでないこともわかってきました。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">読み書きそろばんを代表的な「認知的能力」といいますが、それ以外の「非認知的能力」が人生も、これからの学業も左右するということがヘックマンさんらの研究で分ってきたのです。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">それをうけ<span lang="EN-US">2020</span>年から大学の入試もただの覚えこみの問題が減ってくるのだそうです。覚える記憶するだけならコンピューターの方が正確ですから。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">「非認知能力」とは、いろいろあります。最後まで責任をもってやりきること。仲間と協力できること。コミュニケーションの力。感情をコントロールする力などですが、それらは今までの幼児教育が進んでとりいれやってきたことです。(そうではないことをしている園もあり、残念ですが)そのことをしっかりとする幼児教育が今も昔も大切であると実証されたのです。小学校で困らない為ではなく、人生の「あと伸び」の為には土台である幼児期をどう送らせるか。を考えてあげたいものです。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span lang="EN-US" style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝"> </font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">その意味で お母さんのお父さんの働き方と大切な子育ての有り方の小冊子を</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝">私の属する私立幼稚園経営者懇談会で責任者として作りました。その呑竜幼稚園版もありますので多くの方に配っています。そこには後戻りできない幼児期の有り方についても記載をしています。ご利用くださればと思っています。</font></span></p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span lang="EN-US" style="font-size: 12pt;"><font face="游明朝"> </font></span></p>
</div>
-
text/html
2018-02-04T00:00:00+09:00
作品展
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2828#block55-2828
1
<div>作品展は好きな行事ですね。子どもの発想力や表現力が十分に出ますね。あの建物の部屋を埋めるのは結構大変です。高いもや大きな物も作るのですから。今までの蓄えもですが、先生達の構想力も問われることになりますね。そして一つづつにエネルギーが詰まっていてこそ面白い作品になるのです。子どものエネルギーですよ。これから生きていく子ども達は何かを生み出すことのできる人にならなくてはなりません。ものを覚えることはAIやコンピューターがします。だから世界の幼児教育は、覚えさせたりやらせたりの教育はダメとはっきり言っています。「読み書きそろばん」ができることを認知機能の訓練。と言いますが、非認知機能こそがこれから求められる。なんて今言われています。非認知機能とは、仲良く協力できる力。最後までやりぬく力、コミュニケーション能力、集中度。など簡単に言えば、出来る出来ないで測れない能力力のことを言います。そんな力を伸ばすのには物を作り出すような、こうした生み出す行為が必要ですね。こういうことがっしりした子が、これからの子なんですよ。そういうこと呑竜ではずっとやってきましたが、時代がうちにやっと近づいてきた感じです。それはともかく楽しい行事が今年も出来ました。皆さんご協力ありがとう!</div>
-
text/html
2018-01-04T00:00:00+09:00
研究と実践
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2801#block55-2801
1
<div>無藤隆先生は幼児教育などを専門分野とする日本のなかでの学者です。この間フェースブックで「実践者の信念がたいてい陳腐な理由」と言う文章を書いていた。ある実践者が「わたしも実践者ですが陳腐ですか?」と聞いていた。先生の答えは「研究者は言葉で勝負する。実践者は実践で勝負する。実践者が言葉の世界に出たら言葉を鍛え直さないといけない。研究者が実践の世界に関わったら実践のセンスを学ばなければならない。と思います」と答えている。</div>
<div>題名の割りにその答えは陳腐でありますが、私の中では学問って実践のためにあると思っています。学問はこれからの可能性になる。やっていることの裏づけになる。ヒントになる。整理になる。これは間違いないことですし、私も参考にしてやってきました。学者先生が附属幼稚園の園長をやっている。もしくはその実践のビデオや写真なんかみると書いてあることよりも参考にならないことも知っています。実践知という言葉は範囲が限られたものの知識という言葉です。組織などはその実践知の多くを集められますがやはり限られています。私たち実践者はそれを超える為にはということを考え、やらなくてはねばならないでしょう。実践者の信念が陳腐なのは、自分たちがしていいることを超えたものを考え、実施できなくなる時でしょうね。学者が今あることの追従であってはいけないのと同じです。</div>
-
text/html
2017-12-11T00:00:00+09:00
発表会の幼児教育的な見方
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2775#block55-2775
1
<div>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;">皆さん、今年の発表会はいかがでしたか!?</p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;">子ども達の姿にきっと頬を緩ませたことと思います。</p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"> </p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;">終わって先生達向けに少し書いたものがあります。</p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;">本来は内部資料ですが 出すことにします。</p>
<p style="margin: 0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size: 90%;"><font color="#454545"><span style="font-size: 100%;"><span style="font-family: "MS Pゴシック";"><span style="font-family: "tsukugopr5-m";"></span>この頃、うちの生活発表会は劇が多くなりました。</span><font face="MS Mincho"><span lang="EN-US">25</span></font></span><span style="font-family: "MS Pゴシック";"><span style="font-size: 100%;">年くらい前はスライドで幼稚園面白場所見つけ!なんてのをやったこともあります。まあ、子供達も劇遊びをしたがっているようですから。悪くはないです。劇遊びは決めるまでが楽しい。多数決は野蛮な決め方と思っているのでそうはしないようだ。意見の調節はそうは簡単でない。そこが面白いところで、クラスたよりなどで親に教えて下さいね。劇は毎日変わるから良いのよ!とおもっている。変わらなければ練習になるよ。子供達が良い事思いついて劇に入れ込む作業がイイね。年長になるとナレーターという役もあるようだ。ナレーターは自分の言葉で話す役なので、紙を読むなんてカッコ悪いよ。多様な表現をして欲しい。振りは自分から湧いてこないとね。これを引き出すのは保育者の醍醐味でしょう。大道具、小道具も一緒に作りたいね。先生がリードしても勿論イイよ。小道具があると言葉もうかんでくる。動きも出るよ。特技は磨きをかけて会場を唸らせろ。イイ気分で将来俳優になる下地だ。こうした発表会は園によっていろいろです。うちは劇を見せるのでなく、劇を通して育ったものを見せて欲しいな。それでこそ幼児期の教育になります。出来栄えねらいなら劇団○○!の子役たちにしてしまいますよ。そこが違うところと十分わきまえてください。宝塚に進んだ子もうちの幼稚園にはいます。その子が楽しんで発表会をしていたことは、言うまでもありません。楽しくなければ幼稚園じゃない!はこんなところでも使えますよ。ご苦労様でした。</span></span></font></span></p>
</div>
-
text/html
2017-11-01T00:00:00+09:00
時代は移る
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2749#block55-2749
1
<div>
<div> いまやこうしたホームページや、ライン、ツイッター、インスタグラムなどの媒体は誰でも何処でも見られるようになったようです。それ以上に発信元が新聞やテレビというマスメディアだけのものでなくなったのは、大きな革命だと私は思っています。(最近では代議士の暴言を公表だけではなく広げるような人もいるほどですが)そういうことさえ可能な時代、ものになったということです。ツイッターなどでよく炎上などということを聞きますが、まあその良い面は一般の普通の方が自分の意見を素直に述べられるということでもありましょう。(付和雷同の要素も無きにしもあらず)</div>
<div>よく、呑竜のホームページはなんでも載せてあるね!と言われますが、世には紙の媒体もあるようですが、多くの事を園の関係者以外にも市民の方に知ってもらいたいと思っているからこの媒体を充実させています。</div>
<div> </div>
<div>そうした意味でうちのホームページが60万回の大台に乗ろうとしているのは脅威的な事でしょう。園で起きている事、またはそれに関わる解説などをこれからも出して行きますよ。多くの真実をお知らせすればそれが多くの皆さんのものになるし、貴重な判断の材料になるはずです。この媒体をそうしたものにすることが今大事なことのようです。</div>
<br />
<br />
</div>
-
text/html
2017-09-01T00:00:00+09:00
大事にしたい自分で考えること。
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2706#block55-2706
1
<div>世の中の動向として自分で考えない人が増えています。自分の好みでなく売れ筋商品を買ったり、ネットで評判を聞いてお店に入ったりする現象です。制服が良いという理由に朝着るものを考えなくてもいいというのがあります。吞竜幼稚園の卒園生はそうでない人を求めています。「いろいろ考えてね!」が園長の口癖です。自分というものがあることが、これからの時代を生き抜くキーワードだと思います。運動会のテーマが決まりました。最初「自然運動会」と出しましたが(これは先生達の発想ですが)それでは分かりづらい、子どもの考えが出ない!ということで、「おひさま運動会」になりました。1ヶ月間子供たちの発想がどうでるか。お楽しみです。園やクラスで何か決めてしまえば簡単でいいでしょうが。そんな事をするほど創造性の教育は甘くはありません。言われて何かをそつなく、均等にすることは仕事なら大切な時もあるでしょうが、教育という場所ではだめです。それでは子供が小さくまとまってしまい、何かをこなすことが上手くなるだけです。園の求める子ども像の中に「とらわれない心で創造できる子」とあります。その為にも自分達で考えるその癖を付けてあげたいものです。常づね教育の場は「試行錯誤」が許される場であるべし!と言っています。つまり失敗もいいのです。そして子どもによって違いがある。クラスによって同じでない。ことを良しとしましょう。昔家族の運動会をしました。そこでは家族で入場行進をしました。その多種多様さは楽しかったです。この頃は団結をメインとしてクラスカラーを出していますが、(それもいいと思っています)どうぞそんな時もあるくらい、個々の思いが反映できるものにしましょう。</div>
<div> </div>
<div>先生も、親も含め準備が早い事をいいとは思いません。毎日変わるそんな発想の自由さを大事にしたい。そうそれでいいのです。近いので運動会のことを例に出していますが、幼稚園という場が子供たちを育てる場である以上、こうした根本的な対応は間違ってはいけません。</div>
<div>その上で、皆で合わせたり、同じことをしたりできるそんな能力も付けてあげたいですね。これまた自分以外の人の中で生きていく大事なことです。この頃礼拝の最後、真夜中くらい静かにいられる時間(静かな時間と言います)は3歳児も含め上手になっていますよ。咳払いもしない けなげな姿を保護者の皆さんにもお見せしたいですね。</div>
-
text/html
2017-08-01T00:00:00+09:00
幼稚園選びのポイント
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2698#block55-2698
1
<div>幼稚園は選べます。じっくり見て話を聞いて子どもにあったところを選んでください。</div>
<div>(こども園・保育園の2号認定は園は選べません。希望は出せます)</div>
<div> </div>
<div>①園の子ども観・保育観をまず聞いてください。</div>
<div>難しい言葉ですね。つまり子どもをどう見るか。そして保育をどののようにしていくかということです。子どもは凄いことを思いつくもの(これは子ども観です)子どもは何をしでかすか分からない(これも子ども観です)子どもは失敗から学ぶ(保育観)子どもはびしびし仕込むもの(これも保育観です)つまりそこにいる保育者・園長の子ども観や保育観で子どもへの接し方が変わってくるのです。だから保護者とこれらがあまりに違うと親も子どもも不幸です。</div>
<div> </div>
<div>②子どもに選ばせる。</div>
<div>小さいけれど子どもはその眼力があります。子どもが面白そう!と思うところは大切な要素です。何も言わず子どもを遊ばせて見てください。わかります。</div>
<div> </div>
<div>③保育者の数と幅</div>
<div>一般論ですが、保育者の数は多いほうがいいです。そして独身者、ママ経験者、男女、年寄り いろんな人がいるほうがいいです。</div>
<div> </div>
<div>④近いと便利 </div>
<div>なににつけてもです。</div>
<div> </div>
<div>⑤保育料も大事。</div>
<div>所得や子ども数において補助金の就園奨励費がでます。これは今増えています。そこも調べましょう。</div>
<div> </div>
<div>⑥清潔</div>
<div>清掃の行き届いた園が、保育も行き届きます。</div>
<div>花が無ければ保育は潤いがありません</div>
<div> </div>
<div>⑦情報量</div>
<div>ホームページを見られる。先生が子どものこと話してくれる。通信物で細やかに知らせる。いつ行っても園に入れる。園の手伝いは望むとできる。など子どもに多くかかわれることが大事です。それを面倒だと思う人は、一概には言えませんが後に(子どもが大きくなって)面倒なことが多いようです。</div>
<div> </div>
<div>大事な3年間、4年間を失敗しないように賢く選んでください。</div>
-
text/html
2017-07-06T00:00:00+09:00
幼児教育で大切なこと
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2679#block55-2679
1
<div>年のせいでこの頃いろんな役が回ってくきますね。でも昔から大事な事は言わなくてはならないと思っていました。そのひとつは、「親がやらねばダメです!」ということ。これ昔から言っていましたね。何年か前、文科省の子どもの体力や運動の技能が落ちているのでどうしたらよいか?みたいな調査研究を霞が関でしたことがあります。対象のチーム・学校とそうではないところの比較を全国でしました。いろいろありますが、例えば親が身体を動かさないと子どもも外に出なくなる。運動の力が落ちる!という結果がでたのです。それは当たり前ですがね。本を読んでいる家庭もそうですね。絵本が好きな子は親も好きなものです。この頃みる体操競技や卓球などの親は早期教育してますね。ついてくる子も偉いが、そういう環境が強くしたみたいなことはあるようです。そこまで行かなくても、私が言いたい事はこうです。何をするにしても親が楽しそうにすることがその事を好きにする一番大切なことです。うちのキャッチフレーズの「親も楽しい幼稚園」とはそこから来ます。お祭りはやる人、見る人が決まっていないです。それなりに全員参加です。30年位まえ若いころにお祭りのような全員参加の運動会が幼児には必要です!と関東地区の幼稚園の研究大会で言いました。若気のいたりで国体のような運動会は幼児には似合いません!と。まあその考えは今でも同じですね。今も思うのは、どうぞ全てのことを保護者の皆さんも楽しんでください。そうすれば子はやるのですよ。誰が生徒か先生か♪のメダカの学校になることが、これからの教育です!呑竜のやり方だと思ってください!</div>
-
text/html
2017-06-06T00:00:00+09:00
小さな子こそ豊かに
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2638#block55-2638
1
<div>僕は大学でこれから保育士になる人に、応答的環境がどれほど大事かと言う事を言っています。赤ちゃんはまだ分からないから!答えないなんて最低のことですよ。とも言っています。そう小さな赤ちゃんは何でも分かります。返してあげるのです。「アー」と言ったら目を見て「アー」と返してあげましょう。即座にします。時間が経ってはダメなんですよ。すると段々この人は返してくれる人だ!存在だ!と認めてくれるのですね。嬉しい事ですね。ちょっと学歴ある人が、言葉は耳から覚えるなんて聞きかじり、フランス語や中国語のテープを聞かせて赤ちゃんのとき育てました。なんて自慢そうに言っていました。でも言葉は応答的でないとただの雑音なんですね。写真は1歳児が散歩の途中犬にあったときのものです。犬を見て、ワンワン と触る子ども。そこで先生が「犬、可愛いね」というからその動物が犬(イヌ)とわかります。テープではこうはいきません。言語の発達だけではないのです。土や砂を知るには自分の手が大事です。頭で土や砂を知るわけではないのです。乳幼児期の育て方で人生が決まるとは言いませんが、僕はかなり大きな影響力があると思っています。だからこの仕事をしているのかな?まあ、そのことはともかく小さい子こそ豊かな環境を与えてあげたいと思っています。早くから勉強ぽいことをしていると「教育」なんて僕は思っていません!</div>
-
text/html
2017-05-10T00:00:00+09:00
ものの言い方
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2615#block55-2615
1
<div>ものを言うときにクッション言葉というものがあるそうだ。相手に願いしたり、お断りをしたり、異論を唱える場合などに、言葉の前に添えて使用する言葉だそうだ。ビジネスの世界などには様々な状況で使われているのです。そういえば「書いてください」とでなく「お手数ですがご記入下さい」さどとよく言われる。依頼を拒否するときなど「せっかくなんですが」「身に余るお言葉ですが」のように感謝の言葉を伝えると柔らかい印象になるようだ。言葉には人間性がでる。また世の中であまり揉まれてない学生などは、こういうことは言わないだろうな。ビジネス言葉で習って言うようだと、また使いすぎは慇懃無礼でもあろうが、私はこういう言い方をする人は好きです。長く教師などをしていると、また年を取ってくると、伝わればいいとばかりに、正しいのだからよいとばかりにストレートに言ってしまう私は、こうした言い方を出来る人は好きですね。だって物事は伝わると同時にどんな風に受けとられるかも大事なんです。相手も人だから。気をつけなくてはと思いこのごろ暮らしてます。</div>
-
text/html
2017-04-09T00:00:00+09:00
新学期に思う!
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2497#block55-2497
1
<div>明日から平成29年度が始まります。先生達は準備をし、新しいクラスで子ども達を待ちます。いつ見てもいい風景です。これから1年間このクラスで先生達と一緒にいろんなことをしていきます。1990年代から脳科学の素晴らしい進歩があり、今までの子育ての脳にたいする意味が解明されています。なんとなくいいだろうな!と思われていたことが、脳の発達にこう影響するのだ。みたいな検証がされてきたのです。そのひとつひとつはここでは述べませんが、なるほどの結果にまともな幼児教育者はうなづくことが多かったのです。愛され絆を作ることの大切さ。乳児からの愛着の対象があることが幸せへのパスポートとなること。自由な主体的な遊びこみがいかに脳に大切かということ。などなど いっぱい証明されています。そんな知見も含め、幼稚園は人生の土台を作るため役立っていかねばなりません。小学校や中学校で人生が決まることではないからです。安全を考え、子ども達の可能性を最大に伸ばしてあげることが幼稚園の使命でありますが、そのためには家庭のあり方が大きく問われることも事実であります。親の気づきは重要であります。時間もかかるときがあります。でも園長として助言をしてあげることを厭わないようにもしたいものです。そのときはそういう考え方もあるのかと聞いてください。僕はその役目を果たすように残りの人生はしていきます。なんかへんな宣言になってしまいましたが、一緒に育てて行きましょう!ということです。一年間どうぞよろしく。</div>
-
text/html
2017-02-20T00:00:00+09:00
朝、聞かれたこと「早期教育」
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2466#block55-2466
1
<div>「早期教育」について朝、花の水くれをしていたら聞かれましたのでお答えします。全ての早期教育と言われるものに共通ですが頻度とその為の費用の問題だと日本の子ども子育て会議の座長の無藤隆先生は言っています。幼児期にいろいろな事に触れる事は悪いことはないと私も思っています。しかしその為にその時期に育てておかねばならない大切な事ができなかったり、お金が沢山かかったりはダメですね。と先生は言いきっています。私も同じ考えです。それとその後のエビデンス(証拠)も感覚的でなくしっかり証明しておかないといけないとおもいます。よく4文字熟語を教えたり、算数等を教え込む保育をテレビ等で見ますが、追跡調査や小学校の先生の印象等では小学校3,4年で有意の差は無くなっているようです。(やってもやらなくても差は出ない)いろいろな早期の教育はそのくらいのものである。と思っておくことが無難なようです。つい最近も卒園生で経済産業省に行っている子からホワイト・ハウスに行くかもしれないという報告を受けましたが、彼などはTOEIC(英語力テスト)では最高点とってますが、幼少時代はサッカーに明け暮れていましたから(サッカーで韓国に行ったな)早くからと現在はあまり関連しないいい例でしょう。</div>
<div>それを考えるよりも、さきほどの無藤先生や東大の秋田先生などの調査では「自由に遊べる環境」と「保育者の受容的な関わり」の方が「遊びこむ経験」を支えると言っています。</div>
<div>その「遊びこむ経験」を多くしている子は「協調性」「頑張る力」「好奇心」「自己主張」「自己統制」などの「学びに向かう力」が高い傾向がある。と言っています。(これはベネッセHPにも証拠として上がっています)学びはずっと続くものであります。だから「学びに向かう力」を基礎として付けておくのが幼児教育であると思っています。呑竜の幼児教育はまさにそこであるとご理解下さい。呑竜の卒園生は偏差値の高い難しい学校にも多数合格しています。そして自分のしたい事をやっているの子もこれまたたくさんいます。将来の基礎をつける教育とはなにか!感性を育てる教育とはなにか!を考えることが大切であると思って下さい。そういう親であって欲しいとおもいますね。</div>
-
text/html
2017-02-01T00:00:00+09:00
試験問題
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2441#block55-2441
1
<div>私は佐野短期大学の講師をしており、幼稚園・保育園の先生になる人を教えています。講義の内容は「人間関係」というものです。当然最終日には試験をして単位を与えるのですが、その問題の中に、あなたの人間関係のなかでどんな人からどんな影響をうけましたか?と問うものがあります。結果から言えば幼稚園、保育園の先生というのが多いです。園長先生というのは少ないです。つまりこの仕事は人間に影響を与えるものだということですね。それだけにしっかりとした人間観・人生観といいますか、そんなものを身に付けないといけないのでしょう!それに0歳から6歳までの子どもの発達は凄いものがあります。その年代ごとの特性を知らないと、保育者という仕事は務まらないよ!ともよく言って講義をするのです。要はこんな育成の過程を経て学生達は一人前の保育者になって行くわけですが、彼らの人生のなかでの始めて会った幼稚園、保育園の先生達の振る舞いが大きな影響を与える事を知っていてもらいたいですね。誰にか?それは現役の保育者のみなさん達にです。案外そのことを忘れてしまっていることの無いようにしましょう。あ、それからお母さんも多いのですよ!これも言っておかなければ・・・</div>
-
text/html
2017-01-01T00:00:00+09:00
新しい年に思う!
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2414#block55-2414
1
<div>酉年は変化の年と良く言われますし、過去にも大きな変革もあったようです。酉は翼があって飛べるからでしょうか?今年は暮れからお正月にかけて高校サッカーを多く観戦しました!佐野日大高校と前橋育英高校の準決勝を埼玉スタジアムに観戦にも出掛けました。娘2人は日大高校で息子は育英高校で世話になった訳ですが、それがなんと埼玉のスタジアムで激突するわけです。皆さんからどっちを応援するの?なんて聞かれました。勝負は時の運が左右するものですから、兎も角として、高校生の必死の姿にはジーンと来ましたね!やるだけやっていますよ。私などはその姿をみてあれくらい努力しているかな?と思わずおもってしましました。人は与えられた境遇の中で努力すべきものです。そのことを素直に反省させられましたね。良いものをみせて貰ったという印象です。新しい年は気持ちを新しくして迎えることが出来るよい機会です。少しでも違うものを求めて行きたいな!と思う新年でありました。</div>
-
text/html
2016-12-10T00:00:00+09:00
官邸にて
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2415#block55-2415
1
<div>12月8日に首相官邸に行って来ました。首相には会えませんでしたが菅官房長官と面会してきました。私達、私立幼稚園経営者懇談会という全国組織で、子育てと働き方のパンフレットをつくり(園では関係の皆さんに既に配ってあります)それが国の政策とも合致しているので、広くひろめて欲しいということでの面会と思っております。ご承知のようにこの国は保育園に入りたいのに入れない待機児童の問題がいまクローズアップされています。都会では保育園を増設したいが、住民の反対や保育士の不足が発生して思うように行かないというのが現状です。しかし女性にいっぱい働いてもらうために、その受け皿である保育園をつくるということは、子どもの観点からどうなのであろう?ということも忘れてならない。というのが私達の主張なわけです。具体的に言えば、この国はもっと子どもを育てる事と、お父さんもお母さんも働くということを考えていかなくてはいけないと思います。働くために保育所を作ることと並行してやるべきことがあるのではないか!と伝えたいと思って出向きました。それは男女共にの育児休暇のとりかた、子どもが小さい時の早く帰れる制度、また、仕事の量や質の変化など 預け先の保育園、こども園の増設だけでない、根本からの変革を願ってのことであります。子育ては楽しいものであります。子どもの成長は親の喜びであり、子どもと遊んでいられる年数は思いのほか短いものです。その事を共にするのが幼稚園であると私は思っています。子どもの預け先を増やすことだけ考える政策が進められては、大袈裟に言えばこの国は終わってしまいます。その事がパンフレットを作った意味であり、官邸を訪れた理由であります。エレベーターを降りると多くの官邸づめの記者に囲まれました。今日は早く家に帰って子どもと遊んであげろよ!と言ってきました。</div>
-
text/html
2016-11-22T00:00:00+09:00
中国雑感
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2383#block55-2383
1
<div>11月の8日から11日まで中国に行って来ました。珠海という香港に近い街で2つの幼稚園、それにマカオの保育園と視察しました。行った日は香港の子供向けの商業施設Dパークというところに寄りました。そこは佐野のイオンが全部、子供用品やそれに付随するママパパのお店が並んでいると思ってください。そこの広報部長のビルさんの説明です。有料のところもありますが、結構無料で遊べる所があります。この地区では足利などにある汚れないで安全に遊べるパークのようなものです。それなりに年齢制限や教育的配慮がしてあります。でもよく考えてありますし、1年前できたばかりなので綺麗です。香港は小さな都市ですから、遊び場を求めて多くの親子が集まってくるらしいです。らしいとは平日の午後行ったものですからあまり人がいなかったのです。大丈夫かなと思ったのですが、改装前の1.5倍の売り上げになったようです。中国はほとんど一人っ子ですから、親や祖父母は子どもにお金をかけるようです。値段は結構日本より高めでしたよ。私の感想は3歳前の子は遊べる施設だと思いますね。正確に言うならば遊ばされる。登る所も滑るところもあるからです。お母さん方はスマホを見ていても安心でしょう。食べてお買い物もできます。ただしそこで友達と協力やものを足して挑戦するなどのような活動は生まれないでしょうね。そこは幼稚園ではないのですから致し方ないことです。その日は夕刻、UBSという香港の高層ビルに行きました。ユニバーサル・バンク・スイスです。世界一の預け額だと知っていましたか?残念ながら僕は知りませんでした。この続きはまたにします。</div>
-
text/html
2016-11-01T00:00:00+09:00
佐野市の幼稚園の公会保育
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2366#block55-2366
1
<div>12年ぶりの公開保育です。佐野市の幼稚園は年に一度この公開保育を持ち回りでしています。とにかく他の園の保育を見せていただくのは保育者として勉強になります。運動会後はこれに向けて各保育者は頑張ってきました。実は佐野市ではもう40年以上もこの研修をしています。凄い事なのです。今でこそこうした研修のスタイルを取って行きましょう。と全国の幼稚園組織は言い始めていますが、個々の地域ではもうやってきたのです。150人ちかく集まって幼稚園6クラスにはいります。11時からはクラスごとの研究会、そして午後からは全体のものとなります。専門的なことはここでは言いませんが、幼稚園教育のやり方や内容ほど多岐にわたるものはありません。その基本となるものは幼稚園教育要領という文科省が出している基準があるのですが、その解釈で幅がそうとう出るのも事実です。どちらにしても保育者は他園の保育をみることにより自分のそれを振りかえる良い機会になります。そして実施する当園もそれは言うに及びません。しっかりと環境をととのえ、子ども達とともに作り上げる保育は、子どもの成長となります。その大事な時が11月5日(土曜)と近づいています。</div>
-
text/html
2016-10-01T00:00:00+09:00
運動会になぜテーマがあるか?
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2358#block55-2358
1
<div>呑竜は運動会にテーマがあるし、仮装もでるのよ!と言われています。それは本当です。実は30年くらい前に宇都宮の不動前にある保育園に見学に行きました。そこの園長さんが面白いからおいでなさい!と誘ってくれたのです。その頃の年上の主任と行きました。そこでは海がテーマだったようで、客席に青いテープみたいのが巻かれ灯台が真ん中にありました。ダンスなどはみな海の踊りのようになっていました。当時私は幼児の運動会が小学校や中学校、もっと言えば国体と同じなのに疑問を持っていました。幼児には幼児の様な運動会があってもいいのでは?と思っていたのです。そこの保育園の運動会は一つのヒントでした。その後千葉の我孫子のめばえ幼稚園というキリスト教の園にいったら、インディアンのテントがあるのです。聞けばお父さん達がインディアン祭りというのをやるのだそうで、テントも張ってあったのです。よーしこれだと思いその年の運動会はインディアンまつりとしてやってみました。今の園児のおじいちゃんも騎兵隊役で出ました。バスの運転手の坂巻さんはアパッチになりましたが、それはお似合いでしたよ。当時の園長は勿論酋長でした!足利の古着屋さんにインディアンの頭の羽根があり貸し出ししてもらいました。椅子は田村さんところから中近東の物を借りたな!そんな訳でみんなでお祭のような運動会をしました。以来、運動会はテーマをもちそのテーマにあわせた仮装もありの一大イベントになってきたのです。テーマは最初の頃は僕が考えていました。でもいつしかそれは子ども達が考えるものになってきたな。ですからテーマの決定が遅い!と言われてしましますが、ご了承してください。テーマから発想が広がるのが大きなねらいです!「良い事考えた!」という言葉は好きだな。皆が良い事を考えて作り上げるものにしたかったのです。仮装はやるだけやりましたよ!今のハロウィンなんかよりやったですね。おばけ祭りのときは歯医者さんがドラキュラの牙までつくってましたから。それもみな遊びですから楽しいんでしょう!遊び心で楽しむことは大人も必要な事です。やらされてやるのは仕事、自分で進んでやればこれは趣味になるのです。そんなわけで今年はなんとテーマが「いろ・色」どうなるか分かりませんが皆で楽しみましょう!それが呑竜です。</div>
-
text/html
2016-09-01T00:00:00+09:00
保育の質
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=2359#block55-2359
1
<div>今度2回目の市民フォーラムというのを中央公民館で開きます。講師に今年は猪熊弘子さんをお呼びしました。猪熊さんとは私は友達で、よく会っています。園長室のニッポンイシガメは猪熊さんからもらったものです。彼女は4人の子のお母さんです。そして首都大学の准教授、今お茶の水女子大学の大学院の学生でもあります。ふるさとは岩舟、佐野の事も良く知っています。園児の死亡事故などがあると徹底究明する方で、「死を招いた保育」では日本保育学会から表彰もうけました。最近は待機児問題で週刊文春やクローズアップ現代他ワイドショーなどにもよく出ています。まあ、彼女の紹介は止めにして、主張は 幼稚園・保育園の保育の質を考えていかないと、子どもの成長が危ない!と常々言っています。横浜のガード下の保育園、それも市が認可した。川崎の産業廃棄物置き場の隣の保育園、大通り交差点の保育園などの実例をあげ、まず場所からしても幼児が育つところではない!と憤慨しています。しかしその園の保護者はそこで良いと答え、あってよかったとも言っている。いや言わざるを得ない。そのことにこの国の保育の貧困と危なさを感じています。就学前の環境は大事です。アメリカのノーベル賞の学者が、幼児期の教育でその後のこどもの状況が変わる事を調べました。幼児期の教育がいかに大事かを実証的に証明して、おおきな影響を世界的に広めました。当たり前の事ですが実際に調べ数量化したわけです。子どもの居場所が、安全で居心地のよい所は当たり前であるのですが、そうも言っていられないのが日本国の現状かもしれません。しかし彼女は 入れればそれで良かった ではいけないと主張しています。質とは難しいことです。また目に見えずらいことでもあります。テレビ受けする、これが出来ました式のやらせ教育を持ち上げる風潮には、それらの技能知識が小学校の中学年で同じになることが証明されているのにも関わらず注目がなされます。難しいが質をあげるためにどこの施設も努力しています。それを保護者も、地域も一緒に考えていくことが求められていると思って下さい。</div>
-
text/html
2016-06-06T00:00:00+09:00
日光を好きにさせたい
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=429#block55-429
1
毎年、年長児は日光の戦場ヶ原に出かけ、赤沼から湯滝までおよそ5.2キロを歩きます。今年も行って来たわけですが、私は子供達にこの場所が大好きになってもらいたいと思っています。山は山らしく、川は川らしいのがこの場所だからです。ここを歩き通した子供達にはご褒美に鮎の塩焼きを振る舞います。そんな記憶がうっすらと残っているなら、きっとこの場所が好きになってくれると信じています。記憶がある事は素晴らしいことです。それも楽しい記憶、人にはこれがどんなにか必要です。そんなこともあり、毎年ここに出かけていくわけです。今年もみんなしっかり歩けました。心地よい疲れが残りましたが、良き一日をおくれたことに感謝です。お母さんたちも6名来てくれましたが、お疲れ様でした。
-
text/html
2016-05-05T00:00:00+09:00
こどものとも60周年
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=430#block55-430
1
<div>今日はこどもの日です。そんなわけで、「こどものとも」という月刊の絵本が今年で60周年を迎えたことをお話します。60年間の間には、720冊の絵本が生まれ、その中には「ぐりとぐら」や「おおきなかぶ」もあります。幼稚園の2階には絵本室がありますが、ここにはたくさんの「こどものとも」からの絵本もあるのは言うまでもありません。絵本の効用についてはここでは述べませんが、ゆったりとした時間を、小さな子供ともつことは大切なことです。親がゆったりしていると子供は嬉しいものですから。正月やお盆など親戚中が集まって会食していると、その子供たちは寄ってきます。そんな雰囲気が好きなんですよ。外で遊べといっても茶の間に寄ってきます。子供はこの空気の流れみたいものを感じるのでしょう。そこで絵本はいい媒体になりますね。60年前はまだテレビはありませんでしたから、子供が見る世界はこの絵本でした。ハイビジョン、4Kよりも印象豊かだったと思いますよ。だって他はなにもないのですから。絵本は自分のスピードでみられる媒体です。これが大事な事をわからない人がいます。わからないのでなく、教えないのが悪いのでしょう。だから言いますが、これがイイのです。見ていると消えない。そして読んでもらうことが鉄則です。変な例ですが、耳かきと同じで、自分でするよりしてもらうほうが心地よいと言えばわかるでしょう。大好きな人が、自分のために時間をあけて手間をかけて面白い世界に連れて行ってくれる。これ最高ですよ。福音館という会社が作ってきたのですが、まさに子供に福音を与えてくれるものです。子育てはコンビニではだめです。手間暇かける必要があるわけです。でもお母さんが一人で手間暇かけることはない!これ私の言いたいことです。旦那さん、幼稚園、サッカーコーチ、隣のおばさん、ママとも。こうした人を全部動員することが大事です。最近はiPadを持ってるとゲームしたいなんていう子もいますが、これ預けて静かにしてればいいなんて思わないでね。だって手間暇かけていない、(少しばかりのお金はかかてもね。)そんなわけで今日はこどものともの事を言いましたが、幼稚園からはその福音館で出している「母の友」も紹介しています。4月号にはそのことがのっています。スマホばかり見ないで本も読んでね。とお願いしておきます。</div>
-
text/html
2016-04-30T00:00:00+09:00
新年度雑感
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=431#block55-431
1
<div>テレビのNHKスペシャルで子育てについて放送しています。また保育園に入れなかったお母さんのブログのことで国会さえも右往左往しています。子どもが少なくなった少子化のこと、小さい子の預け先がなかなか見つからない待機児のことなど、本当に今、子どもをめぐる多くのことが語られて動いています。今私は日本経団連の中のある会(私立幼稚園経営者懇談会)で、ワークライフバランス FOR チルドレン・グロース(子育てのための働き方)というテーマで小さな冊子をつくっています。配る相手は会社の社長さん、議員さんであります。勿論多くのお父さんお母さんにも分けます。これから男も女も どう仕事をしてどう子どもを育てるかを真剣に考えないといけないからです。保育園を作ることは大切ですが、午後9時や10時まで、はたまた泊まりまでして子どもを預かるこの日本国は世界の非常識であります。イギリスの保育者が来てそのような保育所を案内をした方が言っていました。小冊子を作るために多くの保育所を利用した方ともお話をしています。子どもを主語に置かず 子育て(主語は保護者です)ばかり言っているのは、子どもの権利という観点からもおかしなこと。日本の常識は世界の非常識ですというわけです。なるほど、子育てという言葉は巷に溢れているが、子育ち(子どもが育つ環境や親のあり方)は無い気がしますね。幼稚園の先生は子どもの声をもっと代弁して下さい!と言われ、なるほどと思っているわけです。今、当園には育児休暇の先生が3人います。哺乳類である人間は乳を飲む0歳代までは 親と子が一緒に居て欲しいので、しっかりと育児のためのお休みを取れる幼稚園にしていきます。また、働く人の為にも、先生の為にもそれ以後は一緒に園に来られるような施設もこれから作って行こうと思います。それは子どもを育てる事と働くことを可能にして行くということです。月曜日の代休も 働く保護者の為にはその意味で今年は大幅に減らします。最近よくテレビに出て解説している、猪熊弘子女史は「受け皿」という言葉は嫌いと言っています。保育園が受け皿なんて、そんな皿には子どもはのせたくないのが親ですよ。と言っています。入れればそれで良かったなんて、あいていれば良かったということではないはずです。ですから当園は「質」を求めて行きます。働くための「受け皿」でなく。子どもがまっとうに育つ保護者との共有の場の「質の向上」を求めていきたいのです。私の言動はそこから行くことになると思います。(ここでいう働くは、主として外での賃金労働を言っています。私は 子どもを育てる事は、働くことを超えた人としての責任ある行為と思っています)</div>
-
text/html
2016-02-01T00:00:00+09:00
小学校低学年に育てたいこと 家庭版2
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=428#block55-428
1
<div>前回の続き</div>
<div>6、ほめること</div>
<div>子どもの自信や自己肯定感は特に難しいことに挑戦して、頑張る力の土台になります。幼児期から児童期にかけて、遊びや学習の活動で、自分が出来ると思えることがあれば、それが形成されます。</div>
<div>ただ、出来たが分かりづらいと厭になってしまうことがあります。それは年とともに増えます。そんな時に大人がほめることは意味があります。具体的に前と比べてどこが良くなっているか指摘しましょう。やる気と自信がでます。</div>
<div> </div>
<div>7、正の自己イメージを形成する</div>
<div>認められほめられることは、先にも述べましたがやる気と自信をつけます。児童期に入ると、個別の自己のイメージが重要になってきます。運動が得意だ。手先が器用だ。本が好きだと自分の特徴に気付き始めます。自分の良さに気付くと自分に対する正のイメージがつき、自分はそれでいいのだし頑張れば出来るだろうと思えるようになります。これは逆上がりや縄跳びなど一律ではないのです。その子のことをよく見てあげて、ほめることは自己イメージに関連します。</div>
<div> </div>
<div>8、本を読んでやること</div>
<div>言葉の力を増すためには、まず大人とのやり取りが豊かであること、そして本を読むことです。本は言葉を豊富にし、印象的場面での言葉自体の使い方を知って行きます。読める子でも大人が読んであげることも大事です。目でみつつ耳から声として言葉が入ってくることも大切にする時期です。</div>
<div> </div>
<div>9、宿題を見ていること</div>
<div>宿題は勉強というよりも学校の勉強を家庭でも関連づけることがねらいです。そして学習の習慣をつけることです。中身は易しいわけですが、子どもがその習慣をつけるのは案外難しいことです。そういった折に大人がそばについて叱るのではなく、励ましたりほめたりすることで、子どもはやる気をつけて習慣となっていけます。</div>
<div> </div>
<div>10、学習習慣を整えること</div>
<div>宿題も含めて、学校での学習はある程度家庭でもそれを補う勉強をすることは不可欠である。学校の時間が足らないということもあるだろうが、それ以上に単純なドリルとか、調べとかは家庭でやってほしいことである。と同時に生活そのものの規律をきちんとすることが大事で、その後の学習を支えることになる。朝起きてご飯を食べる。早めに寝る。準備をする。などが出来やすくし、習慣を確立する手助けは家のものがすることである。口でうるさく言うのではなく一緒になりすることも大事です。</div>
<div> </div>
<div>11、友達関係を育てること</div>
<div>小学校にいくと友達関係が広がる。幼児期の友達は一緒にいる仲間であったが、児童期に入ると真似をしたり、共に行動する仲間になる。仲間意識がグループとして生まれる。そうしたことを理解し、目の届くところでの大人の配慮は欠かせないことである。</div>
<div> </div>
<div>12、広い付き合いを可能にすること</div>
<div>仲が良い子や親同士の関係のみならず、近所や年上、年下など多様な人とかかわりを持とう。おとな同士のかかわりも見せることが大事だ。</div>
-
text/html
2016-01-21T00:00:00+09:00
小学校低学年で育てたいこと 家庭編1
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=427#block55-427
1
<div>幼児期から児童期に移る子ども、小学校では本格的な勉学が始まりますが、家では親に依存しつつ自立を始める時期です。幼稚園ではその基礎を作りますが、それが子どものものになるために、家庭ではどんなことをしなくてはならないか。無藤 隆先生の説から園長が解説します。</div>
<div> </div>
<div>1、自覚して集中する力を養う</div>
<div> </div>
<div>何を学ぶか理解すること。今はこのことを分かるようにするという自覚が必要となる。集中することが大事であるが、このことは幼児期の遊びこむ体験がベースとなる。何事も夢中にならなくては集中でできないわけである。私がよく言う、遊ばない子は馬鹿になりま!の言葉の意味はここにあります。</div>
<div> </div>
<div>2、多様な感情を経験すること</div>
<div> </div>
<div>幼児期には喜怒哀楽を体験しておく。さらに児童期にはそれがさらに複雑化する。ゲームで勝っても負けた友達のことを考え控えめにするなどが必要となる。人生においてマイナスの感情を持つことも大事だ。そうしたことを親が避けさせてはならない。また、そのときの親の支えも大事な役割です。過保護は多様な感情を経験できなくなる。</div>
<div> </div>
<div>3、感情をコントロールすること</div>
<div> </div>
<div>幼児期から児童期にかけてとりわけ発達するのが自分の感情のコントロールする力である。</div>
<div>かっとなっても穏やかにまとめる。悔しいけれどまた頑張る。つまらなくても先をみて持続する。幼児期はこれらを友達の遊びの中で経験するわけである。まだうまくできないが。それをさらに活かすことが児童期に、学校では必要となる。</div>
<div> </div>
<div>4、ゆったりした時間を大切にすること</div>
<div> </div>
<div>手早くすることを求める。時間割にそったことをする。これも大切です。しかしゆったりとした時間の中で一つのことに集中したり、試したり、不思議がったりすることも大事なのです。その時間を確保してあげないとノーベル賞は取れないでしょう!(笑い)</div>
<div> </div>
<div>5、あこがれを育てること</div>
<div> </div>
<div>子どもが学ぶことは、こうなってみたいという「あこがれ」が先行してそれに支えられて進みます。</div>
<div>幼児期はそれをごっこ遊びで表現します。小学校にはいるとそれだけでは満足せず、テレビやゲームなどで代理の満足を得る子もいます。大人の、または年長者のしていることを見せたり、させたりすることは大切になってきます。ですから、うちのNSCやサッカーではつにね「あこがれ」があります。</div>
<div> </div>
<div>6、ほめること</div>
<div> </div>
<div>子どもの自信や自己肯定感は子どもが特に難しい事に挑戦して、頑張る力の土台となります。幼児期から児童期にかけて、遊びや学習の活動で、自分ができるとおもえることがあれば、それが形成されます。</div>
<div>出来るか出来ないかが分かり易ければいいのだが、年齢とともにそうではないものも出てくる。その時に褒めることは意味がある。それも具体的に。どこがうまいか、前よりよくなったか。先を見せる。そうなればやる気が出るし、自信もつき頑張れる。</div>
<div> </div>
<div>残り半分はまたお伝えします。</div>
<div> </div>
<div> </div>
-
text/html
2016-01-01T00:00:00+09:00
皆さん 新年明けましておめでとうございます!
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=426#block55-426
1
<div>新しい年が明けました。新たな決意と今まで行ったことの反省は人として大事なことだと思います。こうしたことができる暦のいれかえは人間が編み出した素晴らしい発見と思っています。若いころはそのことをうまく使わなかった気がしていますが、やはりそれを意識し始めたことは年を取った証拠かもしれませんね。学校というところは、時代とともに変わって行かねばならないところの筆頭でしょう。それはそこにいる主役の子どもたちが変わって行くからです。幼稚園も、小学校も、それ以上のところも同じです。</div>
<div>ときにはそれを嘆く人もいるようですが、それは違います!しかしそのことを認識していないため多くの問題が起きています。変わらないものは勿論あるのですが、その出し方や示し方は変化していかねばならないでしょう!僕は昔はこうだった式の言い方をする人に言いたい。確かにそうですよ!それはそのときは正しいと。でも大事なのはこれからです!そんなことを考える年の始めにしなくては、カレンダーが変わるだけに陥ってしまいます。</div>
-
text/html
2015-12-30T00:00:00+09:00
働くことと子どもを育てること
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=425#block55-425
1
<div>今、ワーク・ライフバランス フォー チルドレングロース ということを責任者として進めている。日本語に直すと、働き方と子どもの成長である。私の属する会の一つである私立幼稚園経営者懇談会は 日本経団連の中にあるが、産業界の中の唯一つの教育団体として多くの企業人にも訴えていくことが 今求められている。</div>
<div>私の考えの基本は、①男も女も子育ては同じくすることである。それは同じことをするではなく、男女でやれることの内容は違っても比重は同じであるべきということである。よって男は外で働き女は子どもを育てるではない。②この世の中は選択ができるようになるべきである。制度によってできなかったり、世の中の意識程度は続く。作るのではなく、自分でが育てることができる、それを確実にしてく世の中であることである。(これも人により0歳で預けることも選択できることが肝心である)③人間は生理的早産と言われる哺乳類である。12か月程度まで自分で動くこともできない。よってこの時期は自分の手で乳で子どもが見れる社会の仕組みを作るべきである。0歳児からの受け入れ先を増やすのみでなくこのことが可能となることを求めるべきであろう。(0歳児の保育園を否定はしていません。これも選択です)</div>
<div> </div>
<div>よって、呑竜幼稚園としては①親父の出番を多くする。その役割や比率は勿論各家庭で考えることであるので指図はしない。②私は子ども子育て会議の中で街としての選択ができることを目指している。全部の施設がが同じことをすることはない。しかし住んでいる街に無いのは選択ができないことを意味する。これはこれからの課題でもあると思っている。道は遠く長い③は0歳児の保育を呑竜ではこれからもしないことを意味する。力を注ぐべきは0歳児の受け皿づくりではなく、社会の在り方と考え、そこを努力したい。</div>
<div> 呑竜の親たちにはそのことを望むし実行していただきたいと考える。呑竜の働く保育者にも同じである。産休、育児休暇はしっかりとってもらいたいし、事実それを可能にしていることは承知の通りであろう。そのことを受け入れてくれる保護者の皆さんにも園長として感謝している。</div>
<div> 子育てという作業は人類としても国としても大事な仕事である。子育てはワークである。だから世の父母は皆していると思っている。仕事は外で金を稼ぐだけではない。だから男女の子育ても含めた働き方の問題を、子どもの成長とあわせて考えていくことはそれほど難しいことではないと思っている。呑竜のお父さんお母さんを参考にすべきである。このことをまとめて伝えていくことにしばし時間をかけていきたい。</div>
<div> </div>
-
text/html
2015-11-30T00:00:00+09:00
アメリカでのこと
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=424#block55-424
1
<div>11月19日から1週間アメリカのボストンとニューヨークに行ってきました。この研修旅行は私の所属する私立幼稚園経営者懇談会というところが企画したもので、アメリカのチルドレン・ミュージアムの視察がそのメインです。アメリカという国は、質の高い幼児期をおくらせることはその後の高等教育にお金をかけるより有効であるとおもっています。そういう研究があることは前回知らせましたがそう思っています。ですから幼児期に親子で訪れ、触って遊んで、それが学びにつながるこのミュージアムを全米に250館もつくりもう70館も足そうとしています。逆に言えば保育園・幼稚園の質があまり高くないとも言えると学者は言っていますが、こうした施設が各都市にあることは間違いなくいいことです。</div>
<div> 最初に行ったボストンの館は 遊ぶ施設で体全体を使えるもので0歳1歳からも動き回れます。お水で遊べる部屋もあり(コーナーをはるかに超えています)水を汲んだり流したりできます。光で遊んだり、日本の長屋なども異文化紹介の意味であります。入場料で賄うこともあり、有料ですが多くの親子ずれが来ていました。その後一番古いブルックリンのミュージアムにも行きましたが、3万点にのぼる世界各国に所持物はみな手にとれ触れられます。草木であそべるスペースや指導員がいてこどもの遊びをサポートします。こうした環境の整備は、日本の幼稚園の環境のあり方を考えるときに参考になります。3万点は真似できなくても、こどもの関心の広がりを支えていくこと、具体的な体験の個所をつくることなど、幼児教育のベースとなることは同じだと思いました。大都市のボストン、ニューヨークですから室内が多かったのですが、きっと自然を生かしたミュージアムも多数あるのでしょう。またソーフォ地区にあるアート・ミュージアムも楽しかったですね。こういう場所で気軽にものを作り出す経験は大事ですし、人生を豊かにします。日本版ミュージアムのヒントがあるなっと思ってきました。幼稚園でも取り入れられるものがあるし、工夫のしかたも見つかったような気がしています。</div>
-
text/html
2015-10-03T00:00:00+09:00
幼児教育無償化
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=423#block55-423
1
<div>アメリカの経済学者のハックマンさんはノーベル賞をもらいました。その研究は、良質な幼児教育を受けた子どもと受けなかった子どもを25年くらい追跡調査をして、比較検討した結果を経済学的に分析したものでした。結果は良質な幼児教育を受けたこの方が、①稼ぎが多く、沢山納税する②刑務所や裁判所のお世話にならないのでその経費がかからない③職につく確率が多い だそうです。つまり子どもは良質な幼児教育を受けた方が、世の中の経済のためには有効だというわけです。幼児教育へのお金を使う事は将来への投資だ!という結論です。この学説は日本の議員さんに好評で、日本はもっと幼児教育に公費を使うべきだという事に向かってきました。お年寄りに使うことも大切だが子どもにもっと使おう!こんなわけです。それは勿論大賛成ですが、教育は将来刑務所に入らないようにするものでは勿論ありません。そんな流れのなかで、このたび栃木県は3人目の子どもの保育料を無償となるくらいどの子にも出したい!と言ってくれています。(金額に限度があるのでタダというわけではありませんが)今年30万円くらい</div>
<div>就園奨励費として3月に出ているものを3人目の子はみんなにだすよと言ってくれました。2人目は?いや1人目はと行きたい所ですが、少子化なのでまず3人目からのようです。いつから?それは来年からのようですよ。そんな訳で、3人目の方、また迷っている方には良報だと思います。これからも、こうした幼時教育の費用についての運動はもっともっとしていきますので、皆さん頑張りましょう!(就園奨励費という補助は、今までの幼稚園制度のままの所に適応されます。呑竜幼稚園は適応です)</div>
-
text/html
2015-09-01T00:00:00+09:00
女性の働く職場
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=422#block55-422
1
<div>今世の中では女性の働き方が話題になっています。このことはもう何年も言われていることですね。私は女性(お母さん)の大きな役割として、子どもを育てるということがあると思っています。仕事という言葉はちょっと違うかもしれませんが、子育てはお母さんである女性の大事な仕事であります。勿論それをいろんな意味でサポートすることは、いや一緒にすることは男性である配偶者の役目でもあります。さてそんなわけで、呑竜幼稚園は結婚してもお母さんになっても働きやすい職場を目指しています。現にお母さん先生もたくさんいます。そして産休や育休の先生たちが、その制度を使って働けるような場所になることが大切です。同時に2歳児や1歳児のお預かりの場所もあることは、お母さんの働き方や出産のお手伝いを考えてのことです。午後6時までの預かり保育もその一つです。今できうることの中で、お母さんをバックアップできる体制にしていきたいと思っています。認定こども園や保育所はフルに働く方にはいい制度とおもいます。しかし自営や下の子がお産などの方には使いずらいところもあります。こうしたことを、一つづつ解決していけるようにしていくことがこの街としても課題と思っています。</div>
-
text/html
2015-08-01T00:00:00+09:00
免許状更新講座
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=419#block55-419
1
<div>栃木県の夏の研究大会が昨日終わりました。わたしは幼稚園の先生の免許状更新講座を担当しました。その時の、内容をいい機会なのでお伝えしましょう!</div>
<div> </div>
<div>幼稚園の先生の免許は更新制度があります。つまり年齢を10年ごとに区切り、30時間の研修を再度うけないと、免許が取り消されてしまいます。今年は当園から4人の更新者を出しました。保育士さんの資格は国家資格ですが、こうした更新制度はありませんので、幼稚園から始まる学校の先生の免許の更新制は当たり前と言えばそうですが、それだけ厳しいものであります。ご承知のように、学校は幼稚園からはじまります。最近は認定子ども園ができました。そのなかで幼保連携型認定こども園だけが学校教育を行える施設と法律で位置づけられました。誤解がないように言えば、教育は家庭でも、社会でも、職場でもしています。しかし体系的な小学校以降とつながりのある学校教育はいま言ったように幼稚園と連携型のこども園でしか認められていません。ですから幼稚園に勤務するには教諭の免許状、連携型こども園に勤務するには保育教諭とう免許がいります。(保育教諭は今度できた新しい資格です)幼稚園は教育機関ですから、その目的は、子ども達を育てることにあります。教育するわけで、親や保護する方の代わりに「お預かり」していればいい訳ではありません。今年も私は栃木県の幼稚園免許更新講座の講師を引き受けましたが、毎回強調していますのは、そのことであります。幼稚園の先生として、子ども達のいかなる点をのばすいくかということです。</div>
<div> 幼稚園は学校ですが、小学校以降の学校とはその教育の方法が違うということが分かっていないといけません。私立幼稚園はだいたい全国で8000くらいありますからいろいろな園もありますが、その基本は4つあります。</div>
<div> 1は環境による教育の方法をとります。つまり幼稚園は教科書がありません。ですから園で見る物、聞く物、触る物、味わう物、ときには匂いだって大事な教育の教材になります。それと先生ですね。園にいる大人である先生の存在は大きい。変な人は困るわけです。だから更新講座をして今までしてきたことを確認をしたり、ときには間違った人は軌道を修正して下さいとなるわけです。</div>
<div>それと他の友達の影響も大切です。こういうのを人間関係というわけですが、簡単に言えばこどもは園の多くの環境と友達の間で、先生が中にはいり成長していくと思って下さい。この度の講座では当幼稚園の様々な「環境」を写真でお見せしました。川にいくこと、葡萄の棚、おたまじゃくしのいる池、水たまり、二階へのはしご、お泊まり会の肉屋、そんなものをみんな見せて説明しました。</div>
<div> 第2の他の学校と違う特徴は「遊び」という方法をとることです。日本では勤勉が大事!遊びといえば悪いこと。みたいな倫理でしたが、幼児期はちと違う事を強調するわけです。遊びは自主性を育てます。自分からしない遊びは遊びとは言いません。遊ぶ子は自主性をつけます。今求められている人間像は、言われたことをする人より、自分で考え切り開く人です。世界的なPISSのテストでも、今後の大学入試でも記憶はコンピューターに任せ、考えることの出来る人を評価していきます。「遊ばない子はバカになる!」って私はよく言いますが「いいこと考えた!」とばかり遊びださない子はいけませんね。その他にも遊びは「面白かった!」という満足感や成就感を育てます。こういう体験も将来役にたつのですよ。「自己肯定感」という言葉を知っていますか?自分のこと好きと思うことです。前回りでも後ろ回りでもどうでもいいが、やれたことで自分に自信がもてます。それは鉄棒でなくてもいい。そこが幼稚園ですね。ボタンがはめられた。綺麗に編めた。アヒルが持てた。買い物に行けた。そんな自分が好きになるきっかけはいっぱいある。それを遊びの中で、ときには生活の中で感じさせることが幼稚園の教育の中身です。</div>
<div> 3番目には こども一人一人の理解です。幼稚園では特に小学校と違い、このことを大事にします。小学校は個を大事にしないというわけではなく、クラスやみんなというものも入ってくると言っているわけですが、幼稚園の先生はこの一人一人の特性の理解が、大事な仕事です!と講義するわけです。すると受講生の感想文などに、そのことを忘れていました。なんて書いてくれる人が大勢いるのも事実です。具体的に言えば今度する運動会の全体の見栄えを求めるあまり、あの子のことを考える余裕もなかった。などと反省してくれます。それでいいのです。</div>
<div> 4番目は、そのことを達成する為に先生の仕事は年間や学期や、週や毎日のために計画をたてることです。計画も立てずにその時ごとに子どもと接することは、学校教育である幼稚園の先生ではないよ!とこのことは、きつく言います。しない人は自分の仕事を放棄するからです。</div>
<div> この4つの幼稚園教育の基本ははずせない所ですから、免許状更新の先生方には時間をかけてお話します。保護者の皆さんは子どもがいないときに先生はこういう事をしていると理解してください。夏休みだからと休んでばかりではありません。保育園やこども園での悩みはいつも子どもがいますのでこういう時間がとれないことです。国は質の向上のために大きなお金をつぎ込んでいますが、研修をうけるために代替えの担当者を配置しなくてはならないからそのことは大変です。その点幼稚園の先生方は幸せなんだよということも言っています。</div>
<div> 呑竜幼稚園では 免許状更新の4人の先生と大鷲先生が僕の講座に出ました。その他にもお話したことはありますが、その一端をここで伝えたわけです。幼稚園って言う場所は、こうした基本を元に子ども達を育てています。栃木県の多くの先生たちもご理解してもらったと思っています。</div>
<div> </div>
-
text/html
2015-07-01T00:00:00+09:00
ニュージランドの保育事情
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=420#block55-420
1
<div>先月の終わりから6月にかけてニュージランドの幼稚園・保育園を視察に行ってきました。ニュージーランドの教育要領とも言えるテ・ファリキを作り、子どもの記録の方法であるラーニングストーリーの開発者であるマーガレット・カー女史をワイカト大学に訪問しました。白髪交じるおばあさんでしたが、精力的なお話を伺いました。かの地は先住民族のマオリ族がいるかつての英国の国です。テ・ファリキとはマオリ語の編み物という語源です。そのくらいマオリの人を大事にしていることが分かりますね。て・ファリキは各園には必ず見えるところにあり、それにのっとって保育が進められています。</div>
<div> </div>
<div>ラーニング・ストーリーとはニュージーランドの多くの乳幼児を対象とした施設で実施されている、観察と記録による子ども理解の方法で、保育者や保護者が、多くの子どもの一人一人の興味関心や気持ちなどに目を向けていく方法です。子ども自身が持っている学ぶ力と可能性への信頼を基盤として、子どもに「できる」「できない」や「はやい」「おそい」などの○×方式の判断や、チェックリストによる評価を行いません。こどもの「できないこと」や「マイナス面」に着目するのではなく、「興味をもっていることと」「夢中になっていること」「チャレンジじていること」「気持ちを表現していること」「役割をはたしていること」などに着目して、こどもの「こうしたい」という思いを見出だし、その可能性を伸ばしていこうとする観察と記録の方法です。子どもたちの育ちや経験を写真や文章あんどの見える形で記録し、可視化されることによって記録する者ばかりでなく、保護者や子供にとってもメリットのある方法です。このことは今日本でもだいぶ評価されています。</div>
<div> </div>
<div>その他、私立の幼稚園・保育園。また保護者が運営している幼稚園などを視察しました。</div>
-
text/html
2015-06-01T00:00:00+09:00
仏教の話
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=421#block55-421
1
<div>先生、仏教ってなんですか?って聞かれることがあります。いやこれは難しい質問ですね。僕は栃木県の仏教保育協会の理事長を仰せ使っておりますので、この頃新しく保育者になった方に県の総会でお数珠をお渡しします。またそのとき、仏教保育のことについてもお話しています。でも仏教って大きく聞かれると一口にいうのは難しいですね。難しいですが最低限言えることで答えると、「仏教」ってしていることとその教えが反していてはだめです。生き方がつまりその人の実践が大事でしょう。袈裟や衣を着てお経を僕もあげますが、そういうことでなく、どういう風に生きているかが問われます。私の伯父さんに昨年90歳をこえて亡くなったお坊さんがいますが、最後まで人に迷惑をかけなかった。それどころか自分で生きていた。死ぬことを怖がっていなかった。だからいくつまで生きるなんて言わない。そんな方がいました。励ますのが上手でちからづけてもらった思い出があります。声が大きくよく笑った。勿論多くの人のために仕事もしました。こうした生き様を見て多くの人が納得していましたね。あの人は坊さんだ!言ってることとやってることが同じだからです。仏教って教えではなく、どのようにやっていくか生きていくかという指南のようなものです。理屈じゃなく実践です。でも何が良くてなにがダメか、わかる人は少ない。いやわからない。なんなわけで私は、言うとやるが一致しないと認めないことにしています。ちょっと笑っちゃうところありです。仏様ってそんなことお見通しですから、あれ、答えになっていませんね。すいません・・</div>
-
text/html
2015-05-02T00:00:00+09:00
脳の話し 成田奈緒子
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=418#block55-418
1
<div>人間の脳には 3つの脳があります。</div>
<div>からだの脳 生きる為の脳です 寝る・起きる・食べる。体を動かす 0から5歳に発達</div>
<div>おりこうさん脳 人間らしさの脳 言葉・勉強・運動 1歳から18歳 中核6から14歳</div>
<div>こころの能 社会の能 社会での成功や幸せを得る 10歳から18歳 中核10から14歳</div>
<div> </div>
<div>この3つの脳を均等に大きく育てることが大切です。</div>
<div>でも早期教育はおりこうさん脳を育えるのが多い</div>
<div>幼稚園時代は 土台になる からだの脳を育てておきたいです。</div>
<div>なぜなら、からだの脳の上におりこうさん脳もこころの脳も乗っかります!</div>
<div> </div>
<div>赤ちゃんのときには このからだの脳がまだ出来あがっていません。</div>
<div>人間は 昼行性の動物ですから 太陽のリズムと同じように動くことが大切です。</div>
<div>だから、明るくなったら起きることです。起こすことです。</div>
<div> </div>
<div>最初の脳育てとは </div>
<div>朝明るくなったら起きるとともに、お腹すいたと起床することです。</div>
<div>おなか減ったで起きることが大切ですよ!</div>
<div>だから幼稚園時代はいっぱい寝かして下さい。そして朝はやく起きられるようにして下さい</div>
<div>そうしないとおりこうさん脳も育たないのです!</div>
<div>それに、こころの脳も育ちません。</div>
<div>そん訳で言っているのです。</div>
<div> </div>
<div>これはものすごく簡単に言った脳のはなしです。</div>
<div>良ければ 成田先生の 早起きリズムで脳を育てる という本を貸します。</div>
<div>このことすごく思い当たるんです。</div>
<div> </div>
<div>それで皆さんにお願いしています。</div>
<div>早寝・早起き・朝ごはん!をです。</div>
<div> </div>
<div>成田先生はこの実践者でもあり、文科省に提言もしている人です。</div>
<div>生活のリズムって、将来、利口で優しい子にするんですね。</div>
<div> </div>
<div>皆さん そのことも科学として 知っておきましょう!</div>
<div> </div>
-
text/html
2015-04-03T00:00:00+09:00
脳の発達と幼児教育
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=417#block55-417
1
<div>今、いろいろな事が検査出来るようになってきました。例えば赤ちゃんの脳波を外からはかれるようになったりし、赤ちゃんの耳や目の感覚の有無なんかもわかるようになったのです。そうした中でいままでの幼児期にする親の良いことは意味があったと判明してきました。逆に言えば、こんなことどうかな?ちょっとまずいね!ということもわかってきました。結論的にいうと、いままでしていた幼稚園での取り組みは理にかなっていて、子どもにとって良き刺激になっていると確信したしだいです。何回かにわけてそのことを話して行きましょう!じつはこのことは私が所属している幼少年教育研究所の春のセミナーで医師であり、文教大学の教育学部教授の成田奈緒子氏の講演と著書から紹介するものとなっています。私のまとめの意味もあり、皆さんに伝えていきたいと思います。</div>
<div>成田先生のこと。神戸大学を卒業し、ワシントン大学に留学していました。小児科の専門医で、独協や筑波大学で教鞭をとり今文教大学の教授です。早寝早起き朝ごはん全国協議会など、子どもの生活リズム確立のための多くの社会活動もしています。著書に「脳の進化で子どもが育つ」「赤ちゃんの脳とこころを育てる親子レッスン」「脳の鍛え方 育てかた」など多数あります</div>
-
text/html
2015-03-02T00:00:00+09:00
行事についてのノート
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=416#block55-416
1
<div>行事についてのノート</div>
<div> </div>
<div>行事には親の参加するものとしないものがある。</div>
<div>行事はその種類として以下の物にわかれる。</div>
<div>①生活の区切りをつける。入学式、始業式、卒園式</div>
<div>②季節を感じる。雛祭り、まめまき</div>
<div>③宗教的、社会的なもの。花まつり、成道会、敬老会</div>
<div>④生活に必要なもの。避難訓練</div>
<div>⑤成長(発達・成果)を知らせる。運動会、発表会、作品展 など</div>
<div> </div>
<div>全ての行事は子どものためにある。</div>
<div>親は子どもの成長(発達・成果)を知りたいし、園は知らせる義務がある。</div>
<div>成長を知らせるには、成果を知らせるものと発達(プロセス)を知らせるものがある。</div>
<div>成果は当日見てもらうとわかりやすい</div>
<div>成果は出来たか、出来ないに表れやすい。</div>
<div>発達(プロセス)は当日だけではわかりにくい</div>
<div>発達(プロセス)は出来たか出来ないか表れにくい</div>
<div> </div>
<div>幼児の成長を知らせるのは園の仕事です。</div>
<div>園は成果だけ知らせることのないようにしたい</div>
<div>成果だけ見せると出来栄え主義などと言われることもある。</div>
<div>親は成果だけで、感動した、凄い、ダメね、まったく、などと一喜一憂しないことが望まれる。</div>
<div> </div>
<div>行事は子どもの為だが、親の為でもある。</div>
<div>だから、やりませんなどと言ってはいけない。</div>
<div>行事を選ぶ・時には辞めることは大事だが、</div>
<div>行事がなければ本当の保育ができるのに、などという保育者は感心できない。</div>
<div>言い方を変えると、日頃の保育が行事に反映できることが大事です。</div>
<div>暇がある親は、行事の前に園に行ってそこでどんな風にしているか、</div>
<div>そのプロセスを見ることです。</div>
<div>発達のプロセスを大切にしている園はウエルカムするはずです。</div>
<div> </div>
<div> </div>
-
text/html
2015-02-01T00:00:00+09:00
幼稚園教育の質を問う
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=415#block55-415
1
<div>原稿の依頼が来ています。30代の頃から原稿・講演の類は断らないようにしています。理由は怠け者ですから外圧がかからないとやらないし、勉強をしないからです。題目は「幼稚園の質を問う」という内容です。原稿用紙24枚くらいですから、少し頑張らないとだめですね。質って大事なことです。日本ではあまりしませんが、アメリカなどでは縦断的な研究調査をよくします。ある人たちとある人たちを選んで何十年も観ていくのです。結論はというと、しっかりとした良質の幼児教育を受けた人は、そうでない人よりも、年収が多い。仕事につく率が高い。刑務所に入らない。なんて結果がでています。また、お金をかけるのなら後でかけるより、小さい頃つまり幼児期にかけた方が経済効果が高いとも言っています。これは幼児教育の学者が言うのではなく経済学者が言っていることです。この事を聞いて日本の政治家はがぜん幼児期の子どもと親にお金をかける気になりました。それはいいことですが、世界的にみるとまだ少ないのです。消費税を子育てにまわしたり、就園奨励費を増額して、特に2人3人目の子どもがいる方に出すようにしています。お金は大事ですから良い状態になってきています。しかし先生のお給料をはじめ幼児にかけるものはまだまだ少ないのです。子どもの数に対する先生の数は質という点から大事ですね。あと庭や保育室の広さも大事です。こうした目に見えるところも、もっともっと改善しなくてはならないところです。しかし人がいればいいというわけではない。ものは無いよりあった方がいいが、出し方や言い方があるのです。だからこの質のことは子ども達と接する「保育者の質」に他ならないと言っています。それと同時に「内容の質」が問われます。同じ事を毎日してこんな風になりました。すごいでしょ!ということはたまにテレビなどでやっていますが、世界では通用しませんし、はっきりダメと言っています。国の子ども子育て会議の無藤先生などは、一日5分、タダでやれたらやらせても良いけど、と皮肉交じりに言っていますが、子どもの成長は自主的な遊び(どっかの先生主導の教室がする○○遊びではない)に、保育者や親が的確に(いつもだれでも同じでない)関わってこそなされます。だから難しいし前の準備も大変なのです。そんな訳で、まず日ごろの先生方の学ぶ姿勢がなくして、この質にはたどりつけません。今回の原稿は日本の多くの保育者や学者が観るはずですので、しっかりしたものを書かなくてはとプレシャーであります。しかし嘘はかけませんので、うちの先生達の子どもとの経緯を正直に出すつもりです。まだまだ十分には程遠いことは承知ですが、園長が前向きにやっていないとだめですよ!と老体に鞭打っているところです。あくまで質を求め、うちの先生たちも一流になって欲しいと願っています。保護者の皆様と一緒にやりましょう</div>
-
text/html
2015-01-21T00:00:00+09:00
親と幼稚園の関係
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=413#block55-413
1
<div>親と幼稚園の関係を考えて見るに、私はとてもありがたいと思っています。この二つは子どもの為になることをするわけでして、気持ちがその意味であっていなくてはなりません。今回のイベントは保護者会から言われたものです。「園長先生、父の日の売上金ですが、皆さんが協力してくれたので、今回プラネタニュームが呼べます!」そう会長から去年言われました。「ほんとはホールでしたかったのですが、ドームが少し入らないので、城北公民館を借りました。」と続きます。そんな善意のお金を子どもが喜び、そしてこれからのきっかけに使って欲しいとというのが素敵です。幼稚園は勿論、子どもの事を第1に置いてしていますが、この協力が嬉しいんですよね。いやもしかしたら協力ではなく、私たちは親としてこうしてあげたいの!という事がです。幼稚園や保育園、また学童保育など聞きますと、案外親が口を出せないところが多いのです。日本総研の主任研究員の池本さんとは昔から知っていて、今度一緒にお仕事もしていきますが、日本の学校って親の参加を拒んでいるしか思えない!と言っています。実際これが多いのです。もっと言えば、親が園に来るのが少ないのを売りにしている所もあるくらいです。それははっきり言って間違いです!子が育つには親が大事です。学校なんてたいしたことはない。と思ってください。でも園は、きっかけは作れる!そのくらいはできます。そしてそれが合いまったとき力が発揮できるのです。これ園長の本音であります。きっかけで保育料頂いては申し訳ないのですが、このきっかけも大事なのでお許しください!園は家ではできないことをせっせとしてこのきっかけを作ります。そしてこのあと一緒にしていきましょう!それが親と幼稚園の良き関係と思って下さい。</div>
-
text/html
2014-12-31T00:00:00+09:00
今年も終わり、来年も宜しく
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=414#block55-414
1
<div>さて、ことしも今日でおしまいです。みなさんはどんな年でしたか?この仏様はタイ国の大きなお釈迦様だと思います。上から見下ろされてすこし怖い印象です。おまえは精いっぱい生きたか?正直に生きたか?勤めをはたしたか?そんな風に言われていそうな感じがします。仏様のまえではみんなお見通し!されてしまう。そうですよ!だませません。ごまかせません。人間は小さいから、みんなで仲良く、これからもよろしくお願いします。</div>
-
text/html
2014-11-02T00:00:00+09:00
テレビの嘘!
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=403#block55-403
1
保育の内容を預ける方はどの様に思っているのか?3年間、もしくはそれ以上の年月を自分の子どもが誰かに育てられるということをどの様に思って選んでいるのでしょうか?手前味噌ではあるが当園の保護者の方はその事をかなりの重気を持って決めてもらっている様です。その昔、あるお父さんから言われた事は今でも忘れません。「幼稚園はイイよ!みんな違うからさ。そして入れようと思えばどこでも入れてくれるから」ということでした。若き私はそうだと思った次第です。違ってイイ!それが良い響きであったからです。しかし幼稚園を名乗るからには(名乗らず公金も一切貰ている)最低限の守るべき事項があるのです。国が出している幼稚園教育要領という基準です。これを作ったり、直したりしている人を僕は知っています。直接その目指している事を聞いたこともあります。そんな訳で、この基準はいつしか僕の中で大事なものとなっていきました。教育要領は法令としては告示されたものであり、守らなくてはいけないものは言うまでもありません。でも私立幼稚園はこのことをあまり意識していない園長も現場の先生も多いのです。教育要領はあまり厚くない、ページが少ないところが良いところです。それは基本は押さえて下さい。しかしその方法は皆さんに任せますよ!という姿勢からそうなっています。お仕着せがましくないところが好きです。第一の基本原則である、幼稚園は環境による教育である。は幼稚園は教科書でなく色々なものに直接触れ合う事を言っています。でもカードを使って読みや意味を教える人がいて、それをテレビで流しさも知的な教育であるといった具合です。このやり方など教育要領では全く言ってません。厳しく言えば法令違反なんです。では字は扱ってはいけないか?と言えば、教育要領の中では子どもも遊びや生活の中でその興味に従い、字の便利さは感じる様にして下さい。とあります。例えば運動会の大きな旗を作り、柴山組と書くこともあるわけです。ひらがなでなく漢字でもイイし、アラビヤ数字やローマ数字も幼稚園には子どもの目に付くところにあります。この経験や下地を次の段階につなげていくのが正当な(教育要領で示された)幼児教育であるのです。例えばこういう事を知らないで、四文字熟語が言えただけで凄いという事は実は要領では言っていないわけです。この事の理解があるかないかで、幼児教育の内容に差が出るのですが、小さい子が早く出来たことが人気を集めるのもわかります。しかしその後の調べではその事が意味を持たないどころが、マイナスになりがちのことも小学校の先生の発言などで言われているのです。ゴールは学校の成績などにはありません。本当の学力・生活力をつけてこの世を生きることです。その事がわかっていただく様にしていくのが私の役割なのかもしれませんね。こんな事をしたためるのもそうした理由です。目先ではない本質を見える人になりたいものです。
-
text/html
2014-08-28T00:00:00+09:00
呑竜の研修
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=412#block55-412
1
夏休みが終わろうとしています。預かり保育はほぼ毎日行っていましたが、やはり長いお休みでした。暑い日もあってこんな日は熱中症を気をつけてという事もあったね。さてこの休みでしたが、先生たちの研修が沢山行われる時も夏休みですね。新規の採用の先生は去年行かなかった小室先生も含めて3人でした。7月の22,23,24日、栃木県の大洗の海の研修センターで行われます。年間10日の園外研修ですが泊りで3日行います。1学期終えて昔の大学の仲間にも会います。ご苦労さんの感じも漂いますね。これからも頑張るぞという思いを得られたことと思います。その後残りの先生は26,27日と京都に行きました。全国仏教保育の全国大会です。前の大会が鬼怒川で行われ、私が栃木県の会長でのある為勿論お礼も込めて参加です。京都の名所も多少見ることができました。懇親会では舞妓さんの踊りに一同見とれ席に来ては写真の数々でした。これも又勉強なんです。いろんな体験は先生として役に立つが私の持論です。その後8月に入り18,19日は関東地区の幼稚園の先生が1000人以上が宇都宮に集まる幼稚園大会が開かれ、園長は第8分科会「保育の質」のコーディネーター、そして大鷲、柴山は記録という役での参加です。2人はこれからが本番になります。又夏休み間は小島先生は母校に帰って、保育士資格を得る為に講習を受けました。毎日学生に戻って偉いものです。資格は多分取れたと思います。21日は、佐野市の幼稚園の研修会で保育園のお話を全員で聞きました。27日の昨日は柴山先生は県の幼児教育センターで「言葉で伝える」の勉強です。事前の資料提出もあります。さらに全国の幼児教育の研究組織である全幼研の「運動機能を育てる」これの資料は共和大学の高柳先生の依頼があり、18日に借り提出で今大鷲先生がまとめています。これからも続く勉強になるようです。園長は東京、大阪で講演してます。特に新制度の事が今は中心です。そのように子どもの休みは先生の勉強の時であります。本を読まない人は先生と呼ばないよ!は私のくちグセです。美味しいものを食べるのも、綺麗なものを見るのも全部研修です。素敵な先生になって子どもの前に立って欲しいいと思います。これが呑竜の研修と思ってください。<br>
-
text/html
2014-07-25T00:00:00+09:00
早期教育について
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=411#block55-411
1
早期教育につては色々と聞かれるので思った事を言うようにしましょう。まず効果である。その事をやった方がいいのかという効用考えてみたい。第2は時間である。一日のうちそれにどの位かかるかは大事である。第3はお金である。あまり高いのは問題である。その事をかみして考えてみてくださいというのは、ある高名な先生のお言葉であるが僕は全くその通り!と考えます。幼児はいろんな事をやらせれば大概の事は出来ます。その高名な先生は逆上がり位ならコツは知ってるのでやらせられるよ!言っています。僕ならリフティング100回は軽いね。こんな小さい子に「凄い!」と言わせるのはある程度は出来ますね。ある程度と言ったのはやはり無理な子もいるし、やりたくない理由も分かってしまうのでこちらが辞めてしまうからです。でも心を鬼にすれば出来るかもしれない。また人生において逆上がりの効果とリフティングの効果も私は疑問です。学校で体育でいい点数を獲れるのは一時的な事、リフティングもサッカー選手ならみんなするし、ましてサッカーやらない子にはあまり関係ない。その人生における効果はいかに!と考えるわけです。第2の時間ですが、これは長い短いがみんなある。皆さんはどれ位ならいいのでしょうか?2時間なら長い。20分なら許せるのでしょうか!ここが難しいところですね。人間生活は誰でも24時間です。生きていく為の12時間、幼稚園で6時間、家で6時間としたらその配分を考えますね。僕らは幼稚園ですからこの6時間を考えるわけです。時間がいっぱいあればいいのですがみんな平等です。他の大切なことが出来なくなるようならちょっと問題かな。大事なこととは今この位の時間ですと言えない。第3のお金は人様々、高い安いは価値観です。フラッシュカードや暗記はゲームとして面白いので、好きな子を集めてやっても悪くない。たまに全世界の国旗と首都を覚える子が出てもいい。なんとか式も悪くはなく教祖様がやったらテレビのようで僕は共感するが、だいたい教祖ではないのが残念ですね。あとそれに対する時間だね。幼児で同じこと30分以上する子がいたらほんまかいな!って思ってしまうな。嫌いな事にも耐えて頑張る姿勢が大切!そこから生まれる事もある。乗り越えたとき感動!は全くその通りだが、全部同じはいただけないな。その子によって違ってもいいと僕は思ってる。どうして一緒なの?幼児期の教育は先が見えずらいものだから親は迷うと思います。入るのが難しい学校も卒園生は一杯行ってるが、うちの幼稚園教育が役に立ったと思っていません。でも幼児の頃、好きな事を今もなりわい(仕事で無くてもいい)として続けていたなら、そういうの昔から好きだったよって言ってあげたいな。ここが園長冥利というところです。必要だと思う事はしますがそこをみいだすのが先生だと思います。方式ではないです。
-
text/html
2014-06-16T00:00:00+09:00
教訓1つ
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=408#block55-408
1
県の防犯と交通安全の会長を任せれてもう3年になると思います。園内の幼稚園、保育園の代表の方が集まっています。今年の会議の一番の目玉は今市の吉田有希ちゃんの事件の解明でした。づっと解決しなくて悶々とし、この会が出来た理由にもなっていたからです。下校途中の女の子の事件で、この間は、ある園長があそこの隣のコンビニまでバスを走らせているよと言ってました。その位短なものでした。こうした痛ましい事件を、また事故を起こさないように大人たちが何をできるかと考える事が大切でしょう。さてその会で話を聞いたのですが、栃木県って、シートベルトの着用が相当に低いって知ってましたか?全国でも1,2を争うほど低いようです。今年真岡の追突事故で亡くなった二人は、お父さんと5歳の息子だったと思います。後ろから衝突され車の外に飛び出しました。ちっとも悪くないのに、死んでしまったわけです。お巡りさんは確証してました。シートベルトをしていたら死亡することはなかったはずだだと。そしてこう続けました。子どもが嫌がるから、抱っこで済むだろうと思っている方はいませんか?死んでからでは遅いんです。近いから良いだろうでは遅いんです。と・・・・・重い言葉だと受け取りました。うちの子の小さい時はこのような決まりはなかった気がします。あまり意識していなかったようです。後ろの席でもさせましょう!大人は子どものことを守らななくてはなりません。泣いたら車で行かないよ!くらいな覚悟を決める必要があります。子どもの教育とはそんなに甘いものではない事を肝に命じましょう。優しいお母さんの本当の姿は甘やかしではないということです。これって他の事にも当てはまりますね。会に出ての感想でした。
-
text/html
2014-05-05T00:00:00+09:00
こどもの日に思うこと
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=398#block55-398
1
子どもの社会化とは、やっていいことと悪いことの判断が自分でできることと言ってもいい。この間、玄関先の水道のそばで水遊びが始まった。数人の年長さんとその下の子達が水路を作っているのだ。その遊び自体はいけない遊びでは無いが、玄関先なので人工芝が敷いてあり、お客の入ってくる通路になっている。僕はその事を指摘し、ここでの水遊びが困ることを伝える。「お水遊びをここでするとお客さんが幼稚園に入ってくる事が出来ない。砂場でするのは大丈夫なんだけれどな」するとすぐに理解しやめた。というより僕のし始めた水の汲み取りの手伝いをしたいとなった。子どもには、ここではダメだが(困る)がここではいいよ!と言うようにしている。つまりここならいい。いつならいい。という条件があることを知らせる事が大事だ。室内でボールは蹴れないが外ならいい。砂場で水遊びはいいが玄関先はしてはいけない。と言ったようにです。ファミレスなどで走り回る子がいるが、幼稚園ではそうした事はさせません。危ないしゆっくりと食事が出来ない事を言って聴かせます。これは大人の役目なのです。言っても聴かなければファミレスではその場にいなくなることです。店を出ることです。こうした場面での大人の断固とした対応が子どもの社会化に大きな影響を与えます。よく相談を受けます。遊び始めて食事をしないのです。それなら片付けてしまい一食抜きの状況を作ります。帰りたくないと、(園は親がいれば15時までは遊んでいられます)いつまでも駄々をこねたら先生に言って帰ってもらって結構です。お子さんは幼稚園にお泊めします。ゴネればなんとかなると思った時に子どもはわがままになるのです。何度も言いますが最初からダメではないのです。ここならいいよ。この時間まではいいよ。と言うことを知らせる事は大切です。子どもの言うことはかなえてあげるようにするのが幼稚園です。それがあるから子どもとの間に信頼関係ができます。でも全ての事が叶わない事もあると言うことを教えるのが、子どもの社会化です。ですから保護者の皆さんは幼稚園の決まりを守るようにお願いします。ちょっとくらいイイやと思う安易な気持ちが、あなたのお子さんがみんなと共に生きていく際に悪影響を与えてしまうと、こどもの日なので、少し厳しく言っておくことにします。
-
text/html
2014-04-01T00:00:00+09:00
帰りのバスの中にて
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=410#block55-410
1
さあ、26年度が始まりました。全員の出勤は明日からですが、預かり保育の子供たちが賑やかに園庭を走り回っています。桜が満開で、その下でお弁当を食べていました。ゆったりした時間が流れていました。私は朝から幼稚園で先生たちの辞令を用意し、そのあと今仲間と作ろうとしている、保育実践事典の案を練っていました。午後からは佐野日大高校の準決勝の試合をテレビで応援しましたが、残念ながら負けてしまったようです。実はその試合の応援に行こうと誘われたのですが、なんせ新学期で行けずにいましたから尚更残念です。夕方5時からは新しく呑竜FCのコーチになった茂呂君が最初の練習を始めたところを見てから、電車に乗り、高田馬場へ。長丁場の編集会議を終えて今バスの中でこの原稿を書いています。まったくもって、世の中便利になったと感じています。元からITの活用は好きで、いろいろいじってましたが、こんな場所から皆さんに発信出来る時代になったのにはびっくりです。26年度もこのホームページを活用して、子供達の園での姿をお知らせして行きます。又その活動で何を育てようとしているかも伝えたいですね。今年の幼稚園のモットーは「強みを伸ばす!」にしました。つまり良いところはもっと伸ばそうです。園の新聞の菩提樹に保護者の皆さんから書かれた、良い点をもっと磨きをかけます。そして先生一人ひとりの長所も伸ばしたい。そう考えています。欠点を見るより長所を見よう!というわけです。これって、子供たちがにも当てはまります。それぞれの子たちのいい面を最大限に伸ばせる幼稚園になって行きます。今年度も始まりました。どうぞ宜しくお願いします。
-
text/html
2014-02-25T00:00:00+09:00
オリンピック
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=390#block55-390
1
2月の園長ぶつぶつもすっかり時間が立ってしまった。理由はオリンピックということにしておこう^_^<br>それにしてもあの場で普段通りの力を出すということは難しいのですね。スケートの真央ちゃん。ジャンプの沙羅ちゃんは共に金メダル候補と期待されていました。スキーのコブコブを滑って宙返りをするモーグルという競技の女子選手に幼稚園の先生でもある村田ありさ選手もでていましたが準決勝前の練習で怪我して棄権でした。彼女とは2回ほど一緒に食事をしたこともあり、叔父さんが幼稚園の園長仲間でもあるので応援していたので残念でした。他の競技でも前会の金メダリストが敗れる波乱は沢山あったですね。<br>多分4年に一度というのが、魔物の出番を作るのでしょう。4年に一度はいつもではないということです。次のオリンピックまでは4年間ある。その間のアスリートの努力は並ではないのです。夢があるから目標が出来る。その目標が努力を持続させるのでしょうね。勝利した人、メダルをとった人が必ず多くの人に支えられた事に感謝の気持ちを表しますね。それはそうでしょう。いっくら自分だけで頑張ろうとしてもできるもんじゃないのも事実ですから。でもやるのは自分。アスリートは凄いものです。さて、幼稚園では子どもたちが良く夢を語ってくれます。それを大事にしてあげたいですね。私たち大人は、そして親は子供たちの夢が大きく花開くようにいつでも支さえる存在でいたいものです。
-
text/html
2014-01-01T00:00:00+09:00
あたらしい年に
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=409#block55-409
1
<div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">最近うれしく思うことは、当園の先生方が、自分達で考え、動いてくれることです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">勿論園長である私が提案することも多いと思う。自分で言うのもなんだが、世の中では結構勝手なことを言っている方であるのと、ひとつ終わるとすぐ次に行こう!という習性だからだ。私は昔から工夫するのが好きだったと思う。小学校3,4年の時学校で貸し本屋を始めたことがある。少年マガジンとかサンデーとかいう漫画本である。こんな本は誰かが一冊買ってみんなで回し読みをすればいいと考えた。目論見はあたり隣のクラスからもお客がきた。自分の机や椅子の下が漫画本でいっぱいになったので、隣の子の机を借りたので、その子たちが親に言い、先生に知れてしまい廃業に追い込まれた。高学年になった時には、クラスの発表会で、なんとテープレコーダーを使った影絵を考えた。新型のオープンリールのごっつい録音機を幼稚園で買ったのですぐに利用したわけだ。みんなで前もって台詞と効果音などを入れ込み当日は影絵の操作に集中した。視聴覚教育なんて言葉がある前の、こどもからの発想で先生もビックリしていた。今はないが、佐野市の12の幼稚園で始めたセンター方式の預かり保育施設も実は私が考えたものだ。各園でこじんまりするより、子どもにとっては仲間が増えていいのではないか、各園の負担も少ないのではと思ったからだ。実現するには多くの時間と多くの方のお力を頂いたが、日本中から視察が訪れたものだ。しかし2番目のものはとうとうどこにも出来なった。昨年は日本中の幼稚園の仲間とこれからの幼稚園がどんなものになっていくかという本を作った。「選ばれる園になるための変革のビジョンと実践22例」という本だ。1冊4000円、園に一冊は置いとけよ!というもので、実践園の選択や本の構成は私がひとりで行った。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">何かを考え実現させることは楽しいことである。その反面当然しなくてはならない実務的な事が後回しになるのが悪いところと自覚している。しかし人間二つのことは出来ないもので多くの方々のご協力を頂くしかない。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">さて、当園の先生の話に戻るが、森が使えるようになったのは大鷲先生の力です。ここの場所なら保育に生かせると思い、僕に知らせすぐに交渉できたのです。たぶん時間が過ぎていたら実現しなかったことだと思いますね。また行事の持っていき方や準備も最近は先生達の考えで進められています。綿密なマニュアルもありますが、そこに新しい発想と工夫が入れ込まれます。さらに新学期に楽しみにしていただきたいことは、ツリーハウス周辺がまた一歩面白くなりましたよ!これを休み中に作ったのは先生達です。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">私は子どもの言葉で好きなものがあります。それは「いい事考えた!」です。いい事を考えるにはそれなりの遊びこみが必要なんですね。それと頭の中でイメージすること。さらにそれを伝えること。こういうことがいっぱいみられる幼稚園でありたい。幼児期に知識の教え込みは時間の無駄と言い切ります。そしてそこにいる大人は僕の言葉で言えば「気の利いた大人」であるべきです。気の利いた大人は出すぎず、子どもを放置もしていない大人です。そして常に子どものことを考えていることが求められるというわけです。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">その意味で先生達も自分で考え、動いていくことが大事なんです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">だって子どものモデルは先生ですから!</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">あ、それを言うと親も子どものモデルだ!</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今年は自分で考え自分で動く気の利いた大人に、皆さんなりませんか!</div>
</div>
-
text/html
2013-10-05T00:00:00+09:00
子ども子育て会議
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=407#block55-407
1
<div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">この8月から佐野市の「子ども子育て会議」というものが招集され始まりました。平成27年から国は乳幼児の教育と育ちに関わる制度を大きく変えますが、それに伴って地方ごとにも自分の街の子育て環境をどのようにしていくか、よく考えなさいということなのです。メンバーは16人で幼稚園、保育園、認定こども園、学童保育の事業者とその保護者、民生・児童委員、小児科医など子どもに関わる人たち、市会議員や企業商店の人、働く方の代表者などが集まっています。第1回の会議で私が議長に選ばれその進行を取り仕切っています。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">市が主催する会議だけでは十分な論議が出来ないので、委員らで自主会議をひらくなどして真剣に考えて行こうということになりました。とりあえずこれから行うことは、保育園や幼稚園、学童保育等への現在の利用状況を調べ、そして今後の利用希望を細やかに親に聴くことです。11月下旬頃に 幼稚園や保育園の保護者の方に分厚い調査票が送られますので、恐れ入りますが、ドン引きしないで、よく考えてご回答下さい。世の中では保育園不足で待機児童という保育園を希望するが入れない子がたくさんいます。これを解消するためのニーズ調査であります。まず量の確保をはかるというのが大きな目的です。今回消費税の率のアップが決定したようですが、国はこの税金を待機児童解消等の子どものために使います。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">え、待機児解消にしか回さないの!と思わないでください。その貴重なお金は幼稚園、認定子ども園もふくめて幼児教育の質の向上にもまわされます。また、自宅で育てられている子どもたちの為にも使われるはずです。「はず」と言うのは、まだわからないことがいっぱいあるのでこう言っていますが、これから佐野市とよく協議することになるでしょう。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">どちらにしても この日本国は、今まで子ども達や子育て中の親にたいしてお金を使っていない国なのです。世界の他の先進国と比べてもはるかに少ないのです。今回きちんと調査をして必要とする市町にはちゃんとお金を出すからね!というのが新しい制度改革の中身と思って下さい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 呑竜幼稚園は幼稚園ではなくなってしまうのですか?とか何が変わるのですか?と言った事にはこれから丁寧にお答えしていきますが、教育の内容には大きな変化はありません。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">善くなることはあっても悪くはなりません。現在もそうですが、共働きのご家庭のお子さんや3歳未満時の子ども達の通園ももっとしやすくなると思います。いやそうします!</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">スワックや遊びの広場ももっと充実させられるでしょう。まあ変な言い方ですがそのために僕たちはこの会議をやっているのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> お話したいことは山ほどありますが、今回はそうした会議が始まったことをお知らせしたわけです。どうぞ皆さんも「子ども子育て会議」という言葉を聞きましたら、関心をもっていただきたい。なぜならば、「子ども子育て会議」は子ども達と保護者の皆さんがまさにその当事者なのです。</div>
</div>
-
text/html
2013-08-30T00:00:00+09:00
運動会の季節だ!
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=406#block55-406
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">2学期の大きな行事といえば運動会ですね。子ども達の体や運動機能の育ち具合をお見せするのが運動会の基本的なねらいです。そんなわけで、今月はこどものからだの育ちと運動機能の発達について考えてみます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">1.現代の子の運動能力は落ちているのか?</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">答えは、残念ながら低下しています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">7歳男子 50メートル走 85年 10.30→11年 10.68</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">9歳女子 立ち幅跳び 85年 1.47m→11年 1.38m</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">11歳男子ボール投げ 85年 34.0m→11年 29.7m</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">(それに付け加えて心配なのは、今の子は体が大きくなっているにも、かかわらずです)</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">運動の値もさることながら 動作の成熟もあぶない。ボールを投げるという動作は</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">① 放り出すだけ ②体をひねる ③足のステップが入る ④フォロースルーを使うというふうに成熟していきますが、それが出来ていない。山梨大学の中村教授はこうした動作の洗練度を数値化して85年と07年を比較していますが、85年の年少児と07年の年長児が同じような数値です。85年の年長児と最近の小学校3,4年生が同じという結果が出ました。宇都宮大学の附属幼稚園でも以前の年少児の運動遊びと今の年長児が同じようだ。という話を聞いたことがあります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">しかし、呑竜幼稚園ではご承知のとおり、過去20年以上にわたり、年長児の運動会の障害走は同じ障害を使用しています。特に板を駆け上り飛び降りることは、ほとんどの子(95%)が同じように達成しております。またパラバルーンの演技を実施するには手の力と持久力を要しますが、園長としては、そうした体力的な低下は感じておりません。それは簡単なこと、そうした動きがある環境を用意しているからです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">しかし入園時には、お子さんによっては、大きな差のあることも事実です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">2.現代の若者のアウト・ドア派とイン・ドア派の小さい頃の外遊びは違いがあるか?</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">前述の中村教授が大学生135人を対象に調査したところ</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">運動・スポーツをする大学生の 87% 幼少期の1日の遊び時間が3時間以上</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> よくやった遊び種目の上位3位は外遊び</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">運動・スポーツをしない大学生の 63% 幼少期の1日の遊び時間が室内も含め</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 30分以下</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">この調査結果から言えることは①体を使った幼児期の遊び経験は大人になってもはっきりと持ち越される。②体を使った遊び経験がないと大人になってから運動を好まず生活習慣病になりやすいだろう!ということです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">3.限られたスポーツ競技だけでは、動きはどうしても偏るものです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 幼児期に必要なことは多様な動き、ゆえに多様な外遊びということです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">呑竜FCにおいてもそうだが、サッカーだけやっているとどうしてもだめな面があります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">サッカーは上手だがボールが投げられない子がでてきます。理由は簡単!サッカーではボール投げをしないからです。さらにボール投げをしない子は、ヘディングが下手です。それはボールの落ちてくる場所が分からないからです。ですから呑竜FCでは野球ごっこやドッチボールを合間にしています。つまり運動って限られた、同じ動きだけしていても、だめなものです。幼児が体得すべき基本の動きとは28とも36とも言われる多様なものです。もし同じ動きだけをずっとしていれば、見る方はおー!とばかりに上達しますが、幼児期にはそんなことよりも万遍なく多様な動きをすることです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">4.自分の意思で体を動かさなければダメです</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">小学校などで肥満防止のために、「校庭を毎朝○分走りましょう!」のようなことをしていることがあります。これでは運動嫌いをつくってしまうことになります。体を動かすことは自分の意思でしなければ意味がないのです。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">杉原隆教授は幼児の運動に関する研究を長年行ってきましたが、2002年と2008年の調査で面白い結果を指摘しています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「幼稚園や保育園で外部のスポーツ講師をまねいて体操教室やサッカー教室などの特定の運動指導をしているところは多いが、それで安心していると実態はそうでもない。杉原教授は2002年と2008年全国の幼稚園・保育園の子どもの運動能力の調査をした際に、</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">体操教室が入っている園とそうでない園を比べると、指導が全くない園の方が運動能力が高いという皮肉な結果がでた。その分析だが、特定の運動指導では同じ動きの繰り返しが多い。順番待ちの時間が長いのが一因でないかということだ。また指導のやり方、ルールを大人が決めているか、子どもに任せているかでは、子どもに任せている園の能力の方が高いのである。つまり子どもがやりたい運動遊びを自由にさせる方が、なまじ指導するより運動能力が向上する可能性が高い」というわけである。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">当園の体育指導者にはこの点を何度も指摘し、そうならないような指導を心掛けてもらっている。ここで言いたいことは、幼児期には36もある基本運動を万遍なく自分の意思で行う運動に関する環境が大切であるということだ。そして保育者にはそのような有効な遊び環境をどう作るかという視点がなければならない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">以上思いつくままに子どもの運動能力の育ちに関して述べたが、当然こういう考えや結果とは異なる子どもの体育指導をしている方がいるのも事実だ。その後の子どもの追跡調査もしながら、しっかりとした考察を加えていきたい。子どもの一生は一度しかないのだから・・・</div>
</div>
-
text/html
2013-08-01T00:00:00+09:00
幼き頃の思い出をつくる (ほとけの子 8月号から)
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=405#block55-405
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 私の町のケーブルテレビ局が20年前の街の映像を流しています。そこで先週から当園の運動会の模様が流され始めました。(1週間ほど続きます)昔の保護者の方からそのことを知らせてもらい、すぐに見たのは言うまでもありません。当園の運動会は勿論、他の多くの園と同様に子ども達の主に「体の育ち」を見てもらうものですが、保護者の方にも十分参加していただきたく、お母さん方が仮装をつくり当日お父さん方にはいろいろなキャラクターに扮してもらいます。(これは現在も続いています)仮装はその年の運動会のテーマによるものであります。流れた映像は「おばけ」がテーマの年で、世界中のいろいろなおばけが集まって、運動会をしたらどうなるかな?といった発想でつくりあげたものでした。当時は園児数も多く、保護者の方もたくさんいましたので、今よりたくさんの仮装が作られました。映像の中では20年前の私が司会をしておりました。たくさんの保護者の方も当然20年前ですから、今とは全く違った髪形や体型(笑)であります。保育者の中には今も現役を続けている方がいますが、ほとんどは良きお母さんになっています。そんな時の移ろいを感じながら改めてこの画像をみてみると、こうした手間ひまをかけた園行事の良さを改めて感じることができます。なによりも子ども達の表情が嬉しそうなのです。映像の中には私の末っ子の娘も写っておりました。その頃は自分の娘を集中して見ることなど出来ませんでしたが、こうして落ち着いて映像で見ると我が子もたいへん楽しく過ごしておりました。そして参加しているお父さん達の表情がいいのです。彼らの現在を知っている私としますと、(つまり今彼らは会社の社長や校長先生など、世の中で相当の地位にあるわけですし、人によっては園児の祖父母になっているからです。)思わず笑ってしまうほどの柔和な良い顔をしているのです。おそらくテレビでこの映像を見ている現在の彼らも当時の若き自分の姿におもわず苦笑していることと思います。そしてお母さんも満足そうな顔ですね。この仮装づくりは当園の伝統とはいえ、ひとつづつ作り上げるにはかなりの手間を要しますし、なにより作るものが決まっていませんので、運動会のテーマを聞いてアイディアから練るわけです。そして仮装の登場のさせ方の音楽や寸劇など、これでもかというほどみなさんで考えているのです。「なんでこんなことしなくちゃならないのかしら?」という声も時たま聞こえてきましたが、この映像を改めてみますと、みんなでやって良かったというのが偽らざる気持ちです。たぶん当時大変と思っていらした方も、20年も経つと「こんなこともあったわね。」と許していただけることと思います。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">さて、ビデオをよく見て行きますとなんと現在3歳児の担任をしている みさと先生のお父さんが出ています。この時「ねずみ男」に扮してくださり、「誰のお父さんですか?」の質問に「はんだ みさとです!」と答えています。就職の時、みさと先生に幼稚園の先生になりたいと思った理由はと聞くと、実習をしてみて幼稚園とはなんと楽しいところか!!と感じたと言っていました。親と子が一緒になって何かをしていくことの素晴らしさに実習のとき目覚めた!?というようなことを言っていましたが、私からすると違うのです!もうすでに幼稚園の時から目覚めていたのですよ!と言うことです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">マザー・テレサは「愛の反対は憎しみではなく無視だ」と言っています。子どもは親が自分に関心をもってくれることを何より喜び、欲します。幼児期の子どもはまさにこの時期であることを忘れてはいけません。当園は自園で厨房を持ちランチを子ども達に提供していますが、週に2日お弁当の日も設けています。毎年謝恩会で子ども達が、ご父母に感謝の言葉を述べる場がありますが、そこで圧倒的に多いのが「お母さん毎日お弁当をつくってくれてありがとう!」なのです。週3日はお弁当でないにもかかわらずです。私が、人間の子どもは動物なのだと思う瞬間です。保護者が食物を用意する意味、その存在であることを思い知らされます。「園長先生良い環境ありがとう!」なんて言われたためしがない!勿論それでいいのですが。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 子育てで大切なこととは。この関わるという行為だと思います。どういう関わりをしていいか分からない?なんて言わずにとにかく関わることです!生きていく為に必要なことをしてやるか、一緒に何かすることです。例えば食事をつくる。風呂に入る。掃除をする。一緒に歯を磨く。テレビを見て大笑いをする。遊ぶ。そしてついでにうちの運動会で言えば、おばけに変身することなのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">さて話を今に戻しましょう!</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">20年前の保護者のおかれた環境と今はそれほど変化はないと思います。逆にお父さん達は、日常的に子育てに関心をもってくれています。それは、入園式、卒園式の父親の参加具合にも現れています。大方のお家がご夫婦でくるようになりましたね。しかし今は一人親家庭、また単身赴任の方もおります。幼稚園としては十分に配慮していきたいところです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">わたしは昔も今も子どもが一番喜ぶことをしていただく。それを大切にする幼稚園でありたいと思っています。つまりその喜ぶこととは、昔も今も我が子に(ついでにそのそばにいる子どもにも)関心をもつことです。関心をもつこととは幼稚園に来る回数ではありません。仮装を着る回数でもない。なぜならば、そんなことができる具合はみな違うのです。私は先にも言いましたが、園の「父親参観」といったものには行ったことがない!というのも園長として常に仕事中(笑)であったからです。つまりみんなが同じように何かできるかというとそんなことは世の中ではないのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> ですから関わりは工夫でどうにでもなると思っていいでしょう。今でも私は3人の子ども達の誕生日には夫婦で誕生カードを送っています。全員社会人になり家には住んでいません。メールではなく切手を貼ったカードを送るのが、私達のおめでとうの表し方です。ケーキもプレゼントもないけれど君らの生まれた日はいくつになっても忘れていないことを伝えています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今回ケーブルテレビさんのお陰で20年前の映像をひょんとしたところで見せられて感じたことがあります。それはうちの幼稚園の保護者の方はみんな子どもたちに絶大なる関心をもって、彼らがどうしたら楽しくなるかなと考え、やっていたなということです。あの社長が、校長先生が、歯医者さんが、あんなことやってたんだ!と街の人に笑われようがなんてことはない。それが誇りですね。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt"> 園や学校でなにかあると、大変だ面倒だと思う人も多いようですが、自分が楽しむことをすればいいのです。しかも自分の出来るところで。ですから園長と呼ばれる先生方は臆することなく親御さん達を園に引っ張り出していいのです。20年も経てば文句を言う人など誰もいませんから!!</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
</div>
-
text/html
2013-06-25T00:00:00+09:00
飼育小屋にまつわる話
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=404#block55-404
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">幼稚園では年長になると係り活動があります。テラスの水拭き掃除、お花の水あげ、昨年から鎌をもち雑草をとることも加わりました。その中に、とても大事な小動物の世話もあります。いま園で飼っているのはアヒル2匹、うさぎ1匹、にわとり4羽です。にわとりは今年の春から2羽増やし、ひよこから育てています。 夏休みなどの長期の休みは当番を決めて世話にやって来る事になっています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 年長児ですから、動物の世話は最初からはうまくできません。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">その理由はまず恐いからです。にわとりもうさぎもあひるも餌をあげようとするとすごい勢いで近づいてきます。実は餌皿をめがけてなのですが、お皿を持った手に来るように感じます。特ににわとりは突つかれそうな気になります。新人の先生も恐いと思うくらいですから子どもではなおさらです。でも平気な子が毎年何人かいるもので、その子の姿を見ながらつつかれないことを学びます。そしてもう一つのうまくいかない理由は小動物が臭くて汚いと思う子が多いからです。実際に糞をするわけですから臭いのですが、化学物質の匂いではありません。臭いから汚いから嫌だ!という子がいるのは当たり前だと思いながら、そんな時、当園の先生たちはこう言います</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「世話をしないと死んでしまう。お母さんはみんなにいつもご飯を作ってくれるよね」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「誰だって、そう!君だって うんちもおしっこするよね」</div>
<div style="text-indent: -10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 10.5pt">「うんちは臭くってあたりまえだよ!だから、きれいにしてあげるんだよ。すると動物さんも気持ちがいいって思うよ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「あら、お掃除をするとみんなも気持ちがいいと思うんだね。動物さんもよかったね。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">まあ、こんな会話が毎年4,5月には飼育小屋から聞こえてきます。最初は先生と一緒にすることが大切です。子ども達はしながら段取りがわかってきます。この先生を真似るという方法は子どもにとってとても大切なんです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 幼児期の教育は このように実際にしながら感じることを大切にします。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">幼児は頭でなく体で感じる時代なのです。「身体知」なんて言葉を使う先生もいますね。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">子ども達は毎日繰り替えししているうちに、その作業も堂に入ったものになってきます。アヒルの餌のトレイはステンレスでできていますが、とても汚れるのです。それをタワシで洗う姿も様になってきます。箒でうさぎの丸い糞を集めて塵取りにいれる姿も同様です。各飼育小屋には鍵がかけてあります。数字を合わせる鍵の番号を覚えているといった姿も見られます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> さて、ここ20年くらい、日本の子ども社会では「いじめ」が重大な問題になっていますね。そのいじめの言葉のなかに、おまえは「臭い」「汚い」「うざい」というのがあります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">どうもいじめの初期は、そうした言葉に含まれる他者を忌嫌うというか、遠ざけるというかそんな感覚から始まるようです。ちょうど、飼育小屋に入れない子が正直に発する言葉に似ています。そんな実態を見るにつけ、そのようないじめの発端となる言葉を生む土壌として、彼らにはほんとうの生き物の飼育の経験がないからなのではと思うようになりました。餌を食べ、しかるに糞をする、汚く臭い生き物の世話していないからだと思うようになりました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> とても単純明快なことなのですが、</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">生命尊重を唱える園はまず生き物を飼育することから始めたいものです。ことさら飼育しなくとも、おたまじゃくしやダンゴムシなどは園で見られる生き物です。ただ継続的に世話ができるようになる年長児などは特にこの飼育を経験してもらいたい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">可愛がって育てれば育てるほど小さな命が、しかしその命が大事なことが感じられるからです。日頃接していないと、そして世話をしていないと動物園の動物と同じです。図鑑の動物と同じです。各家庭で小動物を飼育できればいいが、そういう状況が叶わないのが現代の住環境でしょう。子ども達に命の大切さを教えることとは教科書や頭の中のことではなく、日常の生活の中で「命」に接することから始まります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 生き物がいるということは、当然子どもたちはその死にも接することになります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">死は誰にも例外なくおとずれるものだからです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">どんなに可愛がっても世話をしても悲しいかな生き物はいつか死にます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">死は誰にも平等に、そして必ずやってきます。これは「命」あるものの真理です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">どんな生き物も生まれ、そして死して腐りやがて土に帰るのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">みなさんの幼稚園(保育園)には生き物のお墓があるでしょうか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">お墓はその生き物をいつまでも忘れないためのモニュメントです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">同時に子ども達にとって生き物は死ぬものだということを実感する場所でもあります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">当園では死んでしまった動物や虫たちを土の中に埋めて、お花を捧げています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">このお墓は飼育小屋と同じくらい大切な場所だと私は思っています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">現代社会には「臭いから、汚いから、うるさい」から 生き物など飼うな!どっかに移せ!など声高に喚く、いじめの心理構造と同様なものを持つ隣人が増えていますね。なんと無知で悲しいことでしょうか。そうした輩には園長(僧侶)として伝えなくてはいけません。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「生きるものは朝夕に鳴く、生きるものは糞をたれる。そして生きるものは必ず死して土に帰る。あなたと同じように。だから今、命あるは有難きこと。幼き子ども達は、小さな胸の奥でそのことを感じ、自分よりもっと小さなものを慈しみながら今を生きている。」と・・・</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> 幼児期の生き物の飼育体験は生命尊重の保育の中心であり、仏教保育の理念でもある「生かせ いのち」の実践であると思います。多くの仏教園がそのことをしっかりと自覚し子ども達と生活していくことを確認しましょう</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
</div>
-
text/html
2013-05-01T00:00:00+09:00
えらい人よりりっぱな人に
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=402#block55-402
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><span style="font-size: 16px"> </span><span style="font-size: 12px">子どもにはえらい人よりりっぱな人になって欲しい。</span></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><span style="font-size: 12px">役職の下に「長」がいっぱいつくえらい人がしばしば新聞やテレビでおかしなことをするから言っているのではない。「りっぱ」というのは生涯その人から離れることのない性質というか属性というか、つまりその人のものである。それに比べて「えらい」というのは、かりそめの貸衣装のようなものだ。</span></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><span style="font-size: 12px">えらいと思われていた人が会社や役職を辞めたとたん年賀状が急減するなんて話を耳にする。りっぱな人とは人を人として認め、媚びず、えばらず誰とでも対等に接することのできる自然さを持ち合わせ、しかも自分に対してはきびしい人である。きびしいとは他者を悪く言わず自分を省み、私を捨て公を大事にし、自分のあやまちを正すことに臆病でないことである。りっぱな人は常に笑顔を絶やさず、万人にやさしい言葉を投げかけ、間違っても屁理屈で言い訳したり人を押さえつけることなどしない。子や孫は勿論、多くの隣人から慕われ、頼りにもされる。わが子がそんな人になって一生送れますようにと願うならば、願ったその親もりっぱな人に違い無い。つまりりっぱな人はりっぱな人から生まれることを忘れてはならない</span></div>
</div>
-
text/html
2013-04-01T00:00:00+09:00
子どもの「食う、寝る、遊ぶ」再考
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=400#block55-400
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今日から平成25年度が始まります。新たな気持ちで1年間この幼稚園を子どもとお父さんお母さんの為に素敵な場所にしていきたいと思います。すでに預かり保育の子ども達が満開の桜の中登園してきています。中庭のお花も咲き出しました。始業式、そして入園式には色とりどりの可愛いお花が子ども達を迎えてくれると思います。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">25年度は、子どもの生活の大事なポイント、すなわち「食う、寝る、遊ぶ」を考える保育を心掛けます。「食う」とは食育です。食べ物の中身と量、バランス、そして食べ方も含め幼稚園と家庭で出来ることを考えていきたいと思います。「寝る」とは生活のリズム、あり方です。大人の生活時間に子どもを合わさせているようなことはないでしょうか?朝登園して調子が出ない子も見られます。これも考えていきたいことであります。最後の「遊ぶ」は今までも言ってきたことです。幼稚園教育は遊びの中で進められます。つまり幼児にとって「遊び」は「学び」と同じです。この遊びの質を問うことが大事です。時間つぶしの活動は遊びとは到底言えるものではありません。遊びとは、自らの興味や関心、試行錯誤、協力、思いを伝えあう、体を動かして、ルールに気付く、ルールを守る、達成感。等の内容が含まれるものでなくてはなりません。これらを考えた上で呑竜幼稚園では子どもの遊びを見ていきます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">25年度は「食う寝る遊ぶ」の再考をテーマとして保育を進めていくことにいたします。</div>
</div>
-
text/html
2013-03-01T00:00:00+09:00
手をつないで歩こう
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=401#block55-401
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">手をつなぐという行為が一体感をもたらすことはご存知ですよね。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">文字通り一緒と言う感じで心地よいものです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">パパやママも遠い昔(失礼!今も)手をつないで歩いたということを覚えているとおもいます。ところがこの頃 手をつなぐ親子の姿がめっきり減ってきたように感じます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">一つは道を歩かなくなったから。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">一つは手をつながれるのを嫌がる子が増えたから。でしょうか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">道を歩く時おおよそ他の事はできません。目に入るものを見て会話を交わすくらいです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">でもこれって大切な親子の時間なんですよね。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">サッカー場から幼稚園の道でも今なら 栃の木に花(だと思う)が咲いています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">参道のもみじは新緑が盛りです。雨が降れば所々に水溜りができいろんな形をしています。犬がいる家もあります。お使いに歩いていけばもっといろいろな景色に出会えると思います。歌も歌える。なぞなぞもできる。手をつないで同じ物を見ること。他にやることがないから、子どもにとってはママの独占の時間でもあるわけです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">何度も言っていますが、親と一緒に子どもが行動する時期はほんのひと時です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">子供は「私行かない。二人で行けば」とすぐに言うようになるのです。これも成長の証ですが、親としてちょっと寂しいのも事実。だから今を大切にして下さいと申し上げたい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">それともう一つの理由。「子どもが手をつながるのを嫌がる」は、子どもたちにおもねる親が少し多くなっているかな。と思うのです。おもねるとはちょっと言いなりという意味があります。駄目な時は駄目と言う。特に道を歩くなんて時は危険が伴うのですから、びしっと言うべき時だと思います。「あなたが轢かれちゃったらママは困る」と言い張って下さい。子どもは状況を感じ取る力があります。逆に言えばびしっと言える状況を作るということも大事なようです。(いつもびしっでは子どもは大変ですけれど)</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">手をつないで歩く そんな当たり前の姿ですがそれはそれなりに意味があるのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">しかしそんな意味を超えて「手をつなぐ」その姿はいいものです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">~お手手つないで 野道を行けば・・・・~</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">スキンシップはやはり何にもました親子の基本だと思います。ぜひ励行して下さい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">平成16年5月の 園長通信より</div>
</div>
-
text/html
2013-02-06T00:00:00+09:00
北京にいる子はタバコ21本吸っている
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=399#block55-399
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今中国の環境汚染が深刻という報道がある。北京にいるだけで空気が汚れているのでタバコ1日21本吸ったのと同じことになるそうだ。そのスモッグが偏西風にのって黄砂とともに日本に飛んでくるというのが報道の主旨である。日本もかつて同じような時があった。身近なところでは秋山川の水がほんとうに真っ黒になっていたし、水俣病、四日市喘息なんて病気も多くの人を苦しめた。そして今最大の汚染は放射能であろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">中国人も日本人も生活の豊かさを求め産業を興した。イギリス人もアメリカ人も同様である。石炭や石油を掘り、物をつくり、電気をつくり、その恩恵をうけている。しかしその結果が戦争でありテロであり環境汚染であり,温暖化、オゾン層破壊さらに福島の悲劇ということになるとは考えもしなかったことである。ことはそんな単純でないことは百も承知であるが、基本的構図は同じだと思う。便利そして豊かさという名のもとに人間は、幸福を手に入れたように錯覚するが、その行為が自分自身を苦しめることになる。勿論私たちは原始時代の生活に戻ることはできない。しかしこうした循環の構図をどこかで気づき、人は最小限の慎ましい生活のあり方を志向しなくてはならない時代にきているようだ。子ども達に教えることは沢山あるが、自分達の生きていくこの環境に目を向けられる子を育てるのは大事なことだ。幼稚園での教育の中心に置いてもいいと思っている。</div>
</div>
-
text/html
2013-01-01T00:00:00+09:00
新春に思う
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=397#block55-397
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">2013年 明けましておめでとうございます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">暮れに選挙があり、自由民主党がたくさんの議席をとり、政権を奪取しました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">わたしも自分の判断で一票を投じたわけですが、若い方々はあまり投票を行わなかったようですし、投票率もかなり低かったです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">世界の若者を比較研究したさまざまなデータがありますが、なにか質問された時に日本の若者は「わからない」という白票が多いそうです。そうですね私も足利と佐野の短大で教えていますが、そんな感じがします。首をかしげて考えているようですが、最終的には答え無し!なので「あなた、一か八かで何か言ってみたら!」とよく促します。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">最近東京都の知事になった猪瀬直樹氏も言っていますが、東京でオリンピックを開催することに賛成か反対かの国際調査があったが、なんとも東京では「分からない(どちらでもない)」の答えが多かった。これで国際的に民意の後押しがないと判断されてしまった。と嘆きます。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">日本の社会は温帯モンスーン的な気候もあいまって、長い年月のあいだに民族の性格も形作られていったという説もあります。つまり稲作文化。季節が来たら皆と同じように田植えをし、刈り取りもする。そうした自然とともにある生活。隣と違わない生活をするということを重視してきたというわけです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">となると砂漠や寒冷地では、自然と言うのはある意味敵です。だから人間が自分の判断で切り開かなくてはならない。強い意志とリーダーシップが必要なのだ!と言うわけです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">まあ一概にすべてそうだというわけにも行きませんが、かなり説得力もあろうかと思います。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ここで何が言いたいのかというと、これから国際社会で少なからず生きていく子どもたちには考える癖をつけさせたいなということです。自分との関係のなかで考えてみるという習慣をつけさせたい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">近い例では発表会での台詞があります。呑竜幼稚園では「この場面ではどう言うの?」と先生は子どもに聞きます。こう言いなさいと教えるのは簡単なことです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「教えた台詞は忘れるが、考えた台詞は忘れない」とクラス便りに書いた先生がいますが、その通りです。誕生会のときのインタビューに「大きくなったら何になりたい」も大いに考えることです。係り活動を「今するか、後にするか」も状況を考えなくてはなりません。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">このことの積み重ねは将来の物事への対処の仕方に大きな影響があると思いますね。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">幼稚園教育の中でいま○○式というのが流行っています。その中で一番の私の気がかりはやり方が与えられるということです。逆に言えばやる事とやり方が決まっているから○○式になるわけです。幼児期はやらせればある程度見た目の成果は挙げられるが、考えるトレーニングにはならない。むしろその場面を奪ってしまっているのが心配なのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">幼児期は人の根っこを育てる時期といわれています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">その根っこの中に「自分で考える」ということをなんとしても入れておきたい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">あなたはどんな子どもを育てようとしている園長ですか?と問われたとすれば</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">新しい年の初めに 「自分で考える子」と答えます。</div>
</div>
-
text/html
2012-12-05T00:00:00+09:00
生活発表会を終えて
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=396#block55-396
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">子どもと一緒に作り上げる発表会って楽しいものです。毎日が違っていいから。小道具・大道具が揃ってくる過程が楽しい。作る作業でワクワクしてくる。台詞なんて毎日変わっていい。アドリブで皆を笑わせるのは楽しい。ひょうきんな子はここが出番じゃ!言葉だけじゃなく動きがはいると面白くなるよね。時には違う役もやりたいし、それが叶う。お衣装はうれしい。ママが作ってくれたから、僕の名前も入っているし。先生っていいアイデアだすよね。さすが大人だ。劇が途中で止まらないようにしよう。だって見てる人がつまらなくなるから。最後は驚かしたい。笑わしたい。ピアノ弾きたい。この音楽いいよね。かっこいい!</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">こんなことがいっぱい入った発表会が幼稚園の発表会なんですね。大事なのは当日の出来栄えではなく、子ども達のプロセスなんです。いろんな思いと活動がどれだけそこに入っているかが大切です。世の中には「教え込み発表会」もあります。こう言いなさい。こう動きなさいって先生が教えて練習させる発表会です。こどもたちは可愛いからそれも悪くはないんだろうが、まともな子はつまらないと感じます。僕なんかそんな姿をみると悲しくなる。発表会を観るとその園の保育にたいする考えがよくわかるような気がします。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">彼らをバカにしちゃいけないということです。こうしようという意思を認めないといけない。引き出さなくてはいけない。納得したことは忘れないし、しっかりするのは大人も子供も一緒です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">当日いつもと違う姿を見せるなんて当たり前のことです。「うちの子、なんでああなの!」なんて嘆くことはない。いつもの場所と雰囲気の「違いがわかる」ゴールドブレンド(古い?!)のようなお子さんなんですよ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">先生にとって発表会は難しいことでもあります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">それは日頃の育ちが試されるからです。つまり4月から歌った歌が少なければ、劇の中では歌なんかでません。みんなの前で何かを話す体験がなければいきなり台詞なんて言えません。みんなでする楽しさは、いろんな場面にあったはず。だから発表会もみんなでしようとするわけです。発表会に「生活」を加える意味はそこにあるのです。しっかりした「幼児期にふさわしい生活」がなければ発表会なんてとてもできない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">逆に言えば、きちんと子ども達を育てた先生にとって発表会はちっとも難しくないとも言えるのです。どちらにしても大きな行事を終えて子どもも先生も成長したなというのが園長の感想であります。発表会は終わったが、劇はまだまだ続きます。おおいに変化しながら・・・</div>
</div>
-
text/html
2012-11-01T00:00:00+09:00
早期教育に思うこと
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=395#block55-395
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">早期教育に関して私の考えるところを述べてみる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">結論から言おう!何かを早くから始めることはよいことであろうか。それはNO!である。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">文字の習得、計算、ある一定の運動などを早くから始めた集団と、普通の時期からの取り組んだ集団の縦断的な比較研究はまだない。要は、証拠はないのである。しかし小学校の先生などは経験的に何かを早くから始めた子がその後も順調に伸びるかと言うとそうでもなく、計算のような場合は例えば3年生くらいで有意な差がなくなると言う。なので、さらに知能を高めるとか、創造性を生むとか、脳を活性化するなどのうたい文句の早期教育には実証データはほとんどないと思っていい。だからそうした言葉に惑わされないようにすべきだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">早くから取り組むとスタートの時期で子供の中で優位に立てると考える向きの親は多い。それは親心としては分からないでもない。しかし早くから始めた優位に立つ分野が3つや4つでは少ないね。また優位に立つということは抜かれるというポジションだ。先に走っていてどんどん抜かれるのはきついものだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">子どもはやらせると案外やるものです。ですからちょっと大きな声で指示すると子ども達はなんでもやってくれますよ。いや、私たちはそんなやりかたはしませんと言って日課のようにする方法もありますが、しかし自分から取り組むのとは根本から違います。ただそれなりの成果を(結果を)だすので、よかったと思ってしまうことは多いと思います。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">先生がいなくても続けられるためには、子どもの中にやろうとする自らの動機(モチベーション)が無ければなりません。この動機は多様なものです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ある幼児教育の先生はこう言っています。お金もかからず時間もとらず(5分くらい)、苦痛もないならたいていのことはやってもいいだろうと。私はその子の1日の時間が26時間あるならやってみたらどうですかと言ったりもします。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">賢い親は早くからすることの効能だけでなくその副作用も考えてみなければならないと思います。例えばスパルタ式の早期の水泳指導で泳げない子も水のなかに放り込む。半分は泳げるようになるかもしれないが、何人かは水はもうこりごりと近づくこともしなくなる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">我が子が泳げるようになる半分か、こりごりの半分になるかはわからないですよ。まして早く泳げることの必要はあるのかも考えるべきでしょう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">そもそも計算の慣れや漢字の記憶と小学校高学年以降の学力は違うものです。ある特殊な運動が得意になることと総合的な運動能力の発達も違う。最近はサッカーでヘディングができない子が多いが親とキャッチボールをした経験がないのと似ている。サッカーはサッカーだけしていても上手くならない。まして逆立ちはほとんどのスポーツではつかわない動きだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">精神論を言う場合もある。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">負けん気を起こす、最後まで頑張る、仲間を励ます、全員が出来て喜び合う。そんな場面は普通の幼稚園であればそこら中にあってしかるべき場面です。子どもが色々いる様にいろいろな場面で経験させればいいだけのことです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">臨界期と言う言葉がある。その時期に行っておかないと次の段階に進むことが難しくなる、また次の段階で支障がでる発達や変化の時期のことをさす。前倒しの早く早くの風潮ではなく、その時期がほんとうにその子の発達に適した時であるかを見極めることが大切だ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">私が言いたいことは早く早くをやっていて、その時期にじっくりとすべきことがおろそかになってはいけない。どの子にも、一日は26時間はないのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
</div>
-
text/html
2012-10-03T00:00:00+09:00
同事協力の運動会
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=394#block55-394
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">運動会にむけて、保護者の皆さんには大変お世話になっております。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">親も子も一緒に楽しむ運動会は当園の長い伝統ですが、皆様にその大切な意味を理解し、ご協力いただいていることは園長としてたいへん有難いことです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">さて、仏教園としての毎月の大きなねらいを徳目としてあげていますが10月は「同事協力」です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">同事とは事を同じくすると書きます。つまり同じ目標に向かって進むことです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">協力は文字通り力を合わせることです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ですから10月のこの徳目は、もしかしたら運動会を意識したものなのかもしれませんね。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">4月に入園、進級した子どもたちも6ヶ月を共にして一緒のクラスということや人となりも理解してきています。1学期の行事や活動をとおして共に過ごす楽しい体験もたくさんしてきました。この時期に、クラス一丸となって、頑張るぞ!と行う運動会は、それをさらに強くしてくれます。今日は玉入れを年中組が行いました。その助っ人に年少&ひよこさんが加わり、最後には年長さんも入りました。だんだん増える仲間、勝ち負けが決まり喜んだり悔しがったりする姿は、よくありがちな運動会前のきりきりしたものでなく、この「同事協力」の表れであった気がします。また、当園の運動会は単に運動的な育ちを見ていただくだけのものでなく、こどもの想像力の広がりや表現も狙っています。つまりいろんなことを考え、作ったり描いたりの活動も盛りだくさんと言うことです。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">子ども達がリレーが終わって、大きな絵を描いている。ダンスして染物をする。などの一日を豊かに送っていることは園長としての喜びと共に、当園の先生達の保育の力の成長もあり、手前味噌ながら褒めてあげたいところです。これからの運動会、そして遠足という思い出深い2学期の行事が「同事協力」の中で進みますことを願っています。</div>
</div>
-
text/html
2012-09-01T00:00:00+09:00
なぜ自然は人にとって大切なのか?
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=393#block55-393
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> もともと人間は自然の中で生きてきました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">太陽が昇ると起きて、夜は寝ていました。仲間と協力し合い、野や川をかけまわり獣や魚をとり、草やキノコを食べていました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><b><span style="font-size: 12pt">子どもって生まれた時は、こんな大昔の人間と同じ状態</span></b>であるのですが</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">現代において大人たちは、舗装された道を歩き、車で移動し、明るい電灯の下クーラーやテレビ、IT機器に囲まれた生活を送っています。人と口をきかなくてもメールでなんでも注文さえできるのです。つまり大昔の人々が等しく経験しことを抜きに、大人になってしまうことがおこっています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">これはまずいぞ!ということで、<b><span style="font-size: 12pt">「生きる力」</span></b>なんて言葉が出てきました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ごくごく簡単に言えば、<b><span style="font-size: 12pt">生きる力って昔の人がやってきたこと</span></b>だと思っていいのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">自然の中に連れ出すと、</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">いやがおうにも<b><span style="font-size: 12pt">昔の人々が日常にしていたことの原点</span></b>が経験できるのです。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>まず凸凹道を歩くという事。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>大きな木を見上げて、どうしたら登れるかと考えてみること。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>川には生き物がいる。食べられるものがある。ことを知る。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>木の実やキノコのおいしさ。ときには食べてはいけないことを知る。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>よく見ると葉っぱの色や形はちがうこと。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>私はどんなお花の色が好きかわかること。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>崖はあぶない。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>木陰の風は気持ちよい。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>虫の形って雄と雌は違う。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>星ってきれい。月は形を変える。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>カマキリはバッタを食べる。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>沢の水はきれい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">などなどです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><b><span style="font-size: 12pt">全部の感覚器官の総動員をはかれる場所が自然の中</span></b></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>そしてなによりも自然の色や音はやさしいから、子どもの耳や目にはよい。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>しかも複雑で種類が豊富ですから比べたり見つけたりが楽しい。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>匂いや手触りという感覚を使うことも格別に増えます。</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt"><span>l<span style="font: 7pt 'Times New Roman'"> </span></span>食べたり舐めたりしたくなるものが沢山ある。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">いわゆる<b><span style="font-size: 12pt">五感という、ありったけのセンサー(眼、耳、鼻、舌、身)</span></b>を小さなうちに総動員させて、<b><span style="font-size: 12pt">感じること</span></b>に適した環境が自然なのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">レイチェル・カーソンは彼女の著書「センス・オブ・ワンダー」の中でこう言っています</div>
<div><span style="font-size: 10.5pt">「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなにたいせつであるかわかりません。</span></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">これらが呑竜幼稚園が森の幼稚園になろうとする理由です。</div>
</div>
-
text/html
2012-08-05T00:00:00+09:00
真夏の祭典におもう
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=392#block55-392
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">3ヶ月ほど園長ぶつぶつが空いてしまったことをお詫びします。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">さてオリンピックが真っ最中でありまして、毎日のように感動の日々ですね。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">なにしろ世界一を目指して4年間も精進している人ばかりなのですから当然といえば当然ですが。「努力は報われる」という言葉もありますが金メダルは1個だけなのでほとんどの選手がその意味では報われないのです。柔道の選手などは金で当たり前で、銀メダルでは落胆の表情が印象的でした。トライアスロンの選手は金メダルをとって表彰台の中央に立つ決戦の仮想の日記を4年前に書いて練習に励んだようです。どちらにしても自分に対して、柔道や体操の選手などはさらに「お家芸」なんて言葉でプレシャーを受けています。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">結果は勿論大事ですが、そうした個々の選手の精進のプロセスはもっと大切だと思います。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">銀メダルの柔道の選手の家族みんなが手で大きな丸をつくり、金じゃないけどお前はよくやったとメッセージを送っていた映像がありました。体操の選手は今回金メダルを取りましたが、銀メダルだった4年前に母親から「銀て、金より良いと書くんだよ」と言われたそうです。家族ってありがたいですね。その時だけ応援するにわかサポーターは多いけれど、また金メダルを取った選手を持ち上げるマスコミは多いけれど、ほんとうに支えていたのは家族を含めての一部の人なんです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">さて、多くの子ども達は、オリンピックには出ないけれどこうした支えが必要です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">結果にとらわれず、じっと見ていてあげる人が必要なんです。そうしたとき彼らは頑張れる、努力を続けられると思います。オリンピック選手に向ける声援をあなたの子にも送りましょう!いやすでに送っていますよ という声が聞こえる真夏の祭典の真っ只中にいます。</div>
</div>
-
text/html
2012-05-01T00:00:00+09:00
光と影
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=391#block55-391
1
<div>物事には光と影が常にある。連休のバスの事故は悲惨だった。亡くなったり大怪我をした方はお気の毒で、何と言っていいかわからない。このバス安い運賃が売りだった。電車や定期バスに比べても破格の安さだったという。そうすると削る部分があるはずだ。聞くところによると、運転手さんの労働条件が犠牲にされていた。つまり安全が削られていたというわけだ。何か買う時に必要以上に高いのは考えものだが安いのも同じということだ。ものには相場、基準というものがある。消費税が上がるのは誰もが歓迎はしない。しかしこのままでは幼稚園にいる子供達が大人になる頃には、日本が破産だ。話は別だがフグの肝とかいうのは相当旨いようだが、たまに食べて死ぬひとがいる。原子力発電所が全部止まった。安全性では良かったが冷房を今までのようには使えなくなるだろう。私に都合のいいことが、自分以外の人に都合がいいかと言えばそうでもない。ものには二面性がある、つまり光と影があるということだ。光の部分のみ見て行動する人のことを楽天家と呼ぶ。ノーテンキとも言われる。影の部分のみ考える人を悲観的、消極的、臆病、なんて言うのだと思う。しかしどちらも違う。何度も言うようだが、そんな一方だけのことなどこの世にはないのだ。子供は自分から見えるようにしか見ない。それが自己中心的と言われる所以である。子供はそれでいいが、相手のことを考えたり、光と影の部分を洞察するのは大人の力である。その意味で大人が少なくなっているようだ。<br />
<br />
</div>
-
text/html
2012-04-05T00:00:00+09:00
新学期の喜び
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=389#block55-389
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">園の花壇の花々が芽を出し始めました。チューリップ、ヒヤシンス、水仙は見事に咲いています。今年は例年になく寒くて、サクラの開花も遅れていますが、それでも自然の営みは時期を心得ています。球根や多年草が動き出すこの季節はいいものです。大学の新学期が秋になるようですが、幼稚園の出発は春でなくては何か感じが出ません。幼稚園は人生初めての学校です。学校教育法の1条に学校とはという規定があり、その第1番に幼稚園が挙げられています。子ども達は家庭、地域そして学校で育っていきます。呑竜幼稚園のご家庭はどのうちも子どもを可愛がり、愛情豊かに育てていただいています。ありがたいことです。その子ども達が親から離れて社会の第1歩出すことを皆で祝いましょう。これからたくさんの試練があるかもしれませんが、人を信じていつも前向きに生きてける人になって欲しいと思います。あらゆるものが動き出すのが春、そんな気がします。さあもう少しで待望の新学期が始まります。私達は充分に準備をして子ども達を待っています。</div>
</div>
-
text/html
2012-02-28T00:00:00+09:00
責任重大
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=378#block55-378
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">幼児教育は微か な記憶が残せる事が肝要だ。勿論鮮明な記憶も悪くはないが、微かであってもよいと思っている。微かとは言うがその記憶って奥の深いところでしっかりと根づ いているといってもよい。今私は幼稚園の先生の養成校で教えているが、どうして保育者の道を選んだかと問うと、自分の幼児期の先生のことを話す。やさしく 自分のことを扱ってくれた。何かあると助けてくれた。と話す。では具体的にはと言っても、それがないのだ。いやなんとなく微かなのだ。しかし自分の職業の 選択の決定的な要素になっていることは自覚している。フロイドは人間の無意識に目をつけた最初の人だ。しっかりと意識はしていないが、人間の行動や考えの 多くのことを支配しているのが無意識という。例えば小さいころ犬に噛まれたことのある人が、どうも犬が好きになれない、いや怖いと思っている。あるとき、 母親から幼い頃大きな犬に噛まれたことがあることを知らされる。そういえばそんなことがあったかもしれない位の記憶が蘇る。しかしそのことがわかると変化 が起こる。自分は小さな時に犬に噛まれたことがあるので、犬を怖いと思っている。でも全部の犬が噛むわけではない。よく見ると可愛いところもある。小さな 子犬から触ってみよう。などである。無意識の意識化は人の行動に変化をもたらすというわけだ。このことをフロイドは治療に使った。精神分析の始まりであ る。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">話が横道にそれたが、大方の人間の記憶 で幼少期の記憶はかなり微かなものであるということが言いたかったのです。高校や大学の先生と違って幼稚園の先生は結婚式には呼ばれることは少ないが、そ れでも人にかなりの影響を与えていると自覚しなくてはいけません。それはひとつひとつの園行事もしかり、何気無く言った言葉もしかりなのです。責任重大な るもの幼児教育というわけです。</div>
</div>
</div>
-
text/html
2012-01-01T00:00:00+09:00
2012年の始まり
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=379#block55-379
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">新年明けましておめでとうございます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今年は辰年。呑竜幼稚園の竜であります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">呑竜幼稚園は江戸時代のお坊さん 曇竜上人のお名前を頂いた幼稚園です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">太田に大光院という大きなお寺がありますが、そのお寺が出来る前に</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">佐野の宝竜寺、つまりこの地に曇竜様はいました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">あるとき今の園舎のホールのあたりにあった池に 大きな竜が住んでいまして</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">その竜を 「ごくっ」と呑みこんで神通力を得たという言い伝えから呑竜上人と名前を 変えたそうです。埼玉に呑竜幼稚園という同じ名前の園があります。紛らわしいのでそちらの園は「ルネサンス呑竜幼稚園」と言います。園長先生も知っていま すが素敵な園ですよ。さて、呑竜上人は子どもを可愛がった方です。可愛がるといっても良寛さんのような一緒に遊ぶといった可愛がり方ではなく、当時間引き されかかったり、捨てられた子ども達を寺に置いて、弟子にして命を救い読み書きを教えたりしたと言う事です。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ですからこの寺は400年もまえから山内、境内を子ども達のために開放しているのです。現代の幼稚園になってからはまだ60年にもなっていませんが。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">竜は中国の神話の生物です。古来神秘的な存在として位置づけられてきました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">日本には様々な文化とともに伝来し、もともと日本にあった蛇神信仰と融合したようです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">とにかく、凄い力のある生き物だったんですね。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">呑竜幼稚園を説明するとき「竜を呑むと書きます」というとビックリされます。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">幼稚園に似つかわしくない名前と思われるようです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">昨年は千年に一度という未曾有の大災害がこの国を襲いました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">しかし今私達は、心を一つにしてその災いから立ち直る必要があります。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">それには「諦めない!」その気持ちが何より大切だと思います。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">竜の如く 天に向かって昇っていく第1歩の年にしたいものです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">皆さん!今年も宜しくお願いします。</div>
</div>
</div>
-
text/html
2011-12-08T00:00:00+09:00
想像力のちから
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=380#block55-380
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">12月8日の話をしましょう。みなさんはこの日をどんな日と記憶していますか?</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">9日のテレビでは歌手の桑田圭祐氏がジョンレノン・スーパーライブに出演したと報道 していました。つまり12月8日はビートルズの一人、ジョンレノンの命日なのです。何年前だったのかな、ニューヨークの自宅の前で凶弾に倒れたという悲報 を聞いたのは。私はそれほど熱狂的なファンではなかったけれど、愛と平和を説いた彼が皮肉にも一番嫌っていた暴力においてその生涯を終えたことは衝撃でし た。今はありませんが大宮のアリーナの片隅にジョンレノン博物館がありました。そこの一部に彼の体表作「イマジン」の部屋がありました。「イマジン」 つ まり「想像してごらん」の言葉ではじまる歌の訳詩が展示されていました。その部屋に入り、人間の愚行はこの「想像力」の欠如がもたらすものだと感じまし た。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">もうひとつの12月8日は 太平洋戦争 の始まりの日だということです。昭和16年のこの日の未明、日本海軍はハワイの真珠湾のアメリカ軍を奇襲しました。「ニイタカヤマニノボレ」が出撃の電信 指令であったと聞いています。その日から日本は昭和20年の夏にいたる長い世界大戦に突入したのです。12月8日に東京都の副知事・猪瀬直樹氏はツイッ ター上でこの日のことの記憶を集めました。ツイッターは若い方のツールですから、祖父から聞きましたとか、曾おばあさんが言ってました等のツイートで70 年前の12月8日の日の様子が集められました。あの日から今年で70年、戦争の記憶を風化させない彼なりの取り組みであったと思います。歴史をみると日本 が世界の中で孤立させられた末の苦渋の開戦であったわけですが、戦争はどんな事をしても回避しなくてはいけないと思います。ここでも「想像力=イマジン」 を働かせることが必要であったのでしょう。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">最後の12月8日はお釈迦様の成道の日だと言うことです。成道とは「お悟り」ということ、2500年以上前のこの日、菩提樹の木の下で明けの明星が輝くときにお釈迦さまは悟りを開きました。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">インド北部の豪族の王子であったお釈迦様は29歳のときに出家しました。その動機は 城の4つの門から街に出てみると、沢山の老いた人、病気の人、死んでしまった人がいました。生まれてくると言う事はたいへんな苦しみだ。(生老病死)この 人々が救われるのはどうしたらよいのかという素朴な願いでした。幼稚園の成道会では子ども達にやさしくこう伝えます。人はどんなときも「明るく、正しく、 仲良く」することが大事なんだよと。仏教はそんな釈迦の説いた「生き方の実践」です。でもこれらの言葉はやさしいが実行は難しいのものなのです。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">3つの12月8日のお話をしましたが、人には想像する力があります。それを駆使しないと人とは言えないのではないかと思います。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今月は25日にも素敵な日がきますね。多くの人の事を思い浮かべる日にしませんか。</div>
</div>
</div>
-
text/html
2011-11-15T00:00:00+09:00
花を生ける
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=381#block55-381
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">いつもと言うわ けではないが、幼稚園の玄関に花を生けることがある。特に流派はないが、私は小原流の流れの下流と思っている。と言うのは50年以上前に大叔母(父の叔 母)から言われた言葉があるからだ。「研ちゃんはなかなか筋がいいわよ」そんな内容であったと思う。当時その人は西新井に住んでいて、月に2、3度くらい お茶とお花のお稽古で寺にやってきていた。私は「西新井のおばあちゃん」と呼んでいた。日光の中禅寺湖のケーブルカーを設計したという方が連れあいで子ど もはなかった。品の良いおばあちゃんで茶道の江戸千家とお花の小原流の師範として佐野の方々に指導していた。よく泉屋のクッキーをお土産に買って来てくれ たことを思い出す。夕方部屋のなかを走り回ると「大魔が時(おおまがどき)だから静かになさい」と注意された。夕方は「大魔(おおま)つまり危ない時間帯 だからあばれちゃだめよ!ということだ。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">話は横道にそれたが、そのおばあちゃんから言われた言葉は今でもよく覚えている。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">つまり、それは僕にもやらせてと花を適当に入れたときに言われたことば「筋がよい」 であった。子どもでも褒められたことはよく覚えているものだ。現に半世紀も前の何気無い一言をこうしてぶつぶつ語っている還暦間近の園長なのである。私は (天性の怖じない楽天的な性格も相まって)こうした一言を都合のいいように解釈して生きてきた帰来がある。その後、いけ花の手ほどきは1回も受けた事はな いが、花を生ける事に戸惑いもなく、まさに自分流を楽しんでいる。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">ところで、このように自己流に花を玄関 に飾っておいたら、子どもがあの花は何処にあったの?と聞かれた。それは花瓶の中にいれてあったピンクのなでしこのことである。聞いた主は男の子。誕生会 に御仏様にあげるお花の係りの子だ。呑竜幼稚園では週初めの朝の礼拝のときにみ仏様に献灯献花するが、たいがい庭に咲いている花をあげる。今の季節は菊と 秋の薔薇などである。彼はなでしこが綺麗という。これって大事なセンスだと思う。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">そしてみ仏さまに捧げたお花はご覧のとおり素敵なものだった。私のものと彼のものを写真でお見せしよう。自画自賛と言われ様がかまわない。勿論綺麗だねとありったけ褒めたのは言うまでもない。</div>
</div>
</div>
-
text/html
2011-10-01T00:00:00+09:00
言語力
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=382#block55-382
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「言葉が足らな い」ということばがある。数日前のこと、あるラーメン屋に寄った。繁盛店で人が並んでいるので、名前を書いて外に座って待っていた。しばらくすると店の中 から店員が出てきて、名前が書かれたボードを見て、人数をチェックして中へ戻っていった。多くの待ち人に何の言葉も掛けずにである。わたしは唖然とした。 待っているお客に「お待たせしてます」とか「すみませんもう少しお待ちください」とか言うべき立場だろう。君は!! わたしがボードから自分の名前を消し て違う店に向かったのは言うまでもない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">これは言葉が足らない一例である。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">言葉が足らないだけならまだしも、「言語力」が今相当不足しているようだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">東京都では「言葉の力」再生プロジェクトというものを開始したという。去年の秋から である。東京都の職員と言えば優秀な人材が多いと思うが、言語力に関してはそうでもないらしい。最近の若者の言語力の低下を示す事象として、就職したての 社会人や学生において、次のような事象の増加が指摘されているという。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">・ 意見(感想)と事実を区別できない</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">・ 説明者の意図を正確に理解できない</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">・ 具体的な根拠を示して自分の意見を説明できない</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">・ 申し送りや伝達が正しく伝わらない</div>
<div style="text-indent: -21pt; margin: 0mm 0mm 0pt 21pt">・ グループで議論しても一方的に意見を言い合うだけ(意見さえも言わない人も多い)で解決策が見付からない</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">そんな都職員にも共通する状況を打破すべきこの再生プロジェクトは 副知事でもある猪瀬直樹氏が担当している。彼は作家であり、ご承知のように知事は石原慎太郎氏で作家コンビとしても有名だ。猪瀬氏はこう続ける。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「社会がグローバル化する中で、様々な文化や異なる考えをもつ他者と接する機会</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">が増加している。このような社会では、価値観の共有が期待できない相手であって</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">も対等に議論し、対話で解決する能力、すなわち言語力が一層重要となる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">これは、「言わなくてもわかる」、「以心伝心」といった日本人同士のコミュニケー</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ションとは全く異なる。求められているのは、相手の言っていることが分からない、</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">当然こうするだろうと考えても相手がそのとおりにしないといった、価値観の共有</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">を前提としない他者と対話できる能力なのである。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">もうずいぶんになるが、酒場で熱い論議をしている若者を見なくなった。まずもって徒党を組んで呑む姿も減ったと思う。氏はまたこうも言う。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「一方で、最近の若者はコミュニケーションを大切にしているとも言われる。例え</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ば、携帯電話でメールを1日に何十回、何百回も行い、相手を傷つけないように内</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">容にも気を使っている。しかし、これは価値観が共有できる仲間内のコミュニケー</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">ションを非常に緊密に保っているに過ぎない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">若者の間で、仲間内のコミュニケーションが活発となっている背景には、場の空</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">気を読めることや笑いをとれることを重視する「コミュニケーション偏重主義」の</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">広がりが影響している。この文化では、論理的に説明できることや、相手を説得で</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">きる能力は評価されないばかりか、逆に煙たがられる場合すらある。また、自分と</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">相手との考えの違いが明らかになるのを恐れ、自分の考えをあえて表に出さずに、</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「別に…」や「微妙…」といったどちらともつかない答えを使うことも多い。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><span style="font-size: 12px">それではものは前に進むはずもない。なかよしグループではそれですむかもしれないが、生産性を求められる職場や創造性を発揮しなくてはならない企画の場では問題だ。まして文化や習慣、宗教の違う異文化の人たちとの交流はままならない。</span></div>
<span style="font-size: 12px">言語力を測定する1つの指標としてOECD(経済協力開発機構)が行っているPISAテス トの(国際的学習到達度調査)の読解力調査があり、その結果は読書や新聞に親しんでいる者ほど、言語力が高いそうだ。読書は他者との出会いであると猪瀬副 知事は言う。そしてこうした習慣は、実は幼児期の読書環境にあることがわかったのだ。あなたのうちに本棚はありますか?読み聞かせをしていますか?と副知 事は問う。東京都は今0歳からの読み聞かせ運動を始めている。呑竜幼稚園もそうあるべきだと思う。</span></div>
</div>
-
text/html
2011-09-01T00:00:00+09:00
今年の運動会のテーマは「家族の絆」
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=383#block55-383
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">呑竜幼稚園の運 動会にはテーマがある。テーマをもった運動会をするようになってもう25年は経っているだろう。テーマがあると少なくてもそのテーマに沿うことを考えよう とする。テーマはキャラクターのときもあった。最初はインディアンだったと思う。みんなでインディアンになろう!そんなテーマだったと思う。そんなのテー マではないよ と言われそうだが硬く考える事はない。足利の民芸の雑貨店でインディアンの酋長の羽飾りを借りた。借りたのは売ってくれないものだったから である。椅子も借りたな。陶芸家の田村さんのところにあった中近東のほうの装飾のきれいな椅子だ。インディアンと奇妙に一致した。インディアンと言えば騎 兵隊が相手だ。そんな訳でお父さん達に騎兵隊になってもらった。当時の運転手の坂巻さんはインディアンの格好が最高に似合った。子供達は顔にペイントし、 可愛かった。大玉運びの大玉をインディアンの宝に見立て子どもと先生で装飾した。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">言えるのはただの運動会では、イメージが広がらないということだ。でもテーマがある と連想ゲームのようにあれもこれもとなるから不思議だ。忍者の時には園庭に忍者小屋を作って運動会に望んだ。丸太で組み立たてた小屋だったが、当日はあ りったけの笹で不気味に仕上げた。その小屋その後5年間くらいは園の遊具になっていた。また栃木県でNO1だった北中学校の体操部員に運動会に来てもら い、忍者の格好で連続回転技を披露してもらったっけ。彼らは園児の憧れの的になった。キャラクターではなく「みんな」なんて言葉をテーマにしたこともあ る。クレーンで吊り上げる大きな旗をみんなでつくり、つり揚げた様子はNHKのテレビでも流してもらった。その日のバックグランドの曲はサザン・オールス ターズの「みんなのうた」を終始流した。最後のダンスをみんなで踊るようになったのはこの年からだったかな。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">そして今年のテーマは職員で熟考の末「家族の絆」とすることにした。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">それは3月から半年近く過ぎた今も、震災と原発事故で家族や地域がばらばらになった 人々から教えてもらったことだ。「家族が一緒にいられることが大切なんです」「無くしてみて初めてわかりました。家族がどんなに大事か」「みんなと一緒に いたいんです」言い方は違うがそのような事を誰もが口にしていた。それを受けて「そうだよな。ほんとにそうなんだ」だからもう一度家族のことを考えてみよ う。そんなきっかけになる運動会ができたらばいいなと私達は思ったのです。呑竜幼稚園の運動会はどちらにしても家族総出ですから気負うことはないでしょ う。楽しいものにしていきましょう!</div>
</div>
</div>
-
text/html
2011-07-19T00:00:00+09:00
遅れたついでに
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=384#block55-384
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">園長ぶつぶつ7 月号、大幅に納期遅れですみません。他の原稿なら催促が来るのだが自己申告の「ぶつぶつ」なのでついつい伸び伸びになってしまった。申し訳ございません。 遅れついでに今一番ホットなサッカーのことを書く事にする。やはり一番は「なでしこ」の活躍である。なにしろ凄かったの一言に尽きる。負けるかな?と思う 場面で負けない!スウエーデン戦などは先制されたが負けるかなとも思わなかった。沢さんは、点はとるは、危ない場面には忍者のように出てくるは、見方を鼓 舞するはでの大活躍。新聞によるとこのドイツ大会は沢の大会であったと報じられている。サッカーの歴史上ペレの大会。マラドーナの大会。クライフの大会。 というのはあった。そこに日本人の名前が刻まれるなんて凄い。FWでは永里優季選手もいたね。彼女の兄さんは永里源気というサッカー選手だ。妹もサッカー 選手だそうです。源気君は息子と湘南時代のチームメート今甲府にいる。妹の方が有名になってしまったが源気もいい選手だ。応援してあげてほしい。応援とい えば栃木市の競技場にウーバの試合を見に行った。日曜日の事である。ウーバとは正確には栃木ウーバFCといい大平町の日立栃木チームから始まった。今 JFLというリーグに属する。日本のサッカーはJ1(18チーム)J2(18チーム)そしてその下のJFL(18チーム)で構成される。JFLの選手はプ ロもいればアマチュアもいる。ただウーバの選手はみなアマチュアだと思う。ウーバの選手に西中出身で元FC東京所属の前田和也選手がいる。前田君は佐野の 「みかもリフレッシュセンター」で子供達にサッカーを教えるコーチだ。子供達にとっては憧れのコーチに違いない。日曜の試合のウーバの相手はソニー仙台で あった。ソニーには息子の高校時代のチームメートと、大学時代のチームメートが所属している。そんなこともあり両チームを応援に行ったわけである。ソニー は大変な被災にあい、街の復興や子供達のサッカーボランティアでやっと最近試合に復帰したばかりだ。栃木市の陸上競技場は真夏の日差しの中で応援さえも過 酷な状況だった。さて過酷といえばうちのサッカー選手の息子であるが5月からタイに滞在していた。タイもサッカーが盛んである。プロの選手には代理人とい う方が付いており、その御方の指示でタイのプロチームの練習に参加していた。結果的に当地での就労(笑)条件がなかなかフィットせず、この間帰国して今は 夏のJリーグの移籍市場の中でチームを探しているという状況だ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">さように「たかがサッカー されどサッカー」ここに挙げただけでも様々なサッカー選手がいる。彼らにはいいときも悪いときもある。でも諦めたらいけない。それを教えてくれたのが「なでしこのような小さな可愛い女の子たち」であったとは、感慨深い・・・・</div>
</div>
</div>
-
text/html
2011-06-01T00:00:00+09:00
平六会のこと
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=385#block55-385
1
<div><span style="font-size: 12px">今年も平六会が開かれます。年に一度の会です。会員は最初は25名くらいいましたが今集ま るのは15,6名というところでしょうか。会長は不肖私が務めています。誰でも務まりまするが最初から変わっていないのです。この会は平成六年に出来まし た。メンバーは当時の佐野市の学校のPTAの会長さんたちです。今も市P連と言われる組織ですね。つまり平成6年度の市P連の人たちのOB会とでもいうも のでしょうか。その時の市P連の会長が私だったので自動的に平六会の会長もやらされているわけです。何をするのかというと、食事をして、お酒を飲んで、お しゃべりをするだけの会です。「なーんだとそれだけか」と思うでしょう。そう、それだけなんです。私の仕事はその時、挨拶をするだけなので、だからあまり 負担感はない。この会には幹事さんが4名います。こちらの方の方がはるかに大変なんです。毎年というか、4人いますので4年に1回ですが、店を予約し、連 絡網でメンバーに出席の確認をするのだから、挨拶よりはるかに手間がかかるのです。幹事さんももう4回り目ですから手順は良くなっていますがね。この会の 最初の集まりの日が、平成7年1月17日の夕方でした。そうなんです!あの神戸の大地震の日でした。会で集まったものの被害の甚大さが刻一刻とわかって来 て、ビックリする事。盛り下がること。一同しーんとしましたね。ですから今回の地震も恐ろしい被害になると直感的に感じました。こうして忘れられない日に 発足した会も17年目を迎えようとしています。子供のことをみんなあんなにも話していたのに、今の話題は、自分達夫婦のことや孫やペットや、病気や、薬の 事(笑)になっています。時の流れを感じざるを得ません。この世話好きで、底抜けに気のいいPTAの皆さんと、この会のことは私にとってチョット自慢で す。つまり会長はヘボでも幹事がいいと長続きする会、そして今年もこの時期か、なんて思える会だからです。それにしても今感じている事は、子供のお陰で人 生は豊かになるということ。子供のお陰で親も「大人」にしてもらえるということです。今正に子育て中の皆さん。お楽しみはこれからですよ。</span></div>
-
text/html
2011-05-01T00:00:00+09:00
春の宵に徒然なるままに
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=386#block55-386
1
<div>
<div class="type021_text_550px">
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今年の春はいつ になく遅かったような気がする。あの大きな地震が起こった日も東北では季節はずれの雪が舞っていた。早く春がくれば良いのにと思った日本人はたくさんいた だろう。「もうすぐ春ですね」はキャンディーズのヒット曲。同世代の私にとっては懐かしい。「年下の男の子」という曲もあった。今確か、東京医科歯科大学 の教授をしている佐野高校の同級生のK君も踊りを交えて歌っていた。彼はアイス・スケーターのジャネット・リンも好きだったっけ。キャンディーズと言えば スーちゃんが先月亡くなった。3人の中ではポッチャリ系だったように思えたが、当時のビデオを見るとスマートなんだと新発見。顔が丸い人は損だな~。お葬 式のときに亡くなる前の彼女の遺言のようなテープが流れたと言う。You-Tubeで見ると悲しい言葉だった。「もっと女優がしたかった」と言っている。 でも「天国で今回の被災にあった人たちを喜ばせる」とも言っていた。新聞のコラムである人が 言葉の力という題でこのことを述べていた。スーちゃんの言葉 には真実の力があると・・・。それに比べ日本の首相は言葉か軽い。被災地で「ごめんさない」と言い訳していたが言葉に力がない・・真実がない!そのことが 悲しい。被災地と言えばなかなか情報が伝わってこない。あの日も電話がつながらなかった。そんなこともあり、震災後ツイッターを始めた。100億円の義捐 金の孫さんと東京の副知事の猪瀬直樹氏をフォローしていると、いろいろな人が彼らにつぶやく。面白いつぶやきもあるがどうでもいいものもたくさんある。こ れがツイッターなんだそうだ。僕の事をフォローしている人は10人くらいかな。ブルックリン在住の女性らしき人はなんか怪しい。娘の友人も僕のフォロ ワー。タイムライン上でつぶやき合える。娘が不思議な状態と笑う。ホームページも含め半年前からITでの発信・受信に凝っている。2年ぶりに買い換えたア イ・フォンのことを妻は「おともだち」と呼ぶ。肌身離さずにいるという皮肉である。惜しまれて亡くなった人の中に本田美奈子もいる。偶然You-Tube で出会う。ミス・サイゴンのミュージカルのことは知っていたが、可愛いアイドルくらいの認識しかなかった事を恥じている。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">相当な実力歌手だ。彼女も癌(白血病)であったようだ。スーちゃんと同じ思いであっ たと思う。本田美奈子の「オリビアを聴きながら」は絶品である。私の「おともだち」の中にも「お気に入り」の中に「微笑み返し」とともに入っている。春の 宵に一度ジャスミンティーでも飲みながら聴いてみることをお薦めしたい・・・</div>
</div>
</div>
-
text/html
2010-04-01T00:00:00+09:00
人が前に進む為に
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=387#block55-387
1
<div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今、東北関東大震災から2週間がたとうとしている。この号が出されているころに日本 の災害史でも未曾有なこの事態はどう推移しているだろうか。今現在で3万人を超える人々が亡くなったり行方不明である。原子力発電所の事故もいまだ推移を 固唾を呑み見守るしかないところだ。聞くところによると小さな子ども達の中からも多くの犠牲者がでているようである。謹んで哀悼の意を表したい。多くの幼 稚園、保育園、学校が園舎や校舎を地震や津波で破壊され、子ども達が集まれるまでに多くの時間を要することになるであろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">それにしても自然とは何たる力を持っているものなのか。ギネスブックにのるような世 界一の防波堤も木っ端微塵にし、大波が乗り越えてしまった。海岸から相当な距離まで津波は浸食し、避難所さえものみ込んでしまった。「想定外」とは自然の 力を侮った言い訳にしか聞こえない。3月11日のお昼を済ますまでは、被災地の多くの人々が親族を失い、家を流され、放射線の脅威を感じ、寒さと飢えの中 で避難所のストレス多い生活をすることになるなど、万に一つも考えていなかったはずだ。しかしこうした事が悲しいかな、人の力とは遠く離れたところで起き うるという事実をいやがうえにも私達は突きつけられてしまったのだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">こうした絶望の中で人間はどう生きていくのであろうか。「がんばろう日本!」とメ ディアが繰り返し流してはいるが、はたして頑張れるものなのか。被災2週間がたち日替わりでいろいろな状況がわかってきた。類まれな災害ゆえにその目を覆 いたくなるような、いや地獄のような映像がこれでもかと続いた。しかしその中で「人が求めるのは人である」ということが改めて見えてきた。勿論最初に求め たものは、安全な逃げ場所であったはずだ。そして水、衣服、毛布、食べ物、薬、と続く。どれも生きるに必要なものだが、肉親の安否が確認された場面や救出 や再会の映像を見るにつけ、何よりも人が望んでいるものは愛するものの存在なのだということを感じる。生存が確認されずに、せめて身に付けていた衣類や写 真、乗っていた車をと必死に探し求める姿からは、人にとってかけがえのないものとは紛れもなく人なのだということがわかる。愛する家族や友達、同僚、地域 の人たちの存在こそが生きる勇気や希望を与えてくれるのだ。その意味からも多くの被災地の方々の無事をそしてこれからの支援を願わずにいられない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">今、被災地には「ありがとう」という言葉が満ちているという。東北の方々の慎み深い 性格もあろうが、世界中が感心し驚愕しているのは、避難所で互いをいたわり耐え忍び、しかも他者に対しての感謝の念を持ち続ける日本人の心性である。この 壮絶な被災の場での日本人の心とはこの「ありがとう」に凝縮されている。「和顔愛語」は仏教保育の徳目のひとつだがこうした最悪の状況でも、日本人は救援 物資を届けたり、医療を施してくれたり、破壊された原子力施設の中に飛び込む消防や自衛隊の人たちに温かい眼差しと ありがとうの言葉をかけることの出来 る民族であることに誇りをもちたい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">同時に日本中いや世界中の人々が自分達がこの災害に苦しむ人の為に何が出来るかとい うことを考えている。それはボランティアの参加や一人一人の節電であり、物資の買占めをしないことであり、義捐金を届けることでもある。当園でも早速、募 金を開始したが沢山の方々が賛同していただき、瞬く間に多くの金額が集まった。一言で言って、この行為の原動力は人間としての「共感」にあると思う。「共 感」という言葉は今までもよく耳にしていたが、今回のこの災害では本当に多くの人々が我がことのように感じ、行動していると思う。「同事協力」も仏教保育 の徳目のひとつだが、この同事も協力も人間だけにしか出来ない行為なのだ。勿論こうして被災地から遠く離れてどれほど被災者の方々のお気持ちに寄り添える かわからないが、出来る限り被災者の対場に立とうと努力し、永く永く忘れることなく思いを寄せていくことにしよう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">千年に一度という大災害の復興や多くの人々の心の癒しは簡単なことではない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">しかし、この災害の中で今見られる人としての大切な心のありかたは</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">どんなときにも人間として生きる上で大切な事にかわりないはずだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">そのうえで 災害からの復興を祈っている。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">悲しみを抱きながらも 共に前に進んで行きたい。 合掌<br />
<br />
(月刊 仏教カリキュラム 5月号巻頭言 掲載予定)</div>
</div>
-
text/html
2011-03-01T00:00:00+09:00
これでもかの迫力
https://www.donryu.net/pages/38/detail=1/b_id=55/r_id=388#block55-388
1
<div>私はディズニーランドのパレードが好きです。あの混雑ぶりには閉口しますが、とにかく子ども達、いや大人さえも全世界の人間を楽しませてやろうという意気 込みが感じられるからです。出演する人たちをキャストと呼ぶのでしょうか。誇りと生きがいをもってやってますよね。そこも好きな理由なのですが、一番すご いなと思うのはあのパレード終わりだと思っても終わらないところです。世の中大概のものにはそろそろおしまいというか、潮時というかそんなフィナーレ感が あるものです。宴会などもこの辺で「中締め」っていう時があり、相当盛り上がっていても納得してしまいます。ところがあのパレードはそうではない。子ども を連れて初めて見たときなど、「もうおしまいだよ」と3度くらい言ったものです。でも来る!それでも来る!ほんとに来る!終わりがあるの?と言うほど来 る!この「これでもか!」という精神が好きなのです。教育という営みに私達は就いていますがこの仕事、このくらいでいいかと思ったときが(言葉はきつい が)堕落の始まりと言うか、発展が見込めなくなるというか、そのようなものです。そもそも子どもの成長にこれで良いなんて到達点はないわけですからね。 ディズニーランドというと、子どもの頃にテレビで見たワォールト・ディズニー氏を思い出します。ついでにスポンサーだった不二家のイチゴのパフェとショー トケーキも思い出しますね。不二家は変な事をして消費者を裏切ってしまいましたが、ワォールト・ディズニー氏の精神は健在のようです。昨日のアカデミー賞 授賞式でトイ・ストーリー3は長編アニメ部門でオスカーを獲っていました。とにもかくにも、「この程度で」と言わぬ精神は大事です。そんな大人の中で子供 たちは逞しく成長し、「この程度で」なんて自分で限界を決めてしまうような人には決してならないと信じています</div>